HOME大学案内研究所・センターMUSIC

副専攻(AI活用エキスパートコース)

未来へ、AI活を始めよう

トップページロゴデザイン

TOPICS

2024.04.19NEWSAidemy (アイデミー)「Apple Vision Pro」無料体験会に副専攻1期生の矢澤勇樹さん、2期生の牧山詩音さんが参加しました
2024.04.01NEWS「データサイエンティスト・ジャパン 2024」にて、MUSICセンター長の林教授が基調講演「データサイエンス「活用力」を身に付けたAI-readyな学生を社会に送り出す」を行いました
2024.03.26NEWS「STREAMチャレンジ2024」(「ChatGPTxロボットアイデアコンテスト」)で、副専攻1期生 星川真菜さんの「君の隣にPepper:利用者に寄り添った日常会話で夜道の不安を緩和するPepper」が、特別賞を受賞しました!
2023.11.02NEWS産学連携ワークショップ「響学スパイラルが生まれる教室」を開催しました
2023.10.23NEWS副専攻(AI活用エキスパートコース)1期生の成果発表会・修了式を開催しました


NO AI NO LIFE
もうAIなしの生活なんて考えられない
いまから80年前に最初に登場したとき、建物を埋め尽くす装置として、一握りの軍関係者による弾道計算に使われていたコンピューターは、今では、誰もが身に付けているスマートフォンやスマートウォッチとなり、それなしの生活は考えられなくなりました。
いまはまだ、AIは特別な存在に感じられるかもしれません。しかし、AIなしの生活が考えられなくなっている時代がすぐそこまで迫っています。
 

日本の紅葉ミレー風(GhatGPT-4にて)_2023.11.20

日本の紅葉ミレー風(GhatGPT-4にて)
MU AI
武蔵野大学には AI 副専攻がある
武蔵野大学は考えてきました。AIが当たり前になったときのために、何を学ぶべきか。仕事をAIに奪われるのではなく、仕事をAIを使って作り出すにはどうすればよいか。この問いへの答えが、AI副専攻(正式名:副専攻「AI活用エキスパートコース」)です。
AI副専攻は、AIを活用するための知識とスキルを学ぶための副専攻です。大学の学部や学科で学ぶ専門のことを主専攻として、それに加えて、どの学部や学科でも学ぶことのできるもう一つの専門が副専攻です。AIがどこにでもある当たり前になるからこそ、どの主専攻とも併せて学べるAI副専攻が重要になるのです。

MU-AI-Cert

「活用」するエキスパートということ
AI副専攻が目指すのは、AIのエキスパートではなくて、AIを活用するエキスパートです。
「活用」とはどういうことでしょうか?それは道具をシーンに応じて使いこなすことです。楽器で考えてみて下さい。楽器を作る専門家と使う専門家は異なります。作る専門家が作るのは、どんな場面でも素晴らしい音色が出る楽器です。
一方、使う専門家は、感動を与えるために、どんなステージでどんなオーディエンスなのかを知り、シーンに応じた最高の演奏をする必要があります。AI副専攻で学ぶのは、AI技術自体を深く学ぶことではなく、AIを活用するシーンを深く理解するための力です。所属する主専攻で学んだ専門知識とAI活用力を使って、変化し続ける社会の中で、様々な困難な課題を解決し、より良い未来を作り出すことのできる人材の育成を目指しています。

楽器を作る

楽器を作る

演奏する(ソロ)

ソロで演奏

演奏する(協奏曲)

ペアで

演奏する(オーケストラ)

オーケストラで
liberal arts or sciences
主専攻は文系でも理系でもどっちでも
必要なのは、利用するシーンを深く理解し、そこにAIを適用したどんな新しいサービスができるのかを構想できる力です。そのために大切なのは、主専攻の専門性です。数理工学科や建築デザイン学科などの理系学科も、経済学科、法律学科などの文系学科も、その専門性にAI副専攻が掛け算されることで可能性が拡がるのです。
どんな学部でも学べるということは、つまり文系理系は関係ないということです。AIを活用するために、もっとも重要なことは数理系の能力ではないのです。

DSC04124

Bing AI に聞いてみた

AI副専攻の学び

     これまで前例のないAI活用のエキスパートを育成するために、AI副専攻の学びは次の特徴を持っています。

科目構成

一式まとめて無駄なく学ぶ

    大学からの修了証の発行

AI副専攻は、AI活用のために学ぶことが必要な科目群一式を提供します。全18科目のうち、所定の12単位を取得することで修了することができます。修了生には大学から正式に修了証が発行され、AI活用について高いスキル水準があることが証明されます。
標準の履修モデルでは3年生の前期に修了することができますが、学科の事情を考慮して修了タイミングは変更することもできます。

    文科省認定のプログラム

科目群は、入門科目、基盤科目、専修科目に分かれ、順次高度化します。このうち、武蔵野大学生の全員が学修する入門科目の2科目は、文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」に認定されています。
文科省認定ロゴ
認定の有効期限:令和8年3月31日まで
    主専攻との無理のない履修

入門科目を学んだ後、次のステップに進もうと考えた学生がAI副専攻の受講を申し込むことで、専門科目まで履修することが可能になります。これらの科目のいずれも、主専攻の学科の卒業単位に組み込めるので、わざわざ別の勉強を追加でするということではなく、無駄なく履修することが可能です。

認定プログラム「データサイエンス・AI入門」について
■概要、および当該教育プログラムにおいて身に付けることのできる能力
数理・データサイエンス・AIへの関心を高め、それらを扱う能力を身に付けるのに必要な知識及び技術を、体系的に習得する入門コースです。武蔵野大学の全ての学科に共通の必修科目であり、「データサイエンス基礎(旧科目名:データ・情報リテラシー)」と「人工知能基礎(旧科目名:メディア・人工知能リテラシー)」という必修の2科目から構成されています。両科目の全体を通して、モデルカリキュラムと対応した以下の5項目に関して学修します(カッコ内は関連するモデルカリキュラムの項目番号を表す)。

(1) 現在進行中の社会変化: AI最新技術の活用例や人間の知的活動とAIの関係性 [導入1-1, 1-6]
(2) 社会で活用されているデータ: オープンデータや仮説検証、データ・AI活用領域の広がり [導入1-2, 1-3]
(3) 様々な適応領域: データ可視化や地図上の可視化、今のAIで出来ることと出来ないこと、探索的データ解析、関係性の可視化 [導入1-4, 1-5]
(4) 活用に当たっての留意事項: 情報セキュリティ、データ倫理 [心得3-1, 3-2]
(5) 基本的な活用法: データの種類、代表値、データのばらつき、データの比較、データ解析ツール [基礎2-1, 2-2, 2-3]
すなわち、入門コースとして、数理・データサイエンス・AIへの関心を高め、それらを扱う能力を身に付けるのに必要な知識及び技術を体系的に習得する。

■修了要件:
以下の全学科共通の必修の2科目の単位を両方とも取得していること。
・「データサイエンス基礎(旧科目名:データ・情報リテラシー)」
・「人工知能基礎(旧科目名:メディア・人工知能リテラシー)」

■開設される授業科目、その授業の方法及び内容
「データサイエンス基礎」(旧科目名:データ・情報リテラシー)
本授業では、社会に溢れているデータから価値を引き出すための基礎的な知識とスキルを実践的に学ぶ。知識として、データ処理関数、情報セキュリティやインターネットにおける自己防衛法を学ぶ。また、目的に応じてデータを収集・管理・編集し、基本的なデータ処理関数を適用し、可視化・図式化し、その結果を読み取り、そして第三者に客観的エビデンスを示すスキルを、Google SpreadsheetやSlideなどのツールを活用して学ぶ。学習方法としてはグループ協調学習を基軸に進め、協働・プレゼンスキルなども副次的に身につける。

「人工知能基礎」(旧科目名:メディア・人工知能リテラシー)
本授業では、ヒトが知能を使ってすることを機械ができるようにした仕組みを利活用するための基礎的な知識とスキルを実践的に学ぶ。知識として、人工知能の基本的な能力や社会応用の可能性、情報社会の権利について学ぶ。また、人工知能ツールやサービスに触れることを通して人工知能が社会生活に及ぼす影響につ いて考察したり、他者の権利を尊重して社会発信したりするスキルを、Google ColaboratoryやDocumentなどのツールを活用して学ぶ。学習方法としてはグループ協調学習を基軸に進め、協働・プレゼンスキルなども副次的に身につける。

■実施体制
・プログラムの運営責任者:Musashino University Smart Intelligence Center センター長
・プログラムの改善・進化:Musashino University Smart Intelligence Center(MUSIC)
・プログラムの自己点検・評価:自己点検・評価委員会

■開講状況
・令和2年度の修了者数: 2,313名

■自己点検・評価
令和2(2020)年度 自己点検・評価チェックシート(データサイエンス・AI入門プログラム)
令和3(2021)年度 自己点検・評価チェックシート(データサイエンス・AI入門プログラム)
令和4(2022)年度 自己点検・評価チェックシート(データサイエンス・AI入門プログラム)

■プログラム認定制度申請関係
数理・DS・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)申請書(様式1-6)
数理・DS・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)の科目名の変更について(様式8)
取組概要
リアルな体験を通じた学び
  プログラミングのスキルに応じた選択

AIを活用する仕事には、プログラミングなど理系的なスキルが必須な仕事もあれば、それらの比重の小さいデータ分析やサービスデザインが中心となる仕事もあります。 AI副専攻の科目構成は、選択によってどちらにも対応できるように組み立てられています。
プログラミングのスキルを高めたい人のために、PythonやJavaScriptのような標準的に使われるプログラミングを学修する選択科目を用意しています。 さらに、上を目指す人にはオンデマンドで上限なく学ぶことのできる 環境を提供します。

   BYODによる本格ツールの体験

武蔵野大学では、BYOD (Bring Your Own Device) と呼ばれる各自が自分自身のPCを利用することを前提としています。AI副専攻の授業では、プロが使う本格的なAIツールを使って分析や予測を自分のPCで行います。それによって、業務の疑似体験が可能になります。
    リアルデータ・リアルビジネス

AI副専攻で扱うデータは、作り物ではない現実のリアルなデータを利用します。リアルデータの分析から、教員含めて、だれも予想していなかった発見をするなど、リアルビジネスならではのワクワクを体験します。

データ画像

社会で活躍する方法を学ぶ
 
    就職後の実践力を高める

AI副専攻の学修内容は、就活のときはもちろん、就職してから、一目置かれる人材となるには何ができればよいから組み立てられています。 就職後に即戦力として、素早く立ち上げられるように、必須のスキルを複数の科目で繰り返し学修します。

    課題解決スキルを高める

課題解決の行動原理は相似形です。現状の課題を見つけ、その解決策を考案し、実施してみて、その結果を見て改善するサイクルプロセスです。改善プロセスであればPDCA、データ分析からスタートするOODAループ、コン サルタントの仮説検証プロセスいずれもこのサイクルの相似形です。
副専攻の各科目では、卒業後に必ず必要になるこれらのサイクルを、様々に体験することで課題解決のエキスパートを目指します。

    自ら考え他者を巻き込む

卒業後の社会で直面する課題には、唯一の正しい正解はありません。試験による理解度チェックではなく自ら考える課題への取り組みを重視します。 こうした課題の多くはグループワークで検討し、相互に発表し、評価し合って高度化します。どれほど優秀であっても、ひとりの人にできることには限界があるからです。
自分と他の人の意見の違いを理解し、相互に内容を高め合う力、人を巻き込んでチームとして解決する力を身に付けます。

文科省認定ロゴ

サービスデザイン授業風景
主専攻を活かす自律的な学び
     卒研やゼミのように

大学で一番力が付くタイミングは卒業研究やゼミの時だと言われています。これは各自がそれぞれ関心のあるテーマを持ち、教員の指導の下で、自律的に進めることで多くを学ぶことができるからです。この経験を通じて将来的に自ら学び続ける力を身につけられるのです。副専攻では学修の集大成として、各自がテーマを持って自律的に進める、実践プロジェクトを行います。教員の指導の下、自律的な能力を最大限に高めます。

    ユーザ視点で成果物作成

「活用」の本質はサービスのユーザ視点をどれだけ捉えられるかということです。ユーザ視点を持ってサービスを構想できる力がますます社会から求められています。
AI副専攻の集大成となる実践プロジェクトでは成果物を作成します。プログラム、ガイド、論文、提案書など、成果物の形は様々ですが、ユーザ視点を必ず入れて作成します。
    主専攻と副専攻の相互作用

AIは道具に過ぎません。その活用によって何ができるのか、新しい発想の原点は、主専攻の専門性にあります。主専攻の学びと副専攻の学びの相互作用で、将来の活躍の可能性を最大限に拡げることができるのです。

スクリーンショット 2023-11-20 160409

副専攻(AI活用エキスパートコース)成果発表会・修了式 の様子

受講生の声

 1年前期  データサイエンス基礎(2020年度科目名:データ・情報リテラシー)

社会に溢れているデータから価値を引き出すための基礎的な知識とスキルを学びます。データ処理関数や情報セキュリティやインターネットにおける自己防衛法も学びます。
データサイエンス基礎」受講生 人間科学部 人間科学科 1年 (2023年度)  加藤 杏奈 ”心という目に見えないものに対する数学的なアプローチに活かしていけたら”

MicrosoftTeams-image (4)

加藤 杏奈 さん
人間科学部 人間科学科 1年(2023年度)
授業を受ける上で準備したこと」 
 以前にもパソコンでデータ処理をする方法を学んでいたので、改めて学び直すつもりで取り組みました。
授業を受けるにあたって、一通りの操作を確認するよう事前課題が出ていたので、そちらに取り組んだ上で受講しました。

「授業での学び」
さまざまなデータをスプレッドシートを用いて分析し、グラフや表にする方法を学びました。
課題では、先生が毎回出してくださる基礎・発展課題に取り組みました。発展課題では、基礎課題で扱われたデータを更に深掘りしたり、新しい関数を知ることができました。

「授業を受けてみて驚いたこと、印象に残ったこと」
一番驚いたことは、授業中に行った何気ない質問に対し、先生が非常に丁寧に解説くださったことです。加えて、勉強のためデータサイエンスの領域でおすすめの書籍などをお伺いしたところ、わざわざ他の講師の方にもご確認くださった上でリストアップしてくださいました。
大学は自分の学びたいという姿勢が大切ということは入学当初より言われておりましたが、この姿勢に親身に応えて頂ける環境が整っているのは非常にありがたいなと感動したことを覚えています。

「苦労したことや努力したこと
パソコンを使って授業をするという形式に慣れること、さらに毎週の課題をこなすことが大変でした。しかし、回を重ねるごとにパソコンやスプレッドシートの使い方が分かっていったため、後半では余裕を持って授業や課題に取り組むことができていたと思います。最初はぎこちなかった操作がどんどんできるようになっていくのがとても楽しかったです。

「将来これは役に立ちそうだと思ったこと
2つのデータを比較したとき、数学的に「関係がある」「関係がない」と言えるというのは非常に役に立つ視点だと思いました。データを見た時に、直感的・感情的に判断してしまうことは多々あります。それが一概に悪いとは言えませんが、論理的・理性的な視点を持つことで、より自分の考えを深めていけるのではと思います。
本授業は、何かを判断する時に、数学的な視点を考慮する方法を教えてくれました。

「授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かしますか
私の所属する人間科学科では、主に心理学について学んでいます。心という目に見えないものに対する数学的なアプローチに活かしていけたらと考えています。

MicrosoftTeams-image (6)

「これから授業を受ける方へ」  
授業中に疑問点や操作への不安を感じた時には、メインの先生に加えてサブの先生が常についておられますので、気軽に質問することができます。また、授業は録画されているので、「分からないな」と思ったところは繰り返し視聴し、自分のペースで勉強できるのもオンライン授業ならではだと感じました。授業中には他の学生とのグループ活動もありますので、自分の疑問点やつまずきはそのままにせず、どんどん周りを頼って解決していくことで、とても楽しい授業になると思います。
データサイエンス基礎」受講生 法学部 法律学科 1年(2022年度) 栁澤 茉里奈  ”データ解析・考察の経験は、将来も役立つ

イラスト

栁澤 茉里奈 さん
法学部 法律学科 1年(2022年度)
授業を受ける上で準備したこと」 
 必修科目のため受講したのですが、大学に入学するまでパソコンを使う機会があまりなかったので難しそうに感じ、授業についていけるか非常に心配でした。この科目では表計算ソフトの活用を学ぶので、事前の準備として、入学前教育の中でGoogleスプレッドシートを使って練習しました。

授業での学び「データ解析・考察の経験は、将来も役立つ」 
授業では、表計算ソフトの使用方法や、計算結果の考察を学びました。結果から現状を把握したり、変化を見つけてその理由を考えたりすることは非常に大変でしたが、この経験は将来も役立つと思います。なぜなら、現在社会の中には多くのデータがありますが、それらは解析することで私たちの役に立つものになるからです。

例題

図:授業で取り組んだ課題の一例  

また、学習環境も整っていました。授業の事前に、次の授業内容が確認できるテストや、スプレッドシートの操作を確認するための資料や動画を送ってくださったので、余裕をもって授業に臨めました。授業はメインの先生1人に加え、サブの先生が3人いたので、分からないことがあっても気軽に質問できました。課題も提出すると先生から個別にコメントをいただけたので、アドバイスを参考に次の課題をより良くすることができました。 
「これから授業を受ける方へ」  
大学生になってパソコンを初めて使う人やパソコンの操作が苦手な人でも安心して受講できます。私も、授業を受ける中でパソコンの基本的な操作やグラフの作成もできるようになり、パソコンに対する苦手意識が減りました。グループワークもあるので、他の学生や友達と教えあったり意見交換したりして、難しい内容であっても、一緒に乗り越えていけます。将来役立つスキルが学べるので、積極的に受講してみてください。

 1年前期  人工知能基礎(2020年度科目名:メディア・人工知能リテラシー)

ヒトが知能を使ってすることを機械ができるようにした仕組みを利活用するための基礎的な知識とスキルを学びます。その社会応用の可能性や情報社会の権利も学びます。
「人工知能基礎」受講生 人間科学部 人間科学科 1年(2023年度) 加藤 杏奈 “AIと人間、お互いを補い合うことでより発展が期待できる分野”

女性イラスト3

加藤 杏奈 さん
人間科学部 人間科学科 1年(2023年度)
「授業を受ける前の印象と授業を受けるにあたって準備したこと」
AIやプログラミングについて興味はあったものの、難しそうだなという印象がありました。
1学期のデータサイエンスの授業でパソコンの使い方やデータの見方などは学んでいたので、特に準備したことはありませんでした。
 
「授業を受けてみようと思ったきっかけ」
必修科目だったからです。
プログラミングについてしっかり学んでみたかったので、大変楽しみにしていました。

「授業で体験したこと」
授業では、実際にプロラミングのコードを編集して動作を確認したり、AIを試したりすることで、「技術を体験しながら学ぶ」ことに重点が置かれていたように思います。
課題では、自分の所属する学科や興味・関心のある分野の中からテーマを決め、ミニプロジェクトとしてパワーポイントにまとめて発表を行いました。

「授業を受けて、驚いたことや印象に残ったこと」
一番驚いたことは、AIは決して万能ではないということです。
AIは人間には不可能な大量のデータ処理を瞬時に行ったり、盤上競技でプロの人間に勝利するなど、その進歩は目覚ましく、将来的にAIに人間の仕事が奪われるのではと危惧する声もあります。しかしながら、ゼロから新しいことを発明したり、倫理的な視点からの判断など、まだまだ人間にしか行えないことは多いのです。
AIにできて人間にはできないこと、逆に人間にできてAIにはできないこと、お互いを補い合うことでより発展が期待できる分野だと学びました。

「授業で苦労したこと、努力したこと」
一番努力したのは、授業内でのミニプロジェクト発表です。
たくさんの資料の中から自分のプロジェクトに活用できそうなものを選んだり、想定していたようにプログラムが動かず何度もやり直したりと、苦労することも多々ありましたが、結果的に「楽しい発表でした」「面白かった」と評価頂けたのが嬉しかったです。


MicrosoftTeams-image (5)

Teachable Machineでの検証
授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
AIの長所と短所を理解した上で利活用していくことです。
氾濫する情報をどのように取捨選択するかは大きな課題です。AIはボタン一つで自分が知りたいと思う情報を瞬時にピックアップしてくれますから、今後もあらゆる場面で活用できると思います。
しかし一方で、AIの設定によっては情報の偏りが起きてしまったり、フェイクニュースに誘導されてしまう危険性もあります。あくまでもAIは万能ではないことを念頭に置いた上で活用していくべきでしょう。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
私が所属する人間科学科では、「人間とは何か?」をテーマに、主に心理学について学んでいます。AIには「強いAI」と「弱いAI」があるとされており、この違いは人間のように意識や精神を持つか否かとされています。今のところ、人間と同じような自律した意思を持ったAIは開発されていません。
「心が無い」とされるAIの探究は、逆説的に「心が有る」とされる人間への探究に繋がるのではないかと考えています。

これから授業を受ける方へ
「データの分析」は、新学習指導要領によって高校数学から中学数学の範囲に変更されたように、義務教育として最低限の知識を身につけることが期待されています。このことは、今の現代社会にいかにデータが氾濫しているか、どれだけ一人ひとりが適切なネットリテラシーを身に付けることが大切かを示唆しているのではないでしょうか。
少なくとも現代社会において、ネットを全く触ったことが無いという人は益々少なくなっていくと思いますし、触らずに生活していくことは不可能だと考えます。漫然とデータに踊らされるのではなく、立ち止まって自分の頭で考えたうえで活用していく力を是非この授業で身につけ、今後どんどん発展していく人工知能領域を楽しんでください。

「人工知能基礎」受講生 経営学部 会計ガバナンス学科 1年(2022年度) 三輪 一貴 “AIが身近な場面で活用されていることに驚き”

AIkiso

三輪 一貴 さん
経営学部 会計ガバナンス学科 1年(2022年度)
「受講のきっかけ」 
必修科目のため受講しましたが、以前から人工知能(AI)に興味があったので入学時から受講を楽しみにしていました。AIと聞くと「近年発達している最新技術」「コンピュータ言語を使う難しいもの」という印象を持っていました。しかしこの授業では全学科必修科目でAIに興味がある人もそうでない人も、AIについて初めから勉強するため、受講にあたって特に心配はなく、あらかじめ準備したこともありませんでした。 
 
授業での学び「AIが身近な場面で活用されていることに驚き」
授業では、AIの活用事例について学びました。学生同士グループを組みAIの活用例を調べて発表したり、音声や画像を認識するAIを実際に活用したりする課題に取り組みました。授業の最終回では、これまでに扱ってきたAI事例やツールを自由に活用し、発表しました。発表では、PowerPointを活用して視覚的な分かりやすさを心掛けました。これらの経験は将来も役に立つと思っています。
驚いたのは、AIが意外と身近な場面で活用されていることです。AIには様々な種類があり、身の回りの様々な場面で用途に適したAIが使われていました。私の学科では企業の会計について勉強していますが、実際の業務では会計ソフト等のAIにより業務効率の向上が進んでいます。授業でも学んだことを活かしてAIを活用しながら効率的に勉強したいです。様々な学びがあった一方で、他科目よりも多く勉強時間を要することには苦労しました。

image2

図 私のバイクのエンジン音を認識するAI
これから授業を受ける方へメッセージ
PowerPointを使うため、使ったことが無い人は受講前に少し触れておくことをお勧めします。授業では複数人のサブ講師という立場の先生が参加しており、そのうちの一人が私の担任となっているので、分からないことがあっても質問しやすいです。授業はオンラインで行われましたが、ほぼ毎回グループワークを行うので他の学生と話せる機会も多くあります。普段知る機会の少ないAIに触れたり自由に動かしたりできるので、楽しく受講できるかと思います。
基盤科目群

論理的思考、デザイン思考、データ思考などの情報技法、プログラミングリテラシーなどの基盤的な技法を学びます。

 1年後期  情報技法基礎

データにもとづく提案や意思決定手法の基礎を学びます。リアルな商品販売データを使い、データの分析から動向を把握、ユーザインタビューでニーズを捉え、提案を組み立てます。
「情報技法基礎」受講生 工学部 サステナビリティ学科 1年(2023年度) 先水 陽翔 “環境問題について考えるときに、さまざまなデータを分析することによって新たな解決策を見つけたい”

写真_先水

先水 陽翔 さん
工学部 サステナビリティ学科 1年(2023年度)
授業を受けてみようと思ったきっかけ
ガイダンスを聞いて、社会に出て役立つような実践的な授業であることを知ったため。また学科長が履修を推奨していたため。
 
授業を受ける前の印象と授業を受けるにあたって準備したこと
データの分析を行い、問題に対して適切な解決策を考えることのできる能力を身につけることができる。準備としては前期の必修科目であるデータサイエンス基礎で学んだスプレッドシートの操作を復習した。

授業で体験したこと
授業では主に配布された販売記録をエクセルのピポットテーブルなどを使用して分析し、結果を数値化した。また数値化したデータから適切なグラフ作成し、視覚的にもわかりやすい資料の作成方法を学んだ。ペルソナやマトリクスなど顧客のニーズを満たす上で役に立つ考え方をも学んだ。

授業を受けて驚いたことや印象に残ったこと
エクセルを本格的に使うことが初めてだったため、ピポットテーブルなど、データを分析する上で役に立つツールがあることに驚いた。またバブルチャートなど作り方や見方があまり知られていないが、適切に使用するととても説得力のある提案をすることのできるグラフの作り方や用途などを学べたことが印象に残っている。

授業で苦労したこと、努力したこと
苦労したことはグループワークである。なかなか意見が出なかったり、時間内に目標としている作業が終わらず、授業時間外に多くの時間を割いてしまったため。
合理的で説得力のある資料作りに努めた。最終発表はプレゼンテーションだったため、聞き手が視覚からも効率よく情報を得ることができるようにグラフの見やすさなどを重要視した。

 

資料2

実際に作成した資料の抜粋

授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
ピポットテーブルはデータを分析し、問題に対して最適な対応策を考えていくにあたって役に立つと感じた。
またペルソナやマトリクスなど問題に対して論理的に考える時に有効活用できると思った。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
環境問題について考えるときに、さまざまなデータを分析することによって新たな解決策を見つけたい。
また環境問題に対して感情論ではなく、数値を使った論理的で説得力のある解決策を提案したい。

これから授業を受ける方へ
データの分析をもとに様々な視点から考えることが好きな人にはピッタリだと思います。また本物の販売データを提供していただいているため、社会人になったようなリアリティに溢れる授業だと思います。そのため、将来やりたいことがまだ見つかっていない人にも、向いていると思います。
「情報技法基礎」受講生 人間科学部 人間科学科 1年(2023年度) 加藤 杏奈 “たくさんのデータを集めて分析すると、関連性や傾向が浮かび上がってくるということを実感”

顔写真 修正

加藤 杏奈 さん
人間科学部 人間科学科 1年(2023年度)
授業を受けようと思った動機
心理学を専攻している中で、全く分野の異なる講義を受けてみたいと思ったからです。前期でもデータを活用する授業は受けていましたが、更に踏み込んだ内容になると伺っていたためとても楽しみにしていました。授業を受けるにあたって特に準備したことはありませんでしたが、フルオンライン授業でしたので、受講前にWi-Fiなどネット環境の整備は必須かと思います。
 
授業で体験したこと
授業では、実際の店舗の売り上げデータを用いて分析を行うという貴重な経験をしました。データが示す傾向を参照しながら設定した架空の人物のニーズに合う商品を選択するという課題は、実際にマーケティングで行われている手法であり、将来的にマーケティング業界に関わりたいと考えている方には特に刺激的なものになるのではと思います。

授業を受けて印象に残ったこと
印象に残っているのは、条件を満たした商品を選んで資料を作りプレゼンするという授業の集大成としてのグループワークです。中でも私が担当したのが商品のポップ作りで、一目で見たときの分かりやすさ、配置、使う色など、さまざまなことを考えてデザインする作業は難しくもとても楽しい時間でした。グループメンバーも積極的に取り組んでくださったお陰で大変満足のいくプレゼンとなり、高評価を頂けたことも非常に嬉しかったです。

 

情報技法基礎 画像③

グループワーク資料抜粋1:商品候補の比較検討

情報技法基礎 画像④

グループワーク資料抜粋2:年間の売上数の評価について

情報技法基礎 画像⑤

グループワーク資料抜粋3:提案商品の選定結果

資料2_情報技法基礎

グループワーク資料抜粋4:制作した商品のPOP
授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
授業では、対象のニーズをまず明確化し、その上でデータに基づいて最もニーズに合致するものを選択する方法を学びました。授業では主に「大切な人にプレゼントを選ぶ」という設定で行われましたが、この「大切な人」を「自分」や「顧客」などに置き換えてみると、あらゆる対象に応用が効くことが分かります。より広い視点で見れば「社会」とみなすこともできるかもしれません。
これから自分の将来を具体的に考えていくにあたり、自分が希望する分野や貢献したいと思う人たちのニーズは何なのか。そして、それに最も合致する「プレゼント」を贈るために、自分は大学生活でどのような資質を培っていくべきなのか。このように、将来設計にも活用できるのではと思いました。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
たくさんのデータを集めて分析すると、関連性や傾向が浮かび上がってくるということを実感した授業でした。私の専攻は心理学ですので、まずは自分の心というデータを分析し、自分がこれまで気がついていなかった無意識領域の発見や自己啓発に活用していきたいと考えています。

これから授業を受ける方へ
これまでにもデータを扱う機会はありましたが、本授業ではリアルな売り上げデータに触れることで、自分が何気なく見ているデータの先には一人一人の人生があり、ドラマがあるということを考えさせられました。視点を変えれば、普段自分が行なっている消費活動もいちデータであり、紛れもなく社会に影響を与えていることが分かります。「自分が社会にできることなんて何も無い」「社会の出来事と自分は関係ない」と思っている方こそ、発見が多い授業ではと思います。
主にエクセルを使った授業になります。パソコンでの操作に不安があったり、数字を扱うというのが苦手な方でも、授業中はグループで相談する時間が確保されていたり、常に担当の先生によるサポートがありますので気軽に質問が可能です。ぜひチャレンジしてみてください。
「情報技法基礎」受講生 経済学部 経済学科 1年(2021年度) 日原 史遠 ”論理的に考える経験ができた”

submajor_voice_4_hihara

日原 史遠 さん
経済学部 経済学科 1年(2021年度)
「受講のきっかけ」 
経済学科では、統計学の勉強をしています。最近はディズニーランドの入場者数の変化などをグラフ化して分析しました。他にも、国内でも海外の人と一緒に働く機会もあると思い、英語の勉強に力を入れています。 
「情報技法基礎」という科目名を見た時に、情報をうまく処理・分析するといった将来必要になる知識を、基礎から身に付けられそうと思ったからです。また、あまり使い慣れていないPCやExcelの操作も上達するのではと思ったことも受講理由の一つです。 
 
「一つの物事に対して論理的に考える経験ができた」 
今までは、一つの物事に対して「仮説を立てる」→「検証する」といった段階を踏んで考えることがあまりありませんでしたが、この授業では論理的に考える経験ができました。授業では実在する文房具専門店の販売データを、Excelのピボットテーブル機能を用いて分析したのですが、売り上げを世代別・商品別・メーカー別で分析した際、分析する前に持っていた仮説とは全く異なる結果になったことに驚き、もっと知りたいと思いました。 
最終課題では、文房具をプレゼントする立場となり、プレゼント対象者のペルソナ※からプレゼントする商品を決めるところまで、グループで検討しました。自分の提案に対して、ペルソナを深く知った上で再度検討することで、より良い情報分析ができましたが、ペルソナが持つ価値観も考慮すると、プレゼントに最適な商品を決めるのが大変でした。 
グループメンバーからはさまざまな意見やアイデアが出たのですが、一つの方向からではなく、多角的に検討することの大切さに気付き、自分の発言にも取り入れていきました。メンバー全員で試行錯誤して最終的な提案を絞りこむことができた時に、達成感や、やりがいを感じました。 
通常の課題だけでなく、チャレンジ課題にもできるだけ挑戦するように努力しました。また、Excelのピボットテーブル機能を使った課題は、課題の答えとなる値の出し方が分かっても、その情報を上手くピボットテーブルを使って示すことが難しく、苦労しました。 
私は販売データを提供していただいた店舗についても、この授業で初めて知りました。授業を受けなければ知る機会のなかった、驚くような情報をたくさん知ることができました。ただなんとなく検討するのではなく、年齢や職業などを具体的にペルソナとして決めて、相手を知ろうとすることは、重要だと思いました。 
 
「将来役立つと思ったこと」 
ピポットテーブルを使った分析経験は今後も役立つと思います。今回のように、例えば販売業者が取扱商品の中で最も売上の多かった商品や、年代ごとのヒット商品などを分析することで、課題や改善点を見つけられるからです。 
 
「授業に向いている人」 
Excelが全くできない人や、情報技法基礎と言われても何もわからない人でも、しっかり授業についていくことができ、やりがいを感じられると思います。選択科目ですがぜひ授業を受けてみてください。 
 
※ペルソナ  
製品やサービスを検討する際に設定するユーザ像のこと。対象となるユーザ層について、典型的なユーザを想定して選択基準に関わる世代性別、生活スタイル、価値観などを具体的に細かく定めたもので、ペルソナを照合することで、ユーザ層に適した製品やサービスの検討が可能になる。 
「情報技法基礎」受講生 経営学部 経営学科 1年(2021年度) 川北 莉子 ”グループ全員で協力して発表できた達成感”

submajor_voice_5_kawakita

川北 莉子 さん
経営学部 経営学科 1年(2021年度)
授業を受ける前「副専攻コース修了を目指すために」
AIやデータサイエンスに関するニュースを最近よく聞くようになり、将来的に必要になる知識だと思っていたため、これらが学べる副専攻AI活用エキスパートコースに興味を持っていました。「情報技法基礎」の授業は1年生から受講でき、副専攻AI活用エキスパートコースの修了にも必要な科目だったため、良い機会と思い受講しました。授業を受ける前は、この科目では、就職後にも役立つExcelの応用的な操作方法や、Excelを使った課題解決の知識や経験が得られると考えていたのですが、実際の授業は難易度も他の科目よりも高く設定されていると感じました。
 
授業で学んだこと「Excelピボットテーブル機能に驚き」
Excelの「ピボットテーブル」という機能を用いた発展的な表作成の知識を身に付けられました。この機能を用いることで、大量のデータから商品の色などの情報を絞り込み、表を作成できます。非常に便利な機能で印象に残っています。就職してからも活用できる技術なので、将来的にも役に立つと感じました。 
グループで行う課題では、作成したペルソナをもとに、適切な商品候補を挙げ絞り込みました。商品が条件にどれだけ合っているか、○・△・×で判断し検討する作業がとても楽しかったです。この方法は誕生日プレゼントで何を贈れば良いか分からないときにも活用できそうです。 
一番苦労したのは最終課題の発表です。発表の詳細が授業内のグループワークではすべて詰めきれず、授業時間外に集まって取り組んだことが一番印象に残っています。グループでは、積極的にコミュニケーションを取ることが大切だと感じました。誰かが積極的に発言すると、周囲の人も積極的に発言するようになるので、グループワークが活発になりました。グループワークを行う上で基礎となるコミュニケーションについて改めて学習できましたし、最後はグループ全員で協力して発表できた達成感を感じられて良かったです。 
 
「これから授業を受ける方へ」
授業までにExcelの基本操作はできるようになっておくと、より分かりやすく受講できると思います。初めのうちは分からなくても徐々に理解できるようになるので、安心して受講してください。 
「情報技法基礎」受講生 文学部 日本文学文化学科 2年(2021年度) 千葉 紀威 ”就職後も役立つ経験ができた”

submajor_voice_chiba

千葉 紀威 さん
文学部 日本文学文化学科 2年(2021年度)
授業を受けるきっかけ「パソコン操作を学ぶために」
もともと演劇に興味があり、これまでも演劇部に所属して活動したり、学科で俳句や能狂言の創作を学んだりしてきました。将来も演劇に関することがしたいと思っており、その中で将来パソコンを使用する可能性も高いと考えていました。ですがパソコンの操作を苦手に感じていたので、実際の場で使えるような技術を学びたいと思って受講しました。
 
授業での学び「仮説を立てて検証する、難しさと面白さ」
授業では、実際の文房具店の売上データを分析して、仮説を立て検証するという課題に取り組みました。特に大変だったのは、膨大なデータの中から、どの商品が仮説を立てやすいのか、どうすれば仮説の根拠となるグラフが得られるか、などを検討することでした。また、Excelのピボットテーブルを使って得られたデータから、最適なデータを決めてグラフを作成することも難しかったです。しかし、架空のデータではなく実際に存在する商品のデータなので、調べれば商品の画像も得ることができ、仮説のイメージや検証がし易いと感じる点もありました。
また、一人ではなくグループで取り組めたことも助かりました。わからない所があってもまずはグループ内でディスカッションして、それでも分からなければ先生に聞いて検討しました。私も積極的な発言を心がけていましたが、他のメンバーも様々な意見を出してくれたので本当に助かりました。活発に意見を出し合っていたことが印象に残っています。
授業は後半に進むにつれて楽しくなり、商品の写真を見ながら仮説を立てて検証していくことが面白く感じました。また、プレゼントする文房具を提案する課題では、プレゼントを贈る対象となる人物のペルソナを作成しました。グループ内で年齢や家族構成、性格などを自由に決めてペルソナを作成するのですが、一人の人間を作っていくという過程が面白かったです。
 
「就職後も役立つ経験ができた」
私が今後就職した時にも、実際の売上データからお客様のニーズを調べることがあると思いますが、この授業で学んだ仮説を立て検証することやグループで取り組んだ経験が、非常に役立つと思います。グループワークや毎週の課題など日々の演習を通じて、PowerPointやExcelなどのアプリケーションの操作知識も得られ、受講前と比べてだいぶ操作に慣れて理解できるようになりました。今回学んだアプリ以外のツールも学んでみたいなと思っています。

「これから授業を受ける方へ」
問題を解決へ導く方法、一人ではなく複数人で取り組むチームワークを学びたい学生には特に受講を勧めたいです。パソコンのツールの操作についても経験が積めたので、操作を覚えたいと思っている学生も受講してみてください。

 1年後期  プログラミング基礎

MinecraftやMicrosoft MakeCodeを利用して、基本的なプログラミングの概念や用語に関する知識、プログラミングの流れを学びます。
「プログラミング基礎」受講生 法学部 法律学科 2年(2023年度) 海寳 未来  ” 文系の人も興味があるなら難しいと決めつけずに挑戦してみてほしい”

女性イラスト2

海寳 未来 さん
法学部 法律学科 2年(2023年度)
この授業を受けてみようと思ったきっかけ  
私は、高校生の時に受けた情報の授業でHTMLとCSSを使ってホームページを作ったことがあり、それがきっかけでプログラミングに興味を持ち、プログラミングについてもっと学んでみたいと思っていたので、この授業を受けようと決めました。しかし履修を決めたは良いものの、授業では難しいコードを入力してプログラムを作るのだと思っていたので「文系の自分にできるのだろうか」という不安がありました。

授業ではどのような課題に取り組みましたか 
変数・条件分岐・反復・配列・乱数などを使って指定された処理を実行するプログラムを組みました。また、自分で考えたアイデアやグループワークでグループのメンバーと一緒に考えたアイデアを実現するために、オリジナルのプログラムを一から考えて組みました。
 
授業を受けてみて苦労したことや印象に残ったこと
プログラムを実行して思い通りに動かなかったとき、何が間違っているのか、どこがおかしいのかを見つけて正しく実行できるように直す作業が大変でした。特に複数の処理が複雑に組み込まれているプログラムだと、一つのコードを修正すると連鎖して他のコードも修正する必要が生じてしまい、調整するのが難しかったです。しかし、プログラムが完成すれば自分以外の誰かが処理を実行しても同じ結果になるということが興味深く、とても印象に残りました。  
 
授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
授業内容とは直接関係ありませんが、複数人で協力して何かをやり遂げることの大切さと難しさについて学びました。授業内ではグループワークを行い、グループメンバーそれぞれが作成したプログラムを持ち寄り、それらを組み合わせてマインクラフトの1つのワールドを作成しました。作業過程でのメンバーのスケジュール調整やメンバーの制作物を組み合わせた時の微調整など、自分以外の人と共同作業する大変さと難しさを知りました。一方、自分以外の人と一緒に作業することで、自分では思い浮かばないアイデアを得ることができたり、自分では気が付かなかった間違いに気付けたり、たくさんの学びを得ることができました。

これから授業を受ける方へ
この授業は想像力と創造力のある人が向いていると思います。どうやったら思い通りに動くプログラムが作れるのか、効率よく処理を実行するにはどのようなプログラムを作ればよいか、そういったことを考えるのが得意な人や好きな人はぜひこの授業を受けることをオススメします。文系の人も興味があるなら難しいと決めつけずに挑戦してみてほしいです。私はこの授業を受けてとても良かったと思っています。
「プログラミング基礎」受講生 工学部 環境システム学科 1年(2021年度) 三井 駿  ”社会で求められている人材に近づく”

submajor_voice_1_mitsui

三井 駿 さん
工学部 環境システム学科 1年(2021年度)
「きっかけは高校生の時に受けた情報の授業」  
私がこの授業を受けようと思ったきっかけは、高校の情報の授業です。授業で自分のホームページを制作する機会があり、この時に文字の表示や別のページにジャンプするといった初歩的なプログラミングを経験しました。この経験を通じて「プログラミングって面白そう」と思い、大学でも似たような科目があればぜひ受けてみたいと考えていたところ、この科目を見つけ受講を決めました。  
「授業での学び」  
授業の難易度は、高校の授業で多少経験があったこともあり、優しめだと感じました。  
この授業では、正しく動くプログラムを作るためのルールや作法などが学べることを期待して、実際に学ぶことができました。特に、動き出すための前提となる定義や宣言などを行う必要があるところは、ホームページ制作とMinecraft※のプログラミングで共通していることに気付きました。  
授業を受けてみて驚いたことは、一定秒数待たないと実行できないブロックがあることです。例えば、Minecraft上で複数の文字を1秒ずつ表示したい時は、文字を1秒表示した後すぐに次の文字は表示されず、別途1秒待つ必要があります。プログラムを作る際は、ただ作れば良いだけではなく、プログラムの作成に使っている環境のことも考慮しながら作る必要があると学びました。  
 
※ Minecraft (マインクラフト)とは  
3Dのブロックで作られた世界を冒険したり、様々なブロックを使ってオリジナルの世界を作ったりして楽しめるゲームです。講義で利用するバージョンは、コントローラによる手動での操作だけではなく、プログラミングによる自動制御が可能です。この機能を用いてプログラミングを学習していきます。  
 
  
「社会で求められている人材に近づくことにも役立つ」  
私は元々絵を描いたり、何かを作ったりすることが好きなのですが、プログラミングもこうしたアイデアを元に生み出すことの延長にあると思っています。また、社会では文理問わずプログラミングができる人が求められているという話も聞きました。この授業での学びは、こうした社会が求める人に近づくことにも役立つと思います。  
この授業は、マインクラフトに興味のある人や、コンピューターの仕組みがどうなっているかについて少しでも知りたい人に、ぜひ受けてもらいたいです。システムやアルゴリズムについて学びたい人にもオススメです。  
また、この科目だけでなく、「副専攻(AI活用エキスパートコース)」で一連の科目を学ぶことが大事だと考えています。副専攻で学ぶことができる知識やスキルは社会でも求められており、私の興味とも一致したので、2年生以降も副専攻の科目を受講していきたいと考えています。  
 
 
「担当教員より」  
この授業の一番の目的は、全くプログラミングをしたことのない人でも「プログラミングってこんなことができるんだ」と、プログラミングの面白さに気付いてもらうことでした。また、社会に出て仕事として行うプログラミングは、一人ではなく複数人で進めていくことが多いので、授業でもグループでプログラミングを行ってもらいました。  
2年生から始まる授業では、さらに専門的な内容を学んでいきます。例えば2年生のプログラミング発展Bでは、HTMLに加えてJavaScriptという言語でインタラクティブなWebサイトを作ります。自分のアイデアを、プログラミングを利用して実現する知識やスキルを修得するために、ぜひみなさんも授業を受けてください。 
「プログラミング基礎」受講生 工学部 環境システム学科 1年(2021年度) 赤川 真莉 ”データサイエンスを扱えるようになりたい”

submajor_voice_2_akagawa

赤川 真莉 さん(仮名)
工学部 環境システム学科 1年(2021年度)
「授業を受けるきっかけ」  
プログラミングに関心があったため受講しました。中学生の頃からパソコンについて興味があり、高校では情報系の部活に所属していました。部活では、Scratchなどで簡単なゲームを作ったり、顧問の先生からJavaの使い方を教わったり、生徒同士で情報系の資格の勉強していました。大学を選んだ理由は、もともと情報を専攻とする大学を目指していたのですが、武蔵野大学では、自分の専攻に加えて、情報についても学ぶことができる副専攻AI活用エキスパートコースが用意されていることを知ったため、入学しました。  
 
「授業を受けて印象に残ったこと」  
高校までの授業は全員が同じペースで進んでいましたが、この授業はオンデマンドの教材などを利用して、自分のペースで進めて良いというところが学びやすかったです。グループで行う課題では、リーダーを務めました。高校でプログラミングの経験があったため、プログラミングについて聞かれることも多かったです。ただ、私は元々何かを行う際は一人で進めがちで、グループワークが苦手でした。グループワークでは自分の意見がすぐに採用されてしまうこともありましたが、グループのメンバーに頼られている状況でも、一人一人にタスクを分散して、目標に向かっていくためにはどうすれば良いかを考えました。この経験は今後も他の授業でも役立つと思います。   
 
「データサイエンスを扱えるようになりたい」  
副専攻コースの科目は、1年次に履修できる科目は全て履修しています。2年生以降も,副専攻コースの科目は全て履修する予定で、最終的にデータサイエンス活用コースに進みたいと考えています。「このようにデータサイエンスを使っていきたい」という明確なイメージはまだありませんが、「データサイエンスを扱える」というアドバンテージが欲しいなと思うからです。  
就職の方向性はまだ決めきれていません。専攻している環境の知識を活かしながら,IT関連の企業に就職し、環境の視点から仕事をしていくか、環境に関する業界でITの知識やスキルを活かしていくか、どちらをメインにするか迷っています。  
 
「これから授業を受ける方に向けて」  
プログラミングが初めての人は、プログラムがうまく理解できない、思うように再現できない場面に直面すると思います。そうした時でもすぐ思考を止めようとせず、根気強くプログラムを分解すれば絶対にわかるので、諦めないでください。  
プログラミングの経験が多少ある人でも、これまでとは違う環境でプログラミングを学びます。新しい環境にどう慣れていくか、自分の知識とどう関連付けていくか、そういった経験ができると思います。   
 
「担当教員より」  
プログラミング言語にも様々な種類があり、一つの言語だけで済むということは残念ながらありません。ただ「変数」や「配列」などの基本的な要素は多くの言語で共通しているので、そこを学んでおけば様々な言語に手を出し易くなります。授業で学んだ知識やスキルを活かして、他のプログラミング言語にもチャレンジしてください。  
この授業では、プログラミングの基礎的な授業では実施されることが少ない,グループでのプログラミングを実施します。グループワークでは、リーダーとして様々な経験ができたようですね。副専攻ではグループで作品を作成したり、分析する機会が増えていきますので、今回の経験を生かしてもらえればと思います。
「プログラミング基礎」受講生 工学部 環境システム学科 1年(2021年度) 大坪 璃音 ”海洋の研究に役立てるために”

submajor_voice_otsubo

大坪 璃音 さん
工学部 環境システム学科 1年(2021年度)
授業を受けるきっかけ「海洋の研究に役立てるために
私は海洋環境について興味があり、特にデータサイエンスという分野を学ぶことで、海洋に関する予測が行えるのではないかと考えていました。この授業での学びは将来ITやAIを用いた海洋環境の研究に役立つと考え、受講しました。
 
「プログラミングも使い方によって価値は変わることが学べた」
一番印象的だったのは、簡単なプログラミングでも組み合わせ次第で面白いものが作れることです。今回の授業では、プログラミングについてある程度知っている人と知らない人で力の差が大きかったように感じます。複雑なプログラムが作れることはもちろん凄いことですが、私が簡単なプログラムを用いて制作したジェットコースターの作品も、相互評価で高い評価を得られました。加えて、簡単なプログラムは誤りが見つけやすいため、いくらでも直しがきき、数値の変化にも対応しやすいといった利点がありました。つまり、プログラミングもツールの一つであるため、使い方によってその価値は変わることが学べました。
 
「論理的に考える力は、様々な場面で役立ちそう」
授業で最も苦労したのは、プログラムのフローチャートと計画書の作ることです。これらを作成するためには、プログラムを実行した時どうすればうまくいくのか論理的に考える必要がありました。一つでも間違えてしまうとプログラムは正しく動作しません。そのため、何度も試行錯誤しながら作成したので、多くの時間を要しました。特に、エージェント※の移動や範囲の指定は難しく、どうすれば自分の指定したい場所にエージェントを移動させられるのか、実際にエージェントを動かしながら作成しました。
フローチャートの作成で戸惑ったと前述しましたが、これは言い換えれば論理的に考えることを今までしてこなかったため、慣れていなかったということです。この授業を通して、図やフローチャートを作成し、自分の考えを形として記す大切さを実感しました。この授業で学んだ「論理的に考える力」は、将来も役立ちそうです。今回はプログラムの作成に用いましたが、日常の様々な場面で悩んだ時に、自分の考えを形にして判断できるという利点があります。

※エージェントとは「代理人」という意味で、プログラムに基づいて自分の代わりに様々な処理をしてくれます。プログラミング基礎の授業では、自らが作成したプログラムに基づいて自律的に振る舞うエージェントを利用して、「マインクラフト」という3Dの世界で、新しい世界が作成できることを体験します。

submajor_voice_otsubo_flowchart

エージェントを動かすプログラムのフローチャート

submajor_voice_otsubo_blueprint

エージェントを動かすプログラムの設計図
「これから授業を受ける方へ」
マインクラフトの経験が無い人は、ある程度授業前に操作に慣れておく必要があると思います。特に、3Dの世界を作成するので,普段ゲームをあまりしない方にとっては、最初酔ってしまったり、操作がかなり遅れてしまったりするかもしれません。Web上の記事やYouTubeを見て、どんなものであるのかある程度知っておくと良いと思います。
 この授業は、初心者でも容易ではないですがこなせない難易度ではなかったので、挑戦したい人であれば誰でも積極的に受けてみてください。特に論理的に考えることが得意な人が向いていますが、実際に授業を受けていく中で、提出が必須でないアドバンス課題にも毎回取り組んでいると思考力が身につきます。論理的に考えることが苦手な人も、授業を受けることによって思考力が付くと思うので、挑戦してみてください。

 1年後期  メディアリテラシー

デジタルシティズンとして21世紀をしなやかに生き抜くための基礎的な知識とスキルを学びます。メディアの批判的な受容やSNS利用の倫理、社会的・情緒的スキルも学びます。
「メディアリテラシー」受講生 グローバル学部 グローバルコミュニケーション学科 1年(2023年度) 河西 俊太 ”この授業で得る知識は決して無駄にならない”

写真_河西俊太

河西 俊太 さん
グローバル学部 グローバルコミュニケーション学科 1年(2023年度)
授業を受けてみようと思ったきっかけや動機 
私がこの授業を受けようと思った理由は、日常で使うインターネットについて正しい使い方を学びたいと考えたからです。現代社会においてインターネットは生活を豊かにしてくれるものですが、使い方を間違えれば人生さえ変わってしまうリスクがあるツールでもあります。SNSに関連したトラブルを耳にしたこともあり、自分が被害を受けないためにはどのように使えば良いのか考えることがありました。今回メディアリテラシーの授業を通じてインターネットの正しい使い方とはどのようなものか学びたいと考え、これを受講しました。
 
授業ではどのような課題に取り組んだか 
現代社会をしなやかに生き抜くための基礎的な知識習得に挑戦しました。課題シートに記載されたキーワードを検索し、意味や具体例を通じて理解を深めました。例えば、SNSで同じ趣味の人と交流し、共感を共有することがありますが、自身の小さな価値観が世間的に正しいものであると思い込んでしまう「エコーチェンバー現象」に気をつけるべきであると学びました。メディアリテラシーという科目名ではありますが、インターネットの正しい使い方を学ぶだけではありません。課題によってはレポートを作成する上で知るべき「不正行為」について学ぶという内容もありました。
 
授業を受けてみて印象に残ったこと 
私自身、同じ趣味の人とつながるためのSNSを利用しているのですが、いいね数が多くつくことがあります。高評価をつけた人全員が同じように考えているのかと勘違いしてしまった過去の経験を振り返り、SNSは自分を客観的に見ながら使うべきであると考えるようになりました。あくまで同じコミュニティの中で評価が多くついただけで、他の人も必ずしも同じ意見ではないと念頭に置くべきであると思いました。
レポート作成上でどのような行為が不正となるのか、どうすれば不正とみなされないレポートを作れるのかを学びました。これらの知識は大学生活を送る上で必要不可欠であると思い深く印象に残りました 。 
 
授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと 
私は授業課題である自己アピール資料を作成する上で「自分の強みを使った自己紹介」「短所を長所に言い換える」 練習をしました。この記事を読んでいる人は「自己アピールとは自分の長所を書かなければならないのか」と考えていないでしょうか?私自身そう考えていたのですが、この作業はそこまで気負う必要はありません。むしろ、将来役立つスキルを身につけられる良い機会であると考えています。グループワークにてチームメイトに個性を言い換えてもらう機会が与えられます。私自身もチームメイトたちの個性をポジティブに言い換えてそれぞれ伝えました。短所を自分以外の人に言い換えてもらう機会は、自身で行うより気分が良いものであると思いました。
人の個性をポジティブに捉える事は、人と好意的に接するために役に立つスキルであると考えています。

ml_week7_課題 大学HP1

取り組んだ課題例

ml_week7_課題 大学HP2

取り組んだ課題例
授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
私はグローバルコミュニケーションを専攻しているため、異文化を受け入れるために違いを好意的に考えるスキルが重要となっています。2年次に全員がアメリカに留学する際には、アメリカ文化をポジティブに捉える機会でもあると考えられます。例えば「チップ文化」は必要以上のお金を払う面倒な行為のように見えますが、お金を多く払う事でそれだけサービスが良かったと感謝を伝える機会でもあると言えるでしょう 。主観ではネガティブに見える文化や個性でも見方を変えて考えることは、 異文化を好意的に受け取る良い練習になりました 。
今回作成した自己アピール資料は、将来就職活動を行う際に自分の強みは何なのか自己分析する上で参考として役立つと考えています。
 
これから授業を受ける方に向けてのメッセージ 
この授業で学ぶ用語や現象名は誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。特に、自身のSNSアカウントを持っている人にはおすすめです。なぜかというと、現在普通に利用している人でもトラブルに関する知識を身につける事は将来的に役立つからです。例えば、SNS を利用する際ここで学んだ諸トラブルについて意識しながら使うという行動模範を確立する 事ができます。私は授業を通じ、メディアやSNSとの向き合い方を改めようと考えました。
自分が今までSNSやメディアをどう使っていたか振り返り、これからどのように使うか考える機会になると思います。現在自身のSNSアカウントを持っていない人でもいずれ使う事になるかもしれません。この授業で得る知識は決して無駄にならないでしょう。

「メディアリテラシー」受講生 法学部 政治学科 4年(2021年度) 浦本 汐里 ”SNSにおける自己防衛スキルを学べた”

submajor_voice_7_uramoto

浦本 汐里 さん
法学部 政治学科 4年(2021年度)
「受講のきっかけ」 
私は、メディアに関する卒業論文を執筆しようと考えており、何かメディアに関する知識を得られたらと思い、受講を決めました。授業を受ける前は、メディアリテラシーについて、SNSなどメディアについてのことだろうかと思いながら、いまいちどのようなスキルなのかよく分からない、という印象を持っていました。シラバスを読んでいても「デジタルシティズン」や「社会的・情緒的スキル」といったあまり聞きなれない単語が並んでいて、何を学べるのだろうか…と思った記憶があります。 
 
「授業で学んだこと」 
SNSにおける自己防衛スキルを学べたことが役立ちました。SNSは今後も生活と切り離せない存在になりそうな中で、使い方を一歩間違えれば自分や他人を傷つけるものであるということを、学生のうちに改めて学べたのは良かったです。 
政治学科での学修を進める際は、政治や社会のニュースを読みますが、この授業で得た知識を活かし、偏った情報収集にならないようにしていきたいです。 
 
「印象に残ったこと」 
授業では何度かグループワークがありましたが、どのグループでも精力的に活動・発言をする受講生が多かったことが印象に残っています。私は授業や就職活動において、オンラインでグループワークをする機会が多かったのですが、オンラインだとどうしても学生の中で積極的な人とそうでない人に分かれてくるなと感じていました。この授業のグループワークは積極的に参加する方が多く、とても驚きました。 
 
「これから授業を受ける方へ」 
オンラインとオンデマンドの併用型授業で課題も多いですが、自分から能動的に学べる人にとっては、とても有意義な授業になると思います。メディアリテラシーについて少しでも学びたい!知りたい!という方にはぜひ受けてほしいです。グループワークも多いため、学内の交流を増やしたいと思う方にもぜひ受講してもらいたいです。 
また、授業ではノートをしっかり取ることをお勧めします。この授業では学んだことを自分でGoogle スライドにまとめる課題がありました。そこで、講義の内容を自分なりに理解しておく必要があると感じたため、毎時間しっかりノートに書いてまとめました。オンラインだとノートを取る習慣が減っていくかと思いますが、この授業ではしっかりノートを取っておくと、課題が出た時にまとめやすくなると思います。 
加えて、この授業を受ける前にSNSアカウントを何か1つ用意しておいた方がいいかもしれません。 
「メディアリテラシー」受講生 経営学部 経営学科 3年(2021年度) 松村 夏希 ”授業で学んだ批判的思考は、経営学科でも活かせる”

submajor_voice_matsumura

松村 夏希 さん
経営学部 経営学科 3年(2021年度)
授業を受けるきっかけ「メディアを正しく理解するために」
現在、メディアは、私たちの生活上で欠かせないですが、私自身がそのメディアについて正しい情報で理解ができているとは思えませんでした。加えて、メディアは使い方を間違えれば、人生を一瞬で変えるものでもあることは分かっていたので、正しく理解するべきだと思っていました。そのため、シラバスに記載されていた「現代を生き抜くために必要な自己防衛スキル,社会的・情緒的スキルを(中略)学ぶ」という説明を読んで,メディアを通じた社会発信には、正しい使い方と間違っている使い方があるのだと考え,より詳しく知りたいと思いました。授業にあたり、現時点で自分が使っているSNS等の使い方などを再度確認しました。
 
「情報利用の実態に驚き」
授業で学んだことのなかで一番驚いたことは、私が利用している会員サービス(ネットショッピング,ポイントカード,メール,ライン連携,ゲーム,SNS,ファンクラブサイトなど)における情報の使われ方についてです。例えば、ポイントカードは、どこで何時に使ったなどのデータだけではなく、ポイントを使って買った物の情報や、ポイントが付いたときに買った物の情報までも全てデータとして利用され、利用者の好みまでも特定されてしまうとは思ってもいませんでした。ここまで情報が使われていると思わなかったので、むやみに何でもかんでも登録するべきではないなと感じました。利用規約に書いてはいるものの、ほとんどの人が見ずにスクロールしてしまうと思います。どれほど大事なのかを授業を通して実感しました。
 
「印象に残ったこと」 
授業では何度かグループワークがありましたが、どのグループでも精力的に活動・発言をする受講生が多かったことが印象に残っています。私は授業や就職活動において、オンラインでグループワークをする機会が多かったのですが、オンラインだとどうしても学生の中で積極的な人とそうでない人に分かれてくるなと感じていました。この授業のグループワークは積極的に参加する方が多く、とても驚きました。 

submajor_voice_matsumura_kadai
図1 授業の課題として作成した資料 (一部を伏せ字にしています)
 
 
授業での学び「他者の視点から分かりやすさを考え抜いた最終課題」
最終課題では、授業で学んだことを他の人に共有するための体験的な教材を作成しました。この課題の作成では、他者が理解できるのか常に意識しながら、グループのメンバーと試行錯誤を繰り返しました。教材の形式から取り上げる題材までも、全て自分たちで考えたので、苦労しました。形式も色々工夫しました。「PowerPointなどのスライドをひたすら読むより、クイズ形式の方が学ぶ人も楽しいのでは」「クイズも正解するまで問題に再度挑戦する形にしたら、定着しやすいのでは」など、相当な力を注ぎました。皆さんにも私たちの作った教材を体験していただきたいです。

「授業で学んだ批判的思考は、経営学科でも活かせる」
私は経営学科に所属しており、様々な企業の経営について分析することが多いのですが、この授業で学んだ批判的思考が活かせそうです。批判と聞くとネガティブなイメージがあると思いますが、正しい情報にたどり着くためには何事にも疑問に持つことが大切という思考です。例えば、なぜその結論になるのかの根拠に疑問を持ったり、因果関係を考えたときに、指摘されている原因が本当に結果を引き起こしているのかという疑問を持ったりすることが必要です。

「これから授業を受ける方へ」
授業を受けて、今までとメディアの見方が変わりました。今使っているインターネットのツールやSNSなどに少しでも疑問がある人や、自分は大丈夫だと信じ切っている人はぜひ受けてもらいたいです。きっと思っていたこととは違うものを知る機会になると思います。授業を受けるまでに自分がSNSなどのメディアをどう使っているか確認しておくと、自分が行っていた行動は正しかったのか、間違っていたのか、授業を通して学べます。良い機会ですのでぜひ受講してみてください。

 2年前期  情報技法発展A

ビジネスインテリジェンス(BI)と呼ばれるデータの可視化を通じて意思決定や問題解決に関して学びます。企業などで活用されているBIツールを用いながら、リアルなデータを分析します。
「情報技法発展A」受講生 工学部 環境システム学科 2年(2023年度) 林 利咲 "この授業で大切なことは「やる気」!”

写真1_林利咲さん

林 利咲 さん
工学部 環境システム学科 2年(2023年度)
授業を受ける前のイメージ
私は授業を受ける前、この科目で学ぶ内容に対して苦手意識と少しとっつきにくいイメージがありました。近年急速なAIの進化についてのニュースを耳にすることが多く、「もう少し詳しくなりたい。」「私も使いこなせるようになりたい。」という気持ちがありました。また、未来ではAIの活躍範囲はさらに広がり、その活用力がさらに必要なスキルになると感じていました。しかし、もともと私はパソコンや機械の操作があまり得意ではなく、一年時のデータサイエンスやプログラミングなどの講義で大変だったことからAI副専攻科目に対する強い苦手意識がありました。そのため、履修登録をしたものの、ついていけるか、強い不安な気持ちと共に初回の授業に臨みました。

授業を受けるきっかけ「苦手を克服するなら今しかない」 
私がこの授業を受けてみようと思ったきっかけは、苦手を克服するなら今しかないと思ったためです。今は「パソコンが苦手だから〜」と簡単に逃げることはできます。しかし、将来はAIの活動の幅が広がりそれでは済まない日が来るかもしれません。それだけでなく、自分の得意スキルとしてAI活用技術を持っていたならば、それを活用した自分にしかない視点で活躍できる日が来るかもしれません。「将来AIという言葉を聞くたびに、苦手意識で嫌な気持ちになったり、周りに取り残されたりするくらいであれば、少し大変でも今克服するしかない!」「今学べるチャンスが目の前にあるのに逃したらきっと後悔する。」と思い受講を決めました。また、情報技法発展Aの講義ではAIを作る、仕組みの理解というよりは実際のデータを用いてAIを活用することに重きを置かれていたため、特に一年時のプログラミング基礎で「AIを作り仕組みの理解する」ということが難しかった私にもできるのではないかと感じました。このように「AIを活用できるようになる」という点において魅力を感じたのもこの授業を受講する決め手になりました。

授業で体験したこと「『分析・活用・提案』の3つを学べた」
授業では、実在する企業の売り上げデータをBIツール「Tableau」を用いて分析しました。また、その分析結果に自分で収集した独自のデータも交えながら販売戦略を作成し、最後の授業では実際に売り上げデータを提供してくださった企業の方にクラスの代表者数名が販売戦略を提案するプレゼンテーションを行いました。実際の課題では、いただいた売り上げデータと自分で収集した歩数のデータとを組み合わせて、近隣施設と提携したお散歩のモデルコースを作成し、そこに組み込むことで来店者数を増やし売上を向上させる提案をしました。これらを通じて私は「分析・活用・提案」の3つを学ぶことができたと感じました。どこか一部分ではなく、この3つの一連の流れ全てを一つの講義で学べたため、実際に活用できる形でスキルを得ることができたと感じています。さらにこの講義では、一度課題を作成して終わりではなくグループで発表しアドバイスをし合い、フィードバックをもとに自分の課題をブラッシュアップする時間が設けられているため、一緒に学ぶ仲間と交流しながらお互いを高めあうことができました。
 
「物事を客観視することができるようになり、視野が広がった」
授業を受けてみて、一番印象に残ったことは今まで自分が知らなかった視点があるということです。分析を通して私が良いと思った商品は意外と売れていないことや、お店の回り方や目に付くブースの場所は年代や性別によって全く異なるなど、今までは自分の主観でしか見ることができていませんでした。しかし、この授業で実際の生のデータに触れ、自分自身の手で分析することで、物事を客観視することができるようになり、今までに気が付かなかった物の見方を知り、視野が広がったように感じます。方法を学び、スキルを手に入れることでこんなにも違った世界が見えるのだと驚きました。

資料_Z世代の需要と店舗に関する嗜好との関係

Z世代の需要と店舗に関する嗜好との関係

資料_施策内容1 協業しモデルコースを作る。

スタンプラリーで巡る観光のモデルコースを提案
授業を受けて苦労したことや努力したこと
授業を受けてみて一番苦労したことは作成した販売戦略に独自性を出すということです。授業で配られるデータは全員同じであるため、より良い販売戦略にするためには何が必要でどうすれば良いのか、既に配られているデータの分析を行った上でさらに自分にしかできない提案にすることに力を入れて取り組みました。この授業はteamsによる同時双方向授業とオンデマンド授業が一体になっているという講義形式であるため毎週の課題の量が多く、短い期間内で良いクオリティのものを作成することに苦労しました。また、私は途中で体調を崩してしまい課題の提出や授業への参加が難しくなってしまった時期がありました。しかし、担当の先生の柔軟な対応や授業時間外に設けられているオンライン質問制度のおかげでなんとか乗り切ることができました。このように大変なことがあっても落ちこぼれないようにサポートが手厚いのもこの授業の魅力だと感じています。

授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
この授業では「分析・活用・提案」の3つの課程全ての一連の流れを実際に経験することができた点です。特に、「提案」においては実際にデータ提供してくださった企業の方に私自身が作成した販売戦略のプレゼンテーションをさせていただきました。自分が努力し作成した課題を直接評価していただけたことで自信を持つことができました。このように、受動的に知識を学ぶだけでなく課題に取り組むことで実際に販売戦略を作成し、能動的に学び成功体験を得ることで、「次もできそうだ。」「ぜひまたやってみたい。」、授業が終わっても学び続け、将来活用していきたいと思うことができました。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
私は環境システム学科に所属し、環境問題やそれに対する取り組みについて学んでいます。そのため、今世の中の人は環境への取り組みに対してどのように思っているのか、現状の意識調査などを行う際にこの授業で学んだ分析スキルを活かしたいと考えています。また、私の学科の特徴として環境プロジェクト(新カリキュラムではサステナビリティプロジェクト)という自分達で課題解決のためのプロジェクトを立ち上げ行動を起こす授業があるため、私たちが起こしたアクションの前後ではどのような変化があったのか、この授業で学んだことを活かし活動を振り返ることで今後どのよう改善していけば良いのか、どのようにしたらより良いプロジェクトになるのかなど、よりスムーズに考えることができると考えます。

これから授業を受ける方へ
この授業で大切なことは「やる気」です。たとえ私のようにパソコンや機械の操作があまり得意ではない人でも、手厚いサポート体制が整っているため、やる気さえあれば最後まで乗り切ることができます。また、グループワークでは積極的に班のメンバーとコミュニケーションをとることをお勧めします。より的確なフィードバックができ、お互いを高めあうことができる上、課題などでわからないことやうまくいかなかった際に助け合い、必ず力になってくれます。そしてわからないことがあったらそのままにせず、周りを頼ってください。先生や先輩、周りの友達に聞くなど自分から積極的にアクションを起こすことでわからないことが積み重なって嫌になってしまう前に解消することができます。この授業は課題も多く決して楽な授業とは言えませんが、最後まで乗り切ることができれば達成感を得ることができます。また、確実にスキルを使える形で身につけることができます。ですから是非是非受講してみてください!応援しています!

 
「情報技法発展A」受講生 経営学部 経営学科 2年(2021年度) 菅原 一心 ”社会でも通用する高度な情報分析力を身に付けたい”

submajor_voice_9_sugawara

菅原 一心 さん
経営学部 経営学科 2年(2021年度)
受講のきっかけ
「社会でも通用する高度な情報分析力を身に付けたい
」 
普段から、スマートフォンやPCを使いながら、グローバルでの情報社会の急発達を感じていました。こうした中、インターネットや情報処理の知識・スキルを持っていることは当たり前とされることから、より専門的な知識や技能を身に付ける必要があると考えていました。また、「情報分析・創出・表現技法」においてExcelの関数機能などを学習して、社会でも通用する高度な情報分析力を身に付けたいと考え、受講しました。
これまでは座学が中心の授業を受けてきたため、本格的な実習形式の授業には少し不安がありました。特に、情報技法発展Aで取り組む「実データを分析して、問題点を把握し、その解決方法を導く、提案する」ということについては経験がなく、難しそうという印象でした。しかし、こうした一連の”問題解決のプロセス”を経験することで、自らの情報分析力や表現力を強化できる点が良いと思いました。

 
授業での学び
「データに基づく論理思考は、経営学を学ぶ上でも有効」

授業では、実在する企業の購買や売上のデータを分析して、販売戦略を検討しました。自分の趣味と重なる魅力的な企業を対象に分析を行うことに、大変興味が湧きました。例えば30代男性をターゲットとした場合、購買データや売上データから複数の要因を分析することで、どのように商品の販売を実現するか考え、提案に結びつけることができました。こうしたデータに基づく論理思考は、経営学を学ぶ上でも実践的かつ有効であるため、今後の授業や課題への取り組みに活かし、更なる能力の向上に努めたいと考えています。
授業では毎週課題が課されたので、計画的に取り組むことを意識しました。プレゼンテーションについては、論理的かつ明瞭であることに加え、説得性が求められるため、内容のブラッシュアップに時間をかけました。こうした準備を重ねることで、授業では落ち着いて発表できました。
 
submajor_voice_9_sugawara_kadai
課題の例: 製品クラスター毎の売上と利益の分析 (Tableauで作成)

プレゼンテーションの際には、先生や他学部の受講生から様々なフィードバックが得られたことは、異なる分析方法や焦点の当て方などの理解に役立ち、プレゼンテーションのブラッシュアップにつながりました。また、座学のような一方通行ではない授業を通じて、先生や受講生との一体感を感じられた点は、コロナ禍にあって大変新鮮に感じました。

 
授業を振り返って
「伝える力は、社会でも重要」
授業を通じて身につけた表現力や論理思考力が役に立つと思いました。特に提案や自らの考え方を他者に理解・納得してもらうための伝える力は、社会でも大変重要だと思います。他にも、プレゼン資料の作成や発表を通じて、情報を多彩に表現する技法を習得できました。


「これから授業を受ける方へ」
授業の内容はとても充実していて、プレゼンテーションスキルやPCスキルの向上が期待できます。私は前述のとおり、情報分析技法の経験が無く少し不安に思っていましたが、先生の手厚いサポートのおかげで、安心して授業を受けることができました。将来役立つ実践的スキルが身に付きますので、是非、受講してみてください。
「情報技法発展A」受講生 グローバル学部 グローバルコミュニケーション学科 2年(2021年度) 日笠山 るりか "物の見方が固定化されていることに気付いた”

submajor_voice_higasayama

日笠山 るりか さん
グローバル学部 グローバルコミュニケーション学科 2年(2021年度)
授業を受けるきっかけ「どこに行っても必要な技能だと感じて」 
1年生の時、前段階となる授業を受講し、Excelで商品をカテゴリ化したり、条件を絞って目的に合うものを見つけたりしたことから、より発展的な内容に興味が湧いていました。将来は英語や中国語を活かしたコミュニケーションを行う仕事に就きたいと考えているので、この授業は自分の進路とは直接的には関係ないことだと考えていましたが、デジタル化が進む現在、どこに行ってもある程度必要な技能だろうとも感じていました。
 
授業での学び「実際の店舗に行くことの大切さ」
実際に存在する文房具店のデータを分析できたことがとても良かったです。ターゲットを絞って戦略を立てることがとても楽しく、将来的にも役立ちそうだと感じました。後日、データを提供して頂いた店舗に伺ったのですが、実際に店舗の方とお話しができてとても実りのある時間が過ごせました。実際に店舗に赴くと、ターゲットにしている客層がありありと分かりました。店舗の方の話を聞くと、その土地で実現できることが分かり、私が授業で提案した売り上げ増加のアイデアも効果が薄いように感じました。これらのことから実際の店舗に行くことと、そこで働く方のお話を聞くことが大切だと感じました。

submajor_voice_higasayama_kadai1

授業の課題で作成した仮説モデル 

submajor_voice_higasayama_kadai2

授業の課題で提案したアイデア(分析結果の作成に「ユーザーローカル テキストマイニングツール https://textmining.userlocal.jp/ 」を使用しています。分析結果の一部を伏せ字にしています。)
「物の見方が固定化されていることに気付いた」
ほかの人の発表や先生の話を聞いて、自分が今まで考えつかなかった観点から見ることができ、自分が考えられる物の見方が固定化されていることに気付きました。例えば、私は以前までデータをグラフにしてから分析していましたが、他の人が仮説を立ててからグラフを作り、立証するということを繰り返していたので、私もそのように考えたいと思いました。これまで、データの仮説・検証というのをあまりやってこなかったので、その考え方を学べたことが良かったです。

「今まで以上に具体的なプレゼンテーションが行える」
ほかの人の発表を聞けたことも参考になりました。私が所属する学科ではプレゼンテーションをよく行うのですが、授業での学びを取り入れることで、その内容が今まで以上に実践的で具体性のあるものになると思いました。具体的には、日本と諸外国との関係や問題について考えているのですが、前回ゼミの友人が土地の面積や人数などから数字を割り出していたので、私もTableauなどを使ってデータから視覚的に効果の高いグラフなどを作ってみたいです。また、ゼミでは文書を読むことが多いので、データを分析して数字として出せるようにしたいです。

「これから授業を受ける方へ」
内容は難しいですが、達成感があります!データを適切な形で視覚的に分かりやすく、かつ相手に自分の意見に賛同してもらえるような、有利になるグラフを作るということを学びました。どの学部の方にとってもプラスになるスキルなのではないでしょうか。

 2年前期  情報技法発展B

ロジカルに課題を解決するための手法を学びます。リアルなケーススタディについて、ロジックツリーを用いて問題の原因を探索し、解決のための実行計画を組み立てます。
「情報技法発展B」受講生 工学部 数理工学科 2年(2022年度) 白川 桃子 "システムエンジニアを目指して”

受講生_1

白川 桃子 さん
工学部 数理工学科 2年(2022年度)
授業を受けるきっかけ「システムエンジニアを目指して」 
私は将来、システムエンジニアになりたいと考えています。現在、様々なシステムが私たちの暮らしをより快適・安全にしていますが、その実現には専門知識を持った多くの人の力が必要です。今まで私はその恩恵をただ受けるだけでしたが、今後は実現する側として貢献したいと思っています。
システムエンジニアを目指す上で、システムを作る人と使う人それぞれの気持ちや視点を、予め少しでも経験しておくべきと考えました。情報技法発展Bのシラバスを読み、その授業で学ぶ論理的思考は、情報分野だけでなく様々な場面で必要となってくるので、身につけておいて損はないだろうと思いました。また、様々なデータを活かしたり課題を解決に導いたりする方法について実践的に学べることを期待し、受講しました。
 
授業で学んだこと「大きな問題であっても細かく分析して根本の原因を導けた」
授業で学んだ「因果ネットワーク」や「ゴールツリー」を使うことで、大きな問題の要素を細かく分析し、根本となる問題点を導くことができました。問題点を明確に示すことで新たな解決策を思い付いたり、根本にある原因を一つずつ解決することで結果的に大きな問題の解決に繋がったり、非常に便利でした。実際に授業で取り組んだ際も、いつもよりスムーズに改善案を思いつくことができました。
また、授業では業務アプリをプログラミング不要で構築できる「kintone」を扱いました。その中で、業務フローを用いて実際に申請依頼や承認などの操作をしましたが、私は今まで業務フローを実行したことがなかったので貴重な経験となりました。一方、kintoneは専門知識を必要とせず大量のデータを扱うことができましたが、計算機能に制限があったり、事前に用語を理解しておいたりする必要があり、使いこなす難しさを感じました。このようなアプリ側の仕様や特徴も理解した上で活用できる力が多少必要と感じました。

因果ネットワーク

図:因果ネットワークの例

ゴールツリー

図:ゴールツリーの例

スクリーンショット_1

図:最終課題の発表資料一部

スクリーンショット_2

図:最終課題の発表資料一部
「これから授業を受ける方へ」
この授業は文理様々な学科の学生が受けるAI活用エキスパートコース科目ではありますが、この分野を専門としている数理工学科の私にとっても、非常に興味深い内容でした。データの利活用や問題解決に少しでも関心のある人は、ぜひ履修してみてほしいです!!グループワークが多いので、積極的にコミュニケーションをとって授業を楽しんでください。
「情報技法発展B」受講生 アントレプレナーシップ学部 アントレプレナーシップ学科 2年(2022年度) 田中 玖瑠珠  ”将来の様々な場面で役に立つ”

image_1

田中 玖瑠珠 さん
アントレプレナーシップ学部 アントレプレナーシップ学科 2年(2022年度)
「受講のきっかけ」 
これからのAI時代に備えるため、AIとは何かを理解したりAIに関する教養と判断軸を身に付けたりする必要があると考えていた所、AI活用が学べる副専攻と情報技法発展Bの授業を知りました。特にこの授業で学ぶ課題解決の技術や方法は、AIを活用する場面だけでなく、将来の様々な場面で役に立つと思い、受講しました。授業ではプログラミング不要で業務アプリを構築できる「kintoneを使って学ぶというところにも興味がありました。
 
授業での学び「現状に疑問を持ち、問題の本質を明らかにすることが最も重要」
授業ではkintoneを使って商品発注プロセスの改善に取り組みました。kintone上に作られた発注システムを構築・修正しながら、ワークフローや計算方法など、様々な面から改善案を考えました。ここで最初は「より効率を高めるには?」といった直接的で明らかな問題の解決について考えていたのですが、検討を進めるうちに、それ以上に「なぜ効率化するのか」「今の状態に何の問題があるのか」といった、現状に対する疑問を持ち、問題の本質を明らかにしていくことがより重要だということがわかってきました。ここにしっかりと取り組むことで、私が最初に検討した改善案は、より良い方向へ修正されていきました。これまで問題自体に疑問を持つことはあまりしていなかったので、非常に良い経験ができました。

授業で学んだグループワークや発表の経験を、学科でも活かしたい」
授業はすべてオンラインで開講したのですが、オンラインだからこそ対面での授業よりもコミュニケーションするための力をより多く発揮したと感じています。なぜなら、様々な学部学科生が受講していたことに加え、グループワークは誰がどのように進めていくのかは決まっておらず、誰かが主軸になって進めていく必要があったためです。 
また、グループワークでは各グループの持ち時間が事前に決められていたので、発表の前には、どうすれば限られた時間の中で相手に効果的に伝わるかを考えながら発表しました。例えば、事前にその資料をパッと見た時にわかりやすいか、伝える情報に漏れはないかを確認していました。他のグループの発表にコメントする際は、その場で発表者の立場になって改善策を考えていました。私が所属する学科ではプレゼンテーションの機会が多いので、これらの経験を学科の授業においても活かしていきたいです。 

スクリーンショット_3

図:最終課題の発表資料一部

スクリーンショット_4

図:最終課題の発表資料一部
「これから授業を受ける方へ」
この授業を受けることで、多方面から物事を考えられるようになります。また、ただ受講するだけではなく、学んだ知識やスキルを何かに応用しようと意識していると、より良い成果が得られるのではないでしょうか。ぜひ受講してみて下さい。 
「情報技法発展B」受講生 経済学部 経済学科 2年(2022年度) 東郷 龍誠 “協力することの大切さを再認識”

IThatten_B

東郷 龍誠 さん
経済学部 経済学科 2年(2022年度)
「受講のきっかけ」 
1年生の時に履修できる残りの単位数に余裕があったため、情報系の授業を履修したことがきっかけでした。せっかくなので副専攻(AI活用エキスパートコース)を受けてみようと思い、2年生に開講される情報技法発展やプログラミング発展の授業を受けることに決めました。この発展系の授業は、全5科目5単位の中から2科目2単位を修得すれば修了認定の要件としては十分なのですが、まだ履修できる単位に余裕があったため、5科目5単位全ての授業を受けることにしました。
情報技法発展B­のシラバスを読んで、「実際の業務で使われているものを使用した実践的な授業」という印象を持ち、企業で実際に行われている業務の基礎の一部を学べると思い臨みました。授業を受ける前には、授業で使用するアプリをダウンロードしました。
 
授業での学び
普段の授業では、先生から授業内容について簡単に説明があり、その後グループワークを行なって課題を進めていきました。先生から実際の業務で使われている考え方や、課題の取り組み方が紹介され、グループワークの中で説明された方法を実際に使ってみる、という流れで学びました。
授業では発注の業務プロセスを考える課題に取り組みました。正確な発注を行うことを目標に、誰が入力し誰が確認や承認を行うかを検討しました。また、過去のデータを使って来期の売上予測を行い、予測に基づいて発注の数量を決定するマニュアルを作成しました。グループで協力して取り組むことで、より良いものを効率的に作ることができました。

協力することの大切さを再認識
情報技法発展Bの授業では、協力することの大切さを改めて認識しました。他の授業では、グループワークはあっても課題は各自で行うことが多かったです。しかし、情報技法発展Bでは課題もグループで行い完成させることが多かったです。そのため、成果物の完成度も個人で行うより高まりました。もちろん課題は各自で行う部分もありましたが、グループで協力することでより良い成果物が効率的に得られることを実感しました。自分1人では解決が難しそうな問題に直面した時は、今回改めて実感した協力することの大切さを思い出し、積極的に協力するようにしていきたいです。
一方で、他の人に作業を任せている時に自分は進めることができないので、自分のペースで進めることができないというデメリットもありました。その場合は、自分1人で進められる所をできるだけ進めて効率良く課題に取り組んでいました。

「授業で学んだ問題解決の手法は、将来どの場面でも役に立つ」
授業で学んだ問題解決の手法は、将来どの場面でも役に立ちそうだと思いました。例えば、仕事で問題が起こった時などに、「因果ネットワーク」を作成することで、根本的な原因や、原因となっている問題を解決するために有効な手段を考えることができます。問題解決までのプロセスを可視化することで、効率的に問題を解決することができるようになりました。

図1

図:提案した業務フロー

図2

図:現状の課題の特定
「これから授業を受ける方へ」
情報技法発展Bに限らず、情報系の授業では課題に取り組んだりそのための作業をしたりする時間が長くなります。取り組み方も1人で取り組んだり協力して取り組んだりと様々ですし、内容も異なります。そのため、作業をすることが苦ではない人には、非常に向いていると思います。ただ、「課題が完成した」「授業をやりきった」という達成感が得られるので、作業が好きではない人でも非常に有意義な授業であることは間違いありません。単位が余っているからという気軽な気持ちで授業を取ったとしても、後悔はしないと思います。
受動的な態度で取り組んでいると、大学の授業は身に付かないことが多いと感じています。特に情報系はその傾向が顕著ですので、将来いつか役に立つであろう知識やスキルを身につけるためにも、より大きな達成感を得るためにも、能動的に取り組んでみてください。

 2年前期  情報技法発展C

デザイン思考と呼ばれる、近年企業や自治体でも多くの取り組みがされている問題解決プロセスおよび手法を学びます。共感から着想して、新しいユーザ体験を創出します。
「情報技法発展C」受講生 経営学部 経営学科 2年(2023年度) 萬谷 実由  ”どの業界でも働くときに必要な課題解決の手順や、データサイエンスに関することを学ぶことができる  ”

画像1

萬谷 実由 さん
経営学部 経営学科 2年(2023年度)
​授業を受ける前の印象
「情報技法基礎」の授業で、データを使った課題解決や提案などをしたため、その授業のより細かいデータを使った分析をするというイメージを持っていました。

受講のきっかけ 
私は将来の目標が定まっていません。そのため、これから自分が何かやりたいと思ったときに、どこに行っても通用できる能力が必要だと考えています。情報技法発展Cでは、どの業界でも働くときに必要な課題解決の手順や、データサイエンスに関することを学ぶことができるため、受けようと思いました。
 
授業での学び
エンパシーマップというマップを使い、ユーザーの感情や行動を分析する方法を学びました。カスタマージャーニーマップという商品に興味を持ってから、使用した後までの一連を表した表を作りました。ターゲットの行動とひとつずつ向き合うことで、商品を手に取ってもらうためにどこを改善するべきなのかを明確に表し、改善策を提案しました。ABテスト検定を行うことで、対象の二つが結果に関連しているのかを求めることができました。よりよいサイトの作成や、製品の作成をする際に使うことができます。

授業を受けて、驚いたことや印象に残ったこと
一番驚いたことは、実際の企業のデータを使っての学習や、課題解決の提案を行うことです。実際のデータを使うことで、都合のいいデータの読み取りだけでなく、データのミスへの対応やデータの使い方を学ぶことができたからです。また、企業と連携を取って授業を進めているため、最後の授業で企業の方から直接のフィードバックを受けることにも驚きました。直接フィードバックを受けることで、実際社会で働く人だからこそわかる視点からの意見を得ることができました。

授業を受けて、苦労したことや努力したこと
一番苦労したことは、最後に行った「サイト作成」です。サイト作成では、サイトに載せる提案動画の作成とその他サイトの作成をして、実際にサイトを掲載しました。特に、動画の作成に手間がかかりました。そもそもどのような提案が良いのかを考え、どうすればそれが閲覧者に伝わるのか、そしてその企業らしさを保つことを考えました。実際の企業らしさを考えることはこの授業ならではで、この授業でなければ学べないことだったのでとても良い経験だったと思います。
 

エンパシーマップ

エンパシーマップ

ABテスト検定シートの結果

ABテスト検定シートの結果

カスタマージャーニーマップ(As-is)

カスタマージャーニーマップ(As-is)

カスタマージャーニーマップ(To-Be)

カスタマージャーニーマップ(To-Be)

ユーザ属性やアクセス環境

ユーザ属性やアクセス環境

文房具の旅_YouTube画像

文房具の旅_YouTube画像

文房具の旅②_YouTube画像

文房具の旅_告知
「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
カスタマージャーニーマップが役に立ちそうだと思いました。一見どこに見直すべきところがあるかわからなくても、細かく顧客の行動を分析することで課題を発見することができるからです。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
自分は経営学科なので、社会に出て会社で働くようになってから課題に直面した際に活かせるのではないかと考えています。また、グループワークも多くある授業だったため、それを活かして他の人からの意見を取り入れながらゴールに近づけていけるようにしたいと思いました。

「これから授業を受ける方へ」
名前だけ聞くと何をするかよくわからず不安になることもあるかと思います。ですが、将来なにをするにしても必要になるデータの分析や、実際の企業との関わり、グループワークでの意見交換などこの授業でしか得られないことがたくさんあります。普段の授業では学べないことを学びたい方は是非受講してみてください。
「情報技法発展C」受講生 工学部 環境システム学科 2年(2022年度) 遠田 鼓太郎  ”実際に存在する企業の課題を、実際のデータを元に思考できる

図3

遠田 鼓太郎 さん
工学部 環境システム学科 2年(2022年度)
受講のきっかけ 
以前受講した「情報技法基礎」では、実在する文房具専門店の売上情報を用いて、データの分析技術を学びました。その際の先生のお話が面白く、多くのことが学べる授業と気付き、受講を決めました。情報技法発展Cでは、情報技法基礎の内容を活かす方法や、今後必要になるデータサイエンスに関する能力が学べる、貴重な授業という印象を持っていました。
 
授業での学び実際に存在する企業の課題を、実際のデータを元に思考できる 
授業では、売上データを提供頂いた文房具店についてZ世代からの売上を高めるためのアイデアを検討しました。アイデアは Excelを使用してデータを分析したり、カスタマージャーニーマップを作成したりして、必要な情報を可視化しながら検討しました。最終課題では、それらのアイデアを活用して文房具店の魅力を伝えるビデオとWebサイトを作成しました。実際に存在する企業の課題を、実際のデータを元に思考できることが、非常に貴重で面白かったです。自身が商品を売る立場となるので、「顧客にとってのニーズはどこにあるのか」「Z世代とはどのような人たちなのか」といった分析の大切さを実感できました。

image1

図:制作したカスタマージャーニーマップ

image2

図:制作したビデオとWebサイト 
「分析力」や「相手を知る力」は、これから様々な場面で必要
 また、この授業で鍛えられた「分析力」や「相手を知る力」は、これから様々な場面で必要となると思いました。問題が生じた際、相手を知らないと取り組むべき本質的な課題に辿り着けません。このためにも様々な観点から相手を知り、分析できる力が大切だと思います。グループワークにおいても、他者から自分とは違う視点の意見を聞き、自らのアイデアの強みや弱みを理解し思考を深めました。この授業の醍醐味であり最も努力が必要なところでしたが、新たな発想も生まれやすく刺激的な時間を過ごすことができました。
 私が所属している環境システム学科においても、環境問題は一人ではなく多くの人が関わることから、この授業で学んだデータを基に分析する力や、自分とは違う視点の意見を聞いた経験が、役に立つと感じています。

「これから授業を受ける方へ」
目的の達成に向けてグループで意見を述べ合っていくので、刺激的な空間が好きな人や、データを基に分析することに興味がある人は向いていると思います。また、マーケティングなどに興味がある人も楽しめると思いますので、ぜひ受講してみてください。

 2年前期  プログラミング発展A

Python言語を利用して、データの分析や可視化、またモデルの作成とシミュレーションを学び、データから課題を設定して問題を解決する能力を身につけます。
「プログラミング発展A」受講生 薬学部 薬学科 2年(2023年度) 赤羽 海飛  ”プログラミングという分野に対してとても自信を持てるようになった”

写真_赤羽海飛さん

赤羽 海飛 さん
薬学部 薬学科 2年(2023年度)
受講を受ける前の印象 
1年次に履修していた「プログラミング基礎」で基本的なプログラミングに関する知識や考え方を学べたものの、実際のプログラミング言語にはまったく触れた事がなかったので、発展授業はとても難しいものだと考えていました。授業を受けるにあたって特別に準備したことなどはありませんでした。

授業を受けてみようと思った動機
1年次に履修した「プログラミング基礎」で自分の考えている事をプログラムで表現し、それが実行結果として形になる事がとても楽しかったので発展科目も履修しました。また自分は薬剤師を目指して薬学を学んでいるのですが、自分のスキルを薬学×プログラミングでより増やせる事がとても魅力的に感じ、将来の職場で自分のプログラミングスキルを活かすことに憧れて履修しました。

授業で体験したこと
授業ではGoogle Colaboratoryで「Python」というプログラミング言語を使って、プログラミングで使う言葉や考え方などを学びました。最初は何が何だかわかりませんでした。しかし、授業資料と外部のプログラミング学習サービスを利用して、実際にプログラムを書いて実行していくことで、できることが次々に増えていき、複雑な数字遊びや簡単なゲームのシミュレーションができるようになりました。個人的には授業資料がとてもわかりやすく、Google Colaboratoryを利用した資料の中で、実際にプログラムを書いて実行できるので、何度も挑戦し、理解を深める事ができました。
ミニプロジェクトでは、それまでの週で作成した対戦ゲームに、自分で要素を追加したり、パラメータを変更しながら勝率をつり合わせるシミュレーションを行いました。自分が思い描く勝率になるためには,どのようなプログラムを書けば良いのか、自分の検証したい事をプログラムでどのようにして検証すれば良いのかを考え、何度も失敗を重ねました。それらの失敗の中で新しい発見もあり、最終的には、複雑な作業はプログラムに任せられるまでになり、合計5千万回のシミュレーションの結果を自動でグラフ化するところまで成長しました。プログラミングに関するスキルと知識が身につき、非常に自信が持てるようになりました。

授業を受けてみて驚いたこと
授業を受けてみて、Google Colaboratoryの実行画面でグラフを作ることができる事に驚きました。またグラフを作る前では、実行結果の文字の間を「,」や「|」や改行で区切って、擬似的な表を出力することができた事にもびっくりしました。

授業で苦労したこと
プログラムの実行結果がうまくいかなかった時、長く複雑なプログラムから何が原因で上手くいかなったのかを探し出すことは非常に大変で苦労しました。それ以降は、自分用のノートにプログラムの全体像や相互関係を視覚的にわかりやすく書き出し、それを見ながらプログラムを組み立てる事で、ミスが起きそうな場所の予想や、プログラム内のごちゃごちゃした所が解消できるようになりました。

質問3.1「5千万回試行」関連データ

検証グラフ

質問3.3で述べているノートの内容

「授業で苦労したこと」で述べた自分用のノート

実際に作成したコードの画像

実際に作成したコード
「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
プログラミングを実際にやってみる事で、プログラミングの可能性について知ることができました。パソコンや携帯で自分で簡単なプログラムを作って、それを実装できる機能が付いていることがあり、それを利用して自分でなにか便利なツールが作れそうだと感じました。実際に挑戦する事で、何も知らなかった状態から自分のできる事がわかり、地味で面倒な作業などは、プログラミングをすることで自動化できるだろうなと感じました。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
薬学部に所属しているのですが、将来薬剤師が扱う膨大なデータを自分で作ったプログラムで好きにアクセスしたり、整理できるようにしたいです。

これから授業を受ける方へ「この学習の機会を逃さずスキルを身に付けてほしい」
「プログラミング」と聞くと難しそうと思う人がほとんどだと思います。自分もその1人でした。しかし今ではプログラミングという分野に対してとても自信を持てるようになりました。授業資料では、「なぜ?」と思うところをわかりやすく追求してくれていて、実際にその場でプログラムを書いてトライアンドエラーを繰り返して成長できます。先生方もとても優しく教えてくれて、分からない所ではたくさん質問をし、何度も助けられました。授業時間は基本的に個人でコツコツ学習を進める形態です。自分で学習する意欲があるのであれば、プログラミング学習においてここまで手厚く指導して貰える場は少ないと思います。プログラミングが難しそうで一歩を踏み出せない人も、是非この学習の機会を逃さずスキルを身に付けてほしいです。

「プログラミング発展A」受講生 データサイエンス学部 データサイエンス学科 2年(2023年度) 槇本 瑛太  ” 自分の可能性を広げるためにも、ぜひ受講することをお勧めします”

写真_槇本瑛太さん

槇本 瑛太 さん
データサイエンス学部 データサイエンス学科 2年(2023年度)
授業を受ける前の印象 
プログラミングと聞くと少し苦手意識があり、授業に最後までついていけるのか不安な部分がありました。
しかしこの授業で利用するPythonという言語は、今最も注目されている言語のひとつであり、最近話題のAIなどもこの言語で構成されていることが多いそうです。そのためこの科目については、プログラミングという難しい面もありますが、これから先のIT社会において学んでおくべき重要な要素があるという印象を持っていました。
私は授業を受けるにあたり、まず自分がこれから学ぶプログラミングにはどのようなことができるのか授業はどのように展開されているのかを知るため、シラバスをよく読みました。またオンラインの授業であったため、事前にマイクの確認や画面を共有することができるのかはよく確認しました。対面の授業と違い機材トラブルが授業そのものの参加不可と直結するため、機材の万全な状態を心掛けていました。

授業を受けてみようと思った動機「自分の苦手意識を克服したい」
私がこの授業を受講した理由としては、プログラミングの初歩的で基礎の部分をもう一度学び直したいと考えたからです。
私は以前よりプログラミングを学習していましたが、コーディングをすることに苦手意識がありました。その原因は初歩的な部分で忘れている部分がある事や、プログラミング特有の変数やライブラリといわれる要素があまり理解できていないためでした。ですが、これらの要素はプログラミングを学習していく上でよく出るものであり、プログラミングで何かを作りたいと考えると必ず身につけなければいけないスキルになります。しかし私はデータサイエンス学部の2年となり、自らプログラミングで何かを作る機会が増えていくにつれて、その箇所でつまずくことが多くなっていました。そこでもう一度初歩的な部分を学習し直し自分の苦手意識を克服したいと考え、この授業を受講する事を決めました。

授業で体験したこと「学んだことをすぐ実装できる楽しさと難しさ」
プログラミングの初歩的な部分をサンプルコードを元に理解し、それらを元に特定の実行が可能となるプログラムを作成する方式でスキルを身につけていきました。授業は座学で終了するだけではなく、各回にかならず自分で手を動かして実践的に行う箇所があるため、学んだことをすぐ実装できる楽しさと難しさが両方あります。私はその勉強方法としてプログラムの流れを自分でたどり、なぜその処理を行うのか、ということを意識していました。プログラミングの処理は順次行われ、そこには流れがあります。私は以前よりその流れ、特に変数や配列に格納されるオブジェクト類が苦手でした。そのためどのような処理があって、どういう理由でそこに格納されたのかということを理解するために何度も処理の流れをたどり、その1行1行のコードにどんな意味があるのかを考えていました。また授業の最終課題のミニプロジェクトでは、少数で相手に当たる命中率が高い大砲と、多数で命中率が低い大砲同士が打ち合ったら、どちらが有利かということをシミュレーションで分析する課題に取り組みました。この課題ではどうなったら有利な状態であるかを自ら設定し、それについて分析するプログラムを作ることになります。いままでの演習課題とは異なり、自ら処理を考える必要があるため、あらかじめ自分が実行したいプログラムの流れを考えた上でそれに合う処理が可能なコードを書いていきました。どうやったら思い通りの処理ができるのかを実装するのは難しかったですが、授業を通して意識していたプログラムの流れをたどり処理の意味を考えるという事がとても役に立ち、自分の満足のいく分析をすることができると共に、確実にスキルが身についていることが実感できました。

授業を受けてみて驚いたこと
一番印象に残ったことは、プログラミングのひとまとまりを部品として捉えそれを組み合わせることで大きなプログラムを作っていくことです。この授業で利用するPython言語では、ひとまとまりの処理を「def」で定義し、それを関数化することで、オリジナルの処理を一つの関数として実行することができます。これにより長いコードを簡潔に記述できるようになると共に、複雑な処理をするプログラムでも全体を分割することで、一つ一つの単純なプログラムにすることが可能です。私はいままで複雑なプログラムでも「def」での関数定義を行わず記述していたため、エラーが起こっても発生個所を見つけるのに苦労していました。しかしこのプログラムを単純な部品にわけ、それを組み合わせることで完成を目指すような「def」を多用したプログラミングを学んだことで、エラーの原因を早急に突き止め、効率よくプログラミングができるようになりました。処理の一部をひとまとまりの部品のようにする。とても簡単な事ですが、私にとっては衝撃的でスキルを向上させることができたため、とても印象に残っています。

授業で苦労したこと
私がこの授業で最も苦労したことは、プログラミングもそうなのですが、最終課題のプレゼン時でどのように私の成果を他の受講生にわかりやすく伝えることができるのかを考えた、グラフづくりでした。私は最終課題で、少数で相手に当たる命中率が高い「大砲1」と多数で命中率が低い「大砲2」で、先行攻撃と後攻攻撃、また同時攻撃で、どのパターンが大砲1にとって有利であるかを比較しました。実験では大砲2を相手にして、大砲1の先行攻撃と同時攻撃時の比較、後攻攻撃と同時攻撃時の比較、先行攻撃、後攻攻撃、同時攻撃での比較を大砲1の台数を1台から20台まで変化させて、勝率の推移をグラフで可視化しました。
この可視化というのが分析をする上で、重要でグラフを読む人に分かりやすく、かつ自分の考えを伝えられなくえてはいけません。この点でどのように結果を図にしたらよいのかを時間をかけて考えました。また図を作成する際は、Excelなどを利用せずにプログラミングで行わなければいけません。頭の中で形にできても、実際にそれを、プログラミングで図にした際に、想像したグラフとは違うことや、エラーが発生してしまうという事もあり非常に苦労しました。実際のプレゼンでは、先行後攻攻撃と同時攻撃全てのグラフの色を分けて一つのグラフにすることで多くの人が見ても納得できるようなグラフを作成できたと思います。
 
 

【槇本さん】画像(先行攻撃と後攻攻撃と同時攻撃の勝率の推移結果グラフ)

「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと「わかりやすいデータの可視化」
私が最もこの授業で「将来これは役に立ちそうだ」と感じたのは、わかりやすいデータの可視化です。この授業では、プログラミングの初歩的な部分を身につけられる上に、実際にプログラミングをすることで出したシミュレーション結果可視化を行います。様々なデータが数値などとして記録されている現代において、ただ煩雑に置かれたデータからその内容を読み取ることは非常に難しいです。しかしその中にはこれから先、社会を発展させる情報や、まだ見えていない需要やそこに含まれる要素などが隠れていると、私は思います。そのためデータ群から新しい価値を見出すためには、まずデータを分かりやすいようにグラフにするということは非常に重要なことです。そしてそれを自分のみが理解できるのではなく、多くの人に理解してもらうために工夫することは、データがあふれている社会に生きていく上で必要なスキルになってくるのではないでしょうか。
今回の授業で触れた箇所はまだ初歩的な部分であったと考えられますがこれからの将来で必ず必要になってくるスキルを少しでも身につけられたと私は感じます。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
今回での授業の学びは、データサイエンス学科に所属する私にとって大きな糧となりました。私の学科ではプログラミングを利用する機会が多く、その中にはとても複雑な処理を行っているプログラムを扱うため、今回学んだように、プログラムの一部を部品のようにとらえ、ひとつひとつ単純化していくというプロセスは非常に役に立つと考えられます。長いコード、複雑な処理を見ても、授業で意識したように一つ一つのコードがどのような意味を持ちそれらが構成され、どのような働きをしているのかをこれから先もよく考えていきたいと思います。また今回の授業で苦労した、データをプログラムでグラフ化して可視化することとも活用していきたいと考えています。可視化を行うことで、数値はより分かりやすいものになる。これは、そこから得られる新しい発見は、新たな考察を生むことができるとともに、より深く課題に取り組むことにつながるはずです。

これから授業を受ける方へ
私はこの授業を是非、いつか社会人となる多くの人に受けて欲しいと考えています。ITが発展し、重要な産業としてITサービスが確立され、膨大なデータが大きな意味を持った現代社会において、プログラミンで何かを作成できることやデータを読み解くことができる能力は、自らの可能性を広げる意味でも必須な能力になっているといっても過誤ではありません。医療や運動、商業から運搬まであらゆる業界でIT化が進む中プログラミングスキルはその需要が急速に高まっていっています。さらに深く考えれば、最近よく耳にするビックデータやAIなどは、これから社会が発展する可能性の塊です。そしてこれを解析、作成するためには、今回の授業で触れたPythonなどでのプログラミングスキルと、データの可視化スキルが不可欠です。最初はプログラミングと聞くと難しいものであると考えがちですが、この授業から入れば複数人の講師の実践的かつ丁寧な指導のもと、必ず初歩的な部分を身につけられると共に、それから先への発展の足掛かりを見つけることができます。またこの授業で行った内容だけであっても、プログラミングからデータの可視化までの知識やスキルを、所属する学科で活かすことができると思います。
自分の可能性を広げるためにも、ぜひ受講することをお勧めします。
 

「プログラミング発展A」受講生 薬学部 薬学科 2年(2022年度) 吉本 早希  ”難しそうでも、学生のうちに経験できることはやっておきたかった

図3

吉本 早希 さん
薬学部 薬学科 2年(2022年度)
受講のきっかけ「難しそうでも、学生のうちに経験できることはやっておきたかった」 
1年次に履修した「プログラミング基礎」は決して得意ではなかったので、この授業も非常に難しそうだと思っており、ついて行けるか少し不安がありました。ですが、ドラマや漫画の影響で「プログラマー」や「プログラミング」に幼少期から憧れを抱いていました。今の私の将来の夢はプログラミングとは関係ありませんが、学生のうちに経験できることはやっておきたいと思っていたので、この授業を受けてみました。 
 
授業での学び「質問を重ね、最後には自力でプログラムが組めるように」 
授業では、プログラミング言語である「Python」を使ってプログラミングを学びました。授業の最初の方は手も足も出ない状態でしたが、オンライン上の質問コーナーで、たくさん質問させていただいたことで徐々にコツを掴んでいきました。画面上にびっしりと小さな文字でコードを入力し実行したときに、思い通りに動いてくれた時の感動が、非常に印象に残っています。最後の方には自力である程度プログラムを組み立てられるようになっていました。質問する際も先生方は優しく丁寧に質問に答えてくれました。 
授業は週ごとに違ったテーマの課題が出て、後半の週ではこれまで学んだことを活用するミニプロジェクトに取り組みました。課題は、授業中に行う課題と、授業外で行うオンデマンド課題の2つがあり、オンデマンド課題では「paiza」というプログラミング学習サイトを使ってPythonを学びました。
ミニプロジェクトでは、2つの陣営に分かれて大砲を打ち合い、様々な条件を変更して各陣営の勝ち負けをシミュレーションするプログラムを作成し発表しました。PowerPointで発表資料を作り発表しましたが、課題は同じでも着目する点は人によって異なるため、発表を聞くことが面白かったです。

図1(1)

図:Pythonによるグラフの生成例 

図2(1)

図:ミニプロジェクトで制作したプログラムの一部 
「これから授業を受ける方へ」
プログラミング初心者の人でも全然不安を抱く必要はありません!プログラミング初心者でありPythonに一度も触れたことがなかった私は本当に苦労しましたが、わからないことがあったらどんどん質問しましょう!私の将来の夢とプログラミングは、今はまだ関連がないように感じていますが、今後必要な知識になるかもしれません。進化していく時代に寄り添えるよう、これからも副専攻での学びを深めていきたいです。

 2年前期  プログラミング発展B

HTMLとJavaScript言語を利用して、インタラクティブなWebアプリの作り方を学び、目的のツールやサービスを作成する能力を身につけます。
「プログラミング発展B」受講生 工学部 環境システム学科 2年(2023年度) 宇津 帆香  ”主専攻の学びを拡張させるための手段を学ぶことができる”

写真_宇津帆香さん

宇津 帆香  さん
工学部 環境システム学科 2年(2023年度)
授業を受ける前の印象
プログラミングに興味はあったものの、言語などの知識は全くありませんでした。1年で受講していた「プログラミング基礎」の課題に苦戦した思い出があるため、不安がありました。しかし、この授業を受講した先輩方も同じように言語の知識が無い中で始めて、最終的に一つの作品を完成させられるまでになったというお話を聞きました。きっとほとんど知識が無い人でも授業内でプログラミングについての基礎知識や、課題解決方法を学ぶことができるのだろうと思いました。
授業を受けるにあたって特に準備したことはありませんが、私はこの授業のように個人作業をする場合、集中しすぎて気づいたら時間が経っていることがよくあります。そのため、この授業の前後に別の授業を入れないようにして、作業だけに熱中できるような環境づくりをしていました。

授業を受けるきっかけや動機
プログラミング教育はすでに小学校でも必修化されています。つまり、私たちが社会に出てからプログラミングスキルは「学んでいて当然のもの」となってくるのだと思います。私は年を重ねても時代に置いて行かれないような大人になりたいと思っています。そのためには常に新たな世代が持っているスキルや価値観を積極的に学ぶ必要があると考えたため、この授業の受講を決めました。武蔵野大学では、全学科の学生がプログラミングの授業を受講でき、私がこの大学を志望した理由の一つでもありました。

授業で体験したこと
授業はオンデマンドで各自学習を進める時間と、オンライン同時双方向で行う作業の時間で構成されていました。オンデマンド授業は、講義資料とpaizaラーニングというプログラミングの講座サイトを利用しました。paizaラーニングでは、解説動画を見ながら実際にコードを書く練習ができます。かなり初歩的なところから解説されているため、自分が苦手とする部分を埋めながら進められて勉強になりました。今回の授業ではHTMLとJavaScriptの講座を学びましたが、ほかのプログラミング言語の講座も多くあったため、こっちも学んでみたい!と思いながら受けていたのを覚えています。
 同時双方向の時間は、少人数の班に分かれて課題に取り組みます。「このような動きをするプログラムを作ってください」という課題が出され、「どのような処理を行えば課題通りの動きをするか?」を考えながらコードを書いていきます。処理方法が思いつかなかったり、コードを書いても想定通りに動かず困ったりした場合は、担当の先生に質問をすれば理解できるまで教えてくれます。オンライン上で質問するのに最初は不安がありましたが、作業している画面を共有することで、私がコードを書く様子を実際に先生が見ながら親身になって教えていただきました。
 最終課題は、それまでの授業で得た知識を基に自分の理想をどこまで実現可能かを測ることを目的として、個人でプログラムを作成するミニプロジェクトでした。どのようなアプリケーションが作りたいかという企画書を提出し、それに沿って制作していきました。
私は、絶滅危惧種の動物についてユーザーに学んでもらうクイズゲームのWebアプリを制作しました。

絶滅危惧種を探せ!_第1問画面

絶滅危惧種を探せ!第1問画面

絶滅危惧種を探せ!_ゲーム終了画面

絶滅危惧種を探せ!ゲーム終了画面

ゲームで登場した絶滅危惧種の動物たち_選択画面

ゲームで登場した絶滅危惧種の動物たち選択画面
授業を受けて印象に残ったこと
最後の授業で自分が制作したアプリケーションを発表し、学生と先生方にレビューをしてもらいます。私は課題の中で特にデザイン性に力を入れており、フォントや色合いなどは気に入ったものを使って作っていました。しかし、この相互レビューの時間で「このフォントだとユーザーからすると読みづらい」という意見が出ました。確かに、実際の現場でプログラムを作るときは自己満足だけでなく、「第三者からどう見えるか?」が大切になります。私は最終課題をあくまで「課題」として制作していたため、自分が好きなように作りすぎたのだと気づきました。更には私の作品をよりよくするために、「クリックしたときに動物の鳴き声の音を付けてみたらどうか?」などの案ももらうことができました。個人作業だけで完結していたらきっと得ることができなかった視点を得ることができました。多くの人に受け入れられるものをつくるには、個人作業で完結させず、できるだけ多くの人に意見をもらいながら作る必要があるということに気づきました。自分の作品に、先生方のようなプロの視点での意見がもらえるこの相互レビューの時間は、非常に有意義だったと感じています。

授業で努力したこと「自分が一番楽しめるものを作る」
最も努力したのは、作っている間も作った後も自分が一番楽しめるものを作ることです。自分の理想をできるだけ実現させるためには、複雑な処理が必要でした。具体的には、ゲームクリア後の別ページへの遷移です。企画書を書いた時点では、ゲーム内に登場した動物についての外部サイトのURLを載せる予定でした。しかし既存のホームページのURLというのはHTML内での扱いがかなり難しかったため、外部サイトではなく自分で書いた別ページへ遷移させるという処理を行いました。これは授業内で学んでいない処理方法でしたが、どうしても実装したかったため挑戦しました。授業で学んでいない部分であったとしても、同時双方向授業の中で先生方がサポートしてくださるため、安心して取り組むことができました。ただ、相互レビューでは、ゲームのインターフェースとして複雑なため、この処理はあまり良いものではないという意見をいただきました。改善案は企画書通り外部サイトのURLを埋め込むことでしたが、技術不足により修正ができず悔しい思いが残っています。
 
将来これは役に立ちそうだと思ったこと
自分の作った作品を先生方や学生に向けて発表し、率直な意見をもらうのは苦手意識がある人の方が多いと思います。実際私も発表の時間は何をダメ出しされるか不安でいっぱいでした。しかし自分が本気で向き合った作品に素直なフィードバックを受けた結果、もちろん嫌な気持ちも無いとは言えませんが、次回はさらに良いものをつくりたいという気持ちの方が大きかったです。これは私が楽しみながら作品を作り、自分が満足できるような作品を自信を持って発表したからだと思います。すでに気に入っている作品なのにまだ改善点がある、つまりより良くできる余地があると思うと、次へのモチベーションにつながることに気づきました。今後も様々なことを楽しみながら挑戦し、自信をもって取り組みたいです。
 
授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
副専攻は主専攻の学びを拡張させるための手段を学ぶことができます。今回作ったアプリは、ユーザーにクイズを通して絶滅危惧種の動物について説明し、興味を持ってもらうことが目的です。私の所属している環境システム学科での知識を活かしたものを作りたいと思い、このテーマを選びました。環境システム学科での授業で度々言われていますが、環境問題における課題は、人々の意識の低さや環境教育の不足だと思っています。今回の制作物のようにゲームで知ってもらえるようにするなど、環境について広く知ってもらうきっかけづくりができそうだと思いました。

これから授業を受ける方へ「遠慮なく自分が楽しめるものを制作していってほしい!」
私は写真が趣味で、自分が撮った写真を見て欲しいという思いがありアプリ内で動物の写真を使用しました。このように、ただ受け身でこなしているだけではただの面倒な課題ですが、いかにして自分の好きなものと融合させられるかでモチベーションが大きく上がると思います。他の授業と違い、副専攻の授業は自由度が高い課題が多いです。そのため、遠慮なくどんどん自分が楽しめるものを制作していってほしいです!楽しめば楽しむほど勝手に知識もついてくるという、かなりお得すぎる授業だと思っています。
「プログラミング発展B」受講生 薬学部 薬学科 2年(2023年度) 加藤  晴喜 ”課題を通じて習得できるプログラミングスキルはその全般が役に立つ ”

MUSIC-Interview_画像_face

加藤 晴喜  さん
薬学部 薬学科 2年(2023年度)
授業を受ける前の印象
中学や高校の授業で、所謂「ブロックプログラミング」には触れていましたが、より実践的なことが学べるのかなー、という期待を持っていました(実際にどうだったかは後述)。私の場合は、授業を受けるにあたって準備したことなどは特になかったです。強いて言うなら「プログラミング基礎」と同「発展A」を履修したぐらいです。ただやはり、HTMLかJavaScript(特にHTML!)について、事前にネット上の解説サイトなどで雰囲気をつかんでおくだけでも、大分心理面で楽にはなると思います。本当に何もかも初めて、という人は、『Paizaラーニング』などのサイトで少しでも予習をしておくことをおすすめします。

授業を受けるきっかけや動機
私は元々高校生の頃からWebサイトやアプリの自作に挑戦したいと考えていましたが、高校でも大学でもメインの学習に時間を割かなければならなかったことなどがあり、自学ではとても難しかったので、大学の授業の中で学びたいと考えこの科目を履修するに至りました。結果として、イチからの自学では難しく感じていたことがすぐにできるようになり、今後も継続的に学ぶためのモチベーションアップのきっかけとなったため、今でも受けて良かったなと思っています。

授業で体験したこと
この授業では、プログラミングの実用的な部分であるコーディングのやり方を、毎回出題される課題(指定の動作をするプログラムを書く問題)に挑戦する形で学んでいきます。特に、課題では求められている要件を忠実に再現することが求められ、相違がある場合は容赦なく減点の対象になります。厳しそうに感じる人もいるかもしれませんが、とにかくひたすら実践を重ねる方式となるので、最後までやり続けられればとても実用的なチカラになります。途中でどうすればいいかわからない部分が出てきたとしても、プロの講師の方々の手厚く充実したサポートが自信を後押ししてくれます。
基礎課題と任意提出の発展課題があり、発展課題は少し難易度高めですが、積極的に挑戦すればその分高く評価してもらえます。頑張った分だけ明確に点数になるのも嬉しかったポイントです。全7週ある授業の後半2週では「ミニプロジェクト」と称し、前半で身につけた基礎知識を活かして、自分だけのWebアプリをアイデアから自作しました。最終的には成果物として発表をして、クラスメイトにも遊んでもらい、評価やコメントをもらいました。
 
授業を受けてみて、驚いたことや印象に残ったこと
予想はしていましたが、取り組む内容が想像以上に本格的なところに驚きました。特に、コーディング補助ツールの導入方法などの指南まで丁寧に整っており、より深く実践的な内容に取り組めるところが「中学・高校ではなく、大学だからこそできる学びだな」と感じました。
また、授業はオンライン会議ツール「Remo」を使用し、少人数のクラスメイトでグループを組んで、そこにサポートしてくれる講師の方が入ってくれる形式となっています。不明点があればすぐに、既に先に進んでいる人や先生に聞ける環境が整っているのが良く、最後までとても取り組みやすい空気だったことが印象に残っています。

授業を受けてみて、一番苦労したことや努力したこと
一番苦労したことと努力したこと、ともに最後のミニプロジェクトへの取り組みでした。課題が与えられた当初は、本当にギリギリまでテーマに思い悩んでいて、最初の提出物であるスライド1枚の企画書は、締め切り直前まで時間をかけて仕上げて提出した思い出があります(図1)。正直今思い返してもなんで間に合ったんだ…って思うくらいアイデアが出なかった辛い記憶があります(笑)。
そして本題の制作に入ると、細部にすごくこだわり始めてしまった結果、想像以上に作業量が多く大変だったり、コーディングにはつきものであるバグや想定外の挙動も多く発生して、そのリカバリーに追われたり…と作業は難航しました。必要な挙動を実現するために、聞いたことも無い関数を苦戦しながら取り入れたこともありましたが、何一つとして無駄な学びはなかったと思っています。
難しかった一方で、「20名弱の学生がいるこのクラス内で、もっとも手の込んだ成果物を作る」という目標を自分に課し、それをモチベーションに時間をかけ、結果としてそれなりに納得のいくものができたことに満足しています。以下の画像1、2が実際に作ったブラウザ上で動くゲームの実物になりますが、授業内のみでの成果としておくのはもったいないし、より実用的なものに仕上げてWeb上で公開することを考えています(現在準備中)。

MUSIC-Interview_画像2

    (図1)ミニプロジェクトの企画書

MUSIC-Interview_画像_game1

(画像1)実際に作成した「元素神経衰弱ゲーム!」 

MUSIC-Interview_画像_game2

(画像2)原子番号のカードと元素記号のカードを対応させるゲーム
将来これは役に立ちそうだと思ったこと
授業を通じて将来役立つと感じたことは数多くありますが、特に挙げるなら、課題を通じて習得できるプログラミングスキルはその全般が役に立つと感じています。皆さんは、多岐にわたる将来を見据えて学校で勉強されていると思いますが、どの分野に進むにせよ、プログラミングの知識は習得して損をすることはないと思います。
特に「発展B」で学ぶHTML、JavaScriptはWebサイト・Webアプリケーションの実現に直結しています。極論を言えばこの授業を最後までやり切るだけで「私、Webページ作れます!」という、「ExcelやPowerPoint使えます!」よりも一段階上のアピールが可能になります。「AI副専攻」のカリキュラム全体に言えることですが、将来、仕事の形態が変化する中でデジタル技術が基幹となることは確かであり、その技術を使いこなせる人材は重宝されるでしょう。この流れに対応するために、プログラミングの習得は非常に価値のある経験だと感じました。

 
授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
私は薬学科に所属し、将来的には薬剤師の資格取得を目指し日々専門分野を学んでいます。ここ最近は、薬剤師の総数が余剰傾向になるとも言われており、各個人に「+α」が求められる時代だと言われています。そこで、私はその+αを、AI副専攻を通じて習得した人工知能をはじめとするデジタルなツールを扱う技術をもって補いたい、と考えています。大学を卒業し薬剤師となってからは、現在の薬剤師業界や医療業界における課題を見つけ、それを解決するためのアプリケーション開発にも携わっていきたい思いがあり、現在学修中です。


これから授業を受ける方へ
主専攻を持ちながらも、一流の先生からプログラミングの知識を学べる貴重な機会です。大学でしかできない経験だと思いますので、少しでも興味がある方は積極的にチャレンジしてみてください。「難しそう」「ヤバそう」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、基礎的な部分しかやりませんし、プロのエンジニアのような高いレベルが求められることはありません。難しいと感じても、そこも含めて優しい先生方が教えてくれます。大船に乗ったつもりで挑戦してみてください。「プログラミング基礎」でも利用する「Microsoft MakeCode」や、「Scratch」のようなブロックプログラミングの経験がある方は、その内容を思い出しておくと良いでしょう。初めは授業内容とのギャップに驚くかもしれませんが、実際に取り組む中で「アレで学んだ内容は凄くわかりやすい基本だったんだな」ということを実感できると思います。この記事の内容を見て、皆さんがAI副専攻やプログラミング系科目に少しでも興味を持っていただけたなら嬉しいです。そして、是非、皆さんが作ったアプリを遊んでみたいです!
チャレンジする皆さんのことを、心より応援しています。
「プログラミング発展B」受講生 グローバル学部 日本語コミュニケーション学科 2年(2022年度) 新川 大海  ”先生とのやり取りが考え方を広げてくれた

picture_1

新川 大海 さん
グローバル学部 日本語コミュニケーション学科 2年(2022年度)
「受講のきっかけ」 
小さい頃から自分で何かを制作することが大好きで、プログラミングの経験がありました。JavaScriptにもずっと興味があったのですが、独学では限界がありました。そこで、プログラミングも含め様々な制作の参考になる話が聞けたり、困ったときに相談できたりする環境が大学の授業を通して欲しいと思い、受講しました。
授業を受ける前は、Webアプリを作る基礎を身につけられると期待していました。HTMLには普段から触れていたので、JavaScriptを学んで今までできなかったことがどこまでできるようになるか、想像しながら受講しました。その結果、早い段階から最終課題であるミニプロジェクトの内容を考えることができました。
授業での学び「先生とのやり取りが考え方を広げてくれた
授業では、ミニプロジェクトに向けてHTMLとJavaScriptの基礎的な記述方法や機能を学びました。学びながら、「これらの機能を組み合わせたらどんな面白い物が作れるだろう」とワクワクしながら受講していました。
授業を実施する先生方も、実際にプログラミングの現場で働いているなどレベルが高く驚きました。例えば、プログラミングをする際に、まず自分が考えた処理を先生に説明したのですが、それとは別の案を教えていただきました。これを繰り返すことで知識や考え方の幅を広げることができました。他にも、プログラミングの現場での実例も交えた、役立つお話が聞けました。「話の内容を応用すると何ができるか」という発想につながったので、答えを教わるような授業よりも身になると感じました。 
難しかったのはJavaScriptの“オブジェクト指向”という考え方です。授業ではあまり触れていなかったのですが、 JavaScriptはオブジェクト指向型の言語なので、ある程度理解していないと出来ることの幅が狭まってしまいます。ちゃんと理解できないまま終わってしまったので、今後も学んでいきたいです。
最終的にミニプロジェクトでは俯瞰型2Dパズルアクションという新感覚のゲーム作りにチャレンジしました。ゲームは以下のURLで公開していますので、よければ遊んでみて下さい。
http://nismin.my-style.in/wiselyavoider/

図2

図:授業の最終課題で制作したゲーム

図1

図:授業の最終課題で制作したゲーム
(制作において工夫した点) 
縦方向へのスクロールは、 Webページに動きを付けられるJavaScriptのDOM(Document Object Model)を活用し擬似的に表現しました。キャラクターと障害物の接触などのイベントは、条件分岐による切り分けで発生させています。他にも、プレイヤーを飽きないようにするため、ゲームの進行度を保存できるGETパラメータを利用して、通常より難しいエクストラモードを実装したり、獲得した点数をツイートできる機能を搭載して、フォロワーとスコアを競って楽しめるようにしました。 

「これから授業を受ける方へ」
この授業は能動的に受けられるかどうかで学びの質と量が大きく変わる授業です。私も授業が始まった頃は先生方をうまく頼れませんでした。この授業を受ける方は、ぜひ貪欲に授業を受けてみてください。少しでも自分に役立つヒントが得られるよう、課題に対して常に「これを学んで何になるんだろう?」と考え、疑問を感じたらすぐ確認するなど、自分の中で「この授業で学んだことはこうやって活用できる!」というビジョンをもって授業を受けることが大切だと思います。すると、自ずと何か作りたくなり、質問が生まれ、先生に質問しに行くことで知見が広がり、授業にのめりこんでいけるでしょう。 
日本語コミュニケーション学科では、学生がワークショップをデザインし、互いにフィードバックする授業がありますこのワークショップをより楽しく・効率よく運営する手段としてWebアプリの活用をよく思い付きます。この授業で学んだHTMLやJavaScriptを活用したいです。

専修科目群

機械学習やデータサイエンスの専門的なツールを活用して実社会の問題解決を実践的に学ぶ、コースのコアとなる科目です。

 2年後期  人工知能技術と社会

人工知能技術(AI)が私達の社会をどのように変えていくのか、実際に携わっているゲストスピーカーの講演をヒントに、議論と調査を通じて自分で定めたテーマを探求していきます。
「人工知能技術と社会」受講生 法学部 法律学科 2年(2023年度) 高橋 知大  ”人間の苦手な部分をAIが、AIの苦手な部分を人間が補う相補的な存在である”

顔写真_高橋知大さん

高橋 知大 さん
法学部 法律学科 2年(2023年度)
受講のきっかけや動機
私は「自分と自分が大切に思う人々の人生を豊かにする」という人生のモットーを掲げており、これを達成するためにはこれからの世の中を風靡すると考えられるAI・DXについて身に付けることが重要だと考えています。この授業では「最新のAIツールの利用とAIメディアを用いた調査を通じて、AIやデータサイエンスを活用した様々な事例に触れることで、データ駆動社会、Society5.0と呼ばれるこれからの社会を展望」し、「人工知能技術の最前線で活躍する第一人者による知見に触れることで、人工知能やデータを活用した新しいビジネスモデルのあり方について、理解を深める」を目標としていることをシラバスで知り、この授業を受講することでよりモットーの実現に繋がると感じたことが動機です。
この科目で学ぶ知識やスキルについて、非常に興味深く感じるともに、DX化が進む現代において非常に有用であるという印象を持っていました。授業を受けるにあたって、副専攻で学んできた手法および実社会のAI・DX導入事例について学習しました。

授業での学び
授業の前半では、生成AIの可能性や実社会におけるAI導入事例について書籍やインターネット等の調査をするとともに、実際に人工知能技術を活用したビジネスに従事している講師による仕事の紹介とそれに伴う質疑応答を通して、インターネット等の調査ではわからないAI活用の現実について簡潔に要点を抑えてまとめる課題に取り組みました。後半では、私が注目している企業の現在の仕事の進め方における課題を発見し、AIを適切に導入することにより課題を解決するための業務改善提案に取り組みました。具体的には、現在はお問い合わせ対応およびプレゼント確認はすべて職員が手動で対応しているため多くの人員が割かれているという課題があり、それぞれにAIチャットボット・画像認識AIを導入して自動化・半自動化することで人員を削減し、新規事業の検討および他事業の人員増強を図る業務改善の提案をしました。

発表資料画像

課題で作成した業務改善提案
授業を受けて驚いたことや努力したこと
驚いたこととしては、自然言語処理による自動化や画像認識による作業代替などAIが可能にすることは明確であっても、実際にAI導入を提案する際には実現可能性や費用対効果等が重要となるため、なかなか導入は難しいということです。理由としては、AIに業務を改善して企業をより成長させる可能性があるのならば、リスクマネジメントは重要ではあるものの、導入は前向きに検討すると考えていたからです。もっとも、導入が困難であっても、きちんとリスクヘッジや実現可能性・費用対効果に着目して実際に導入できると相手が感じられるほど隙のない提案をすることができるよう努力しました。

授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
書籍やインターネット、実際に人工知能技術を活用したビジネスに従事している講師の説明を通して理解を深めた生成AIの可能性や実社会におけるAI導入事例に関する知識、およびそれに基づくAI導入の提案手法が役に立ちそうだと思いました。理由としては、私はAIに対して「人間の苦手な部分をAIが、AIの苦手な部分を人間が補う相補的な存在である」という考えを持っており、AIとともに共創していくことができる人を理想の一つに掲げているため、知識や手法をインプットすることで理想像に一歩近づくことができるからです。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
法律学科では「ルール創り教育」というテーマを掲げており、誰がいつどのような不利益を被っており、どのようなルール(法律)を創ることで解決できるのかという観点から法律を学んでいます。「第四次産業革命」「Society5.0」と呼ばれて日々AI・DXが進む現代において、授業で学んだ知識をもとにAI・DXの進行により生じる課題を先見し、発見した課題に対して授業で学んだ提案の手法を活用しようと考えています。

これから授業を受ける方へ
向き不向きは実際にやってみるまでは分からないため、AIそのものやAIの導入事例に興味がある人、AIとともに生きる未来を考えている人はぜひ受講してみることをおすすめします。この授業に限られませんが、知的好奇心をもって様々なことをインプットしてみると物事に対する視点や考え方が変わってより質の高いアウトプットに繋がると思いますので、無理せず楽しみつつ取り組んでみてください。



「人工知能技術と社会」受講生 経済学部 経済学科 3年(2023年度) 飯盛 さくら  ”この授業で習ったことすべて、自分自身のキャリアビジョンを考える上で非常に役に立つ”

写真_飯盛さくら

飯盛 さくら さん
経済学部 経済学科 3年(2023年度)
授業を受ける前の印象
この授業は、副専攻(AI活用エキスパートコース)認定のために履修しなければならない科目です。受講する前の印象としては、「人工知能技術と社会」という名前の通り、人工知能技術がどのように社会に影響を与えているのか、そしてそれらがどのように生活を豊かにしているのか、というのを知る授業だと私は感じておりました。特に前もって準備したことはあまりないですが、「人工知能技術」という自分の中の定義に対して解像度を深めようとする意識は常に持ち合わせておくと良いと思います。

授業での学び
夏の集中講義では、実際に社会でどのように人工知能技術が扱われているのかというのを調べ、資料にまとめました。また、AI技術の動向(ChatGPTの可能性)を図式化し、ある業界や企業にAIが介入することでどのような改善がもたらされたのかを調べ、最終的には自分自身の興味ある業界にAIが介入したらどのような改善がされるのか考察しました。そして、就活に必要な自己PRを書く機会があり、自分自身がどのようにAIと将来関わっていくのかというビジョンを具体的に考えました。後半では、主にAIを活用したビジネスやIT企業の方に講義をしてもらい、人工知能技術がどのように社会で活かされているのか学びながらも、IT業界で働くイメージを実際に持つことができました。講義の中で、何度か個人ワークやディスカッションをし、業界について知見を深めることができました。

授業を受けてみて驚いたこと
授業を受けてみて驚いたことは、IT業界は私の想像していたものよりもとても幅広く、多岐にわたって職種があるという点です。また、たくさんのIT用語が存在し、それを理解するのが大変でした。そのうえ、人工知能技術と社会との関わりは日々進展しているので、私たちは新しい情報を積極的に受けとり学んでいかなくてはなりません。そこの情報のインプットに一番苦労しましたが、それらをきちんと知ることでIT業界の面白さを実感することができました。

資料_W2-03-2_サムネイルテンプレート

授業で作成した資料
授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
まず、この授業の内容は全て、1年後か2年後の将来(就職活動)に非常に役に立つ授業だと実感しています。IT企業分析をする際、かなり色々な職種があり難しいと感じる部分が私にはありましたが、前半は職種のことを調査する機会があり、後半には実際の企業の方に説明をしていただく機会があったので、深く具体的に学ぶことができました。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
この授業で、人工知能技術について学んでいく中で、主専攻である経済の領域(金融や証券など)でどのように活かされているのか知ることができました。この授業の課題に取り組む際、かなり情報を調査し収集することになるので、これからの所属学科での研究や卒論で行う可能性がある市場調査に役立つと考えております。調べることは日常的に行っていたのですが、さまざまな情報が錯綜している中で、どの情報を受け取り活用するべきなのかという選別をしっかりできるようになったのはかなり大きな学びでした。

これから授業を受ける方へ
この授業で習ったこと全て、自分自身のキャリアビジョンを考える上で非常に役に立つと就職活動を通して私は実感しております。就職活動でIT業界を目指すのなら、積極的にこの授業に向き合うと良いと思います。また、「今まで自分自身がやってきたこと」と「これから学んでいくこと」がどのようなゴールに直結するのか、どのように自分自身の糧になっていくのかは、この授業を受けていく中で副専攻の理解の解像度を上げることで見えてくると思います。
「人工知能技術と社会」受講生 教育学部 教育学科 2年(2022年度) 進藤 匠  ”副専攻での学びが社会で必要とされていることを知った

picture

進藤 匠 さん
教育学部 教育学科 2年(2022年度)
受講のきっかけ「小学校の教員になるために」
受講の決め手は「GIGAスクール構想」の影響が大きかったです。私は教育学部に所属しており、将来小学校の教員になることを目指しているのですが、GIGAスクール構想は学校の生徒1人1台端末を配布して、一人一人の学びの幅を広げようとするもので、国が進めています。GIGAスクール構想によって教員はICTを活用した授業作りが求められるようになりました。しかし、私はAI活用の知識や技術に乏しく、デバイスを存分に活用して児童生徒に教えることが難しいと感じていました。そこで、私に不足している知識面を補うためにこの授業の受講を決めました。
授業名に人工知能「技術」と記載されていたので、AIの基盤を作成するエンジニア向けの授業で、プログラミングも満足にできない文系の自分には難しいのではと考えていました。ですが、授業で最初に取り組んだ「主専攻におけるAI活用の最新活用事例を調べること」という課題を通じて、この授業は人工知能に関する知識や技術を学び、それを主専攻で学んでいる内容と結び付けていくための授業だと思いました。
授業を受けて知識を新しく知っても、ただ知るだけでは価値が薄れてしまいます。そこで、授業を受ける前に情報収集を行い、学んだことを自分事として捉えられるようにしました。具体的には、私は教育学部に所属しているので、学校現場の問題点と現在行われている対策を調査し、解決すべき課題について考えました。

授業での学び「副専攻での学びが社会で必要とされていることを知った」
この授業では、主に2つの活動に取り組みました。1つ目は、AI活用やDXの最新事例など、社会で必要とされている技術について理解を深めることです。毎回の授業でAI活用に取り組む企業や大学のプロフェッショナルによる講演があり、専門性の高い話が聴けました。さまざまな講演を聴いて、身近にある意外な場面にもAIが組み込まれ生活を豊かにしていることや、副専攻での学びが社会で必要とされていること、学んだ知識や経験を活かす場が社会にあることなどを実感しました。また、自分の主専攻である教育現場にも、AIを活かした実践が多くあると知り、選択肢を広げられました。知らなければ機会につなげることができないので、今後も積極的に情報収集をする必要があります。
2つ目は、将来を見据えて副専攻での学びを設計していくことです。副専攻では、就職後も役立つ実践的な技術(プログラミング・データ分析)から、AIを活用した最先端の技術革新事例を学ぶなど、様々な活動を行います。そこで得た知識や経験を自分の将来にどのように活かしていくかを、この授業では考えていきます。そのために課題として取り組んだのが、キャリアビジョンマンダラートの作成です。9x9のマスの中に、将来のなりたい自分を中心に据え、そのために必要な要素を周りに埋めていきます。私は、「AI活用に秀でた小学校教員」を目指しているため、目標達成に必要な知識分野と実践に向けての取り組みを考えました。キャリアマンダラートは小学校でも積極的に取り入れていきたいです。例えば、新年の抱負などは目標を定めても達成までの道のりが明確に持てないと、途中で道を外れてしまうことが多いです。そのため、未来のビジョンを掲げて、目標に必要なステップを設定するマンダラートは、学びを可視化する手段として非常に参考になりました。

image
図:課題で制作したキャリアビジョンマンダラート

他にも、授業の中で、AIを活用した既存のアプリやサービスなどを調査・分類して、マンダラートにまとめる課題に取り組みました。分類の際には、それぞれの長所を見極め、グループの視点でサービスを解釈しました。例えば、複数のアプリの共通項を見つけたり、企業が提供するサービスのニーズの偏りなどを考えたりしました。このような活動は1人では厳しかったと思いますが、授業ではグループに分かれて協力しながら課題に取り組めたので、それぞれの主専攻の知識を活かして、素早く深く学べました。

image_1
図:AIを活用したアプリを調べ、使用したいアプリを紹介する課題
 
集めた情報を実生活でどう活かすか考えることは難しいですが、課題を通じて知った教育系アプリは、教育の場で使用していきたいです。例えば、教師1人では把握が難しい生徒全員の実態把握にAIを用いてみたいです。今後も、教育における人工知能の活用について、考えていきたいと思っています。

これから授業を受ける方へ
授業の中で「AIも闇雲に技術だけ進歩しても、宝の持ち腐れになってしまう」と伺いました。つまり、なぜその技術が必要で、社会のニーズはどこにあるか、常に考える必要があります。そのためには、自分がどのように人工知能と関わっていきたいのか強くイメージすることや、日頃から問題意識を持つことが重要になると思います。
私は、授業を受けて教育現場にも活かせる技術が数多くあることを知りました。しかし学校での普及は遅れているのが現状です。この授業や副専攻で学んだ知識や経験を学校現場に落とし込み、教育におけるICT活用を引っ張って行けるような教員になりたいです。

 2年後期  メディアデザイン

ウェブメディアを活用したデータの可視化を通じてデータの評価や展開に関して学びます。3DCGないし動きのある2DCGを用いてデータの内容を捉えやすくする適切なカタチを考えます。
「メディアデザイン」受講生 工学部 環境システム学科 2年(2023年度) 渡邊 康太  ” 全くプログラミング経験のない自分でも一から3Dで動く制作物を作れたことへの驚きと達成感   ”

写真_渡邊

渡邊 康太 さん
工学部 環境システム学科 2年(2023年度)
履修したきっかけ 
きっかけは、副専攻コースに含まれる授業の1つであったため、シラバスを確認したことです。その中で、「基礎的なWEBアプリ開発能力を身につけることを目的とした授業」というフレーズにひかれて履修を決めました。
 
科目についての印象
授業で使う「playcanvas」は、計算や言語出力と違い3D模型を動かすことができる。そのため、自身でアプリを作っている感覚を他の授業より実感できました。講義を終えて最も強く感じたのは「楽しかった」「受けてよかった」という印象です。僕自身副専攻の授業をいくつか履修していますが、中でもおすすめの授業です。

授業を受けるために準備したこと
授業の最初でつまずかないように、playcanvasを事前にダウンロードして動かしたり、YouTubeで動画を見たりしました。事前に準備したかいあって、授業にはスムーズに入ることができました。しかし、講義内でも説明があったので、基本準備しなくても大丈夫だと思います。

授業で体験したこと
全7回の前半は授業スライドに沿って、playcanvasの基礎を学ぶ意味で、3D模型にイラストを張り付け動かしたり、国土地理院のサイトから得たマップから、自分が住む家の周辺を立体的なマップとして制作したりしました。
授業の後半では、それぞれが考えたテーマのミニプロジェクトをはじめました。私は、実際の色・大きさ・周期に近い、太陽系データを好きな角度に合わせて観察することができる「太陽系の3Dモデル」をテーマにしました。

インタビュー提出用_スクリプト

スクリプト(惑星を回転させるためのプログラミングコード)

インタビュー提出用_成果物修正版

ミニプロジェクト成果物(こちらから動画をみることができます!)
授業を終えて感じたこと
授業を終えて感じたのは、全くプログラミング経験のない自分でも一から3Dで動く制作物を作れたことへの驚きと達成感です。実際に自分で作ってみることで、既存のゲームや3D映像がどのようにして作られているかイメージすることができるようになり、ユーザーとして遊ぶ時にも別視点を持つことができるようになりました。また、メディアデザインの授業の中で、最も大変だったのはミニプロジェクト制作で、その中でも特に惑星を回転させるためのプログラミングコード(スクリプト)を書くために、担当の先生やSAさんにサポートをしていただきながら、苦労して完成させることができました。
 
授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
メディアデザインの授業を履修したことで、自身のイメージを形にする一つの方法を得ることができました。百聞は一見に如かずともいうように、アイデアやコンセプトを伝えたい場面で活用することができれば、今までよりも、さらに分かりやすく相手に伝えることができると思います。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
私は環境システム学科なので、環境×メディアデザインを考えてみた所、知ってもらうという方面で今回の手法は役に立つと思いました。例えば、どこでどれだけCO2が排出されているかを表す3Dマップや地図といった環境に関する情報発信においては、書面で説明されるよりも興味を持ってもらいやすいため、今後活用できると思います。

これから授業を受ける方へ
ゲームや3Dモデル等の裏側がどんな処理になっているか興味がある人にはぜひ履修してもらいたい授業です!準備は特にいらないと思いますが、JavaScriptやHTMLを勉強しておくと、周りには大きな差をつけることができると思います。メディアデザインは僕が副専攻で履修してきた中でも、特に面白いと感じた授業の1つなので、ぜひ履修してみてください!

「メディアデザイン」受講生 薬学部 薬学科 2年(2023年度) 赤羽 海飛  ”自分の主専攻である「薬学」において薬の情報を使用者に効果的に伝える術を身につけたい”

写真_赤羽海飛さん

赤羽 海飛 さん
薬学部 薬学科 2年(2023年度)
受講する前の印象 
副専攻(AI 活用エキスパートコース)の科目を受講していく中で、自分の周りには膨大な情報が溢れている事に気がつきました。それにも関わらず、殆どのメディアはユーザーが求めた情報に簡単にアクセスできるように設計され、効果的に伝わるようにデザインされていると感じていました。そんな背景から「メディアデザイン」の授業には情報の可視化について学べるという印象を持ちました。自分の主専攻である「薬学」において薬の情報を使用者に効果的に伝える術を身につけたいと考え「メディアデザイン」を履修しました。授業を受けるにあたって特別に準備したことなどはありませんでした。
 
授業で体験したこと
授業では、PLAYCANVASというゲームエンジンを使って情報を 3D 空間で可視化する方法を学習していきました。ミニプロジェクトでは「 3D 旅行記録」というテーマで 、自分が実際に旅行した八丈島のパンフレットと国土地理院のサイトにある3D 地形データを使って、旅行記録に簡単にアクセスできる作品を完成させました。

授業で苦労したこと
授業を受けてみて苦労した点は、「JavaScript 」というプログラミング言語を使用しないと PLAYCANVAS 内で物体(エンティティ)にプログラムを追加できない点です。 3D空間に物体を置くだけならプログラムを用意しなくていいものの、情報をわかりやすく可視化するためには物体の表示切り替えとその向きの変更、カメラの移動などが必要であり、コードを書くのにかなり苦労しました。自分は「JavaScript」を使うのは初めてだったので一から勉強し、先生方やSAの方に助けていただきながら何度もトライアンドエラーを繰り返してコードを書きました。
またとにかく情報だけを詰め込むのではなく、思わず見返したくなるようなデザイン、UI や U X を損なわないように努力しました。

資料_作成した3D旅行記録

作成した3D旅行記録

資料_ミニプロジェクトで作成したコード

ミニプロジェクトで作成したコード
授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
ユーザーが情報にどうアクセスするか、どうすればユーザーが直感的に理解できるか、デザインとその動きがどう可視化に繋がるかを意識しながらミニプロジェクトを進めました。自分の所属学科の「薬学」において薬の情報を使用者に効果的に伝えるためには、この意識がとても大事になってくると思いました。

これから授業を受ける方へ
「メディアデザイン」と言われて何を学べるのかピンと来ない人も多いと思います。この授業では身の回りに溢れる情報が、僕達ユーザーが扱いやすいようにどう工夫されているかについて学ぶ事ができ、実際にゲームエンジンでゲームを作成するために何が必要になってくるかを学ぶことができます。 3D空間で何かを作成する事に興味がある人や、"動きのある”情報の可視化を学びたい人にはとてもいい体験になると思います。「 JavaScript 」が使えなくても先生方や SA の方が支えてくれます。この科目の受講を機に身の回りに溢れる情報について是非目を向けてみてほしいです。

「メディアデザイン」受講生 薬学部 薬学科 2年(2023年度) 宮本 佳輔  ”薬学の教科書の内容を実際に3Dで作成することでより理解を深めることができた”

男性イラスト

宮本 佳輔 さん
薬学部 薬学科 2年(2023年度)
授業を受けてみようと思ったきっかけや動機 
副専攻の認定を受けるにあたって、必須科目であったため、この科目の受講を考えた。シラバスを読むと、3Dモデルに関する内容が記載されていたため、面白そうであると考え、受講を決心した。授業で使用するツールのアカウント等使用方法が不明であったため、特別準備を行ったことはない。受講前、3Dモデルの作成と記載されていたことから、一からコードを組んで3Dモデルの作成を行うものであると考えていた。また、3Dモデルを使用したデータの可視化を目的としていたことから、Excel等のデータを3Dモデルとして可視化するものであると考えていた。
 
授業で体験したこと
3Dモデルを用いて、既存のデータを可視化することを行った。私は薬学部に所属しているため、分子構造の3Dモデルを作製し、構造の可視化を行った。

授業で苦労したことや驚いたこと
過去使用したことのない新たなツールであったため、ツールの使用に慣れることに苦労した。しかし、使ってみると、イメージしているものを実際に3Dとして可視化することができ、薬学の教科書の内容を実際に3Dで作成することでより理解を深めることができた。3Dモデルの作成以外にも、そのモデルに動きを加えることでよりリアルに表現できることに驚いた。

「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
将来薬剤師として活動することを考えると、薬がどのように反応するのか、生体内のどの構造と、薬のどの構造がどのように反応するのかなど、薬の反応を調べることに役立つであろうと考える。また、薬の血中濃度の減少速度の差がどの構造によるものなのか、どのように分解されていくのかなど、これまで二次元でのみ考えてきたことを、3Dで可視化することでより細かな分析を行うことができるため、副作用の少ない薬剤の作製に役立つと考える。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
薬学部の授業において、立体的構造を平面化することが多々ある。したがって、平面に書かれた構造の立体視や立体構造の平面化を苦手とする場合、かなり致命的になる。そこで、今回学んだような3Dモデルによる可視化を行うことで、簡単に立体視を行うことができ、理解を深めることに活用できると考える。

これから授業を受ける方へ
シラバスを読み、使用するツールの使い方をある程度学んでおくことが良いと思う。AI副専攻はすべての科目において新たなツールを使用する。また、それぞれの週の積み重ねが成績に直結する面もある。そのため、ツールを早い段階で慣れる必要がある。そのためにも、授業が始まる前に、ツールの使い方をある程度学んでおく方がより効果的に授業を受けることができると考える。また、様々な連絡ツールを使用するため、どこに何の資料が保管してあるかをしっかり把握する必要がある。

「メディアデザイン」受講生 経営学部 会計ガバナンス学科 2年(2022年度) 小谷 菜摘  ”プログラミングを活かして自分が作れるものの幅を広げたい

mediadesign

小谷 菜摘 さん
経営学部 会計ガバナンス学科 2年(2022年度)
受講のきっかけプログラミングを活かして自分が作れるものの幅を広げたい」  
元々プログラミングが好きで、プログラミングを活かして自分が作り出せるものの幅を広げたいと思っていたので、関係のある授業は受けたいと考えていました。この授業を知った時、Webアプリを作れるようになるところが非常に面白そうと思いました。加えて、これまでの副専攻コースで学んできたプログラミングの知識をさらに発展させ、Webアプリを自分の手で作り上げるスキルが身につけられそうだと感じたので、Webアプリが作れるスキルや、関連する能力も同時に身につけられるこの授業を、受けない手はありませんでした。
授業を受ける前は、3Dデータを扱える「PLAYCANVAS」というアプリ開発ツールを使えるように準備しましたが、その他は特に何もしていません。これまでにプログラミングを学べる授業を受けてきたので、そこで身につけた知識を活かして今回の授業に取り組みました。基本的なプログラミング知識を復習しておくと、授業内容がより分かりやすくなると思います。

授業の内容「自分が作りたいアプリを3D空間上で形にする」 
2Dや3Dデータをプログラムやカメラを使って表現する方法を学びました。実際にPLAYCANVASを用いて3D空間上に様々な物やカメラを配置してプログラムを組み込み、物体を移動するアニメーションを表現しました。これらを通じて知識とスキルを増やした上で、最終課題では1つのアプリを完成させるミニプロジェクトに取り組みました。自身で調べたり先生にアドバイスをもらったりしながら、自分が作りたいアプリを形にしていき、最終的には迷路クイズゲームを制作しました。フィールド上を移動してクイズに挑戦し、選択に応じて開いた道を進んで、ゴールを目指します。立体感を活かしてライトや物を配置するなど、出来上がっていく過程を楽しみながら取り組むことができました。完成したアプリを紹介した後はフィードバックを得られ、別の視点からのアイディアや実装の仕方を学びました。オンライン授業ですが、先生や受講生とは自由に交流できたので、自分のタイミングで先生方に質問をしたり、友人に相談したりしながら楽しく取り組めました。

画面1

図:迷路クイズゲームをプレイする様子

画面2

図:迷路クイズゲームの開発画面
授業での学び「完成形が見えてくる嬉しさ」 
考えたアイデアを表現するために必要なプログラムを考え、正常に動くよう実装することに努力しました。プレイヤーがフィールド上を移動して楽しむので、全体のプログラムや障害物が正しく動くことが重要になると意識していました。物体にプログラムを実装することで様々な動きを表現できるのですが、イメージ通りに動かすことが難しく、重力や摩擦の値や物体の大きさなどを試行錯誤して調整し、完成させました。なかでも一番苦労したのは、何を作りたいか明確な形にすることです。わざわざ3Dにしなくても良いアイデアを考えてしまいがちでしたが、好奇心をもって面白そうと思えるアイデアを思いついてからは早かったです。
授業を受けてみて、PLAYCANVASを使って、しっかりと動く一つのアプリを作れたことに、正直驚いています。授業を受ける前は一つのアプリを完成させられるか心配でしたが、受講する中で作ってみたいものが生まれ、それを表現するために試行錯誤して技術を吸収し、できることが増え、段々と完成形が見えてくることに、嬉しさや楽しさを感じました。そして完成したものを自分で動かしていくのも、楽しさや達成感がありました。また、他の学生が制作した作品を見ると、私にはない発想が詰まっていて「こういう表現もできるのか」と、驚きや刺激を受けました。 
作り上げたアプリについて、内容を説明したり実際にデモンストレーションしたりしながら紹介した経験は、今後も役立つと思いました。分かりやすさや過不足なく説明することも大事ですが、今回はアプリを制作したので、使ってもらえてこそ紹介が成功したと言えると思います。初めての経験で決して上手くできたわけではありませんが、聞き手が使ってみたいと思えるように紹介する経験が、将来商品開発をする場面などで役立つと思います。
 私が所属する会計ガバナンス学科での学びと、今回の授業で学んだことは、分野としては離れていると思います。しかし、会計という分野は会計ソフトなどを用いて効率良く進める場合があるので、利用するソフトがどのようなプログラムで動いているのか、仕組みを理解できていることは大きなアドバンテージになると考えます。アプリを制作し紹介する経験は、新たな会計ソフトのプログラムを考えたり、一見すると分かりにくい会計データを分かりやすく伝えたりすることにも活かせると思います。
 
これから授業を受ける方へ「何かを作ってみたい方におすすめ」 
この授業では、自分自身の興味が一番の原動力になると思います。「これを作ってみたい」「これが実装出来たら面白そう」といった自分が形にしたいアイデアを自身の力で作り上げる経験ができる、良い機会です。先生方のサポートも厚く、質問しやすい環境があります。今の実力では作れない可能性が高いと感じていても、授業内で段階を踏んで学べるので、一部のプログラミング言語がある程度読めれば全く問題なく挑戦できます。「Webアプリはどうやって作るんだろう」「何か作ってみたいかも」という気持ちが少しでもあれば、この授業に向いていると思います。

 2年後期  サービスデザイン

従来のデザイン思考の手法に加え、データサイエンスを重視した近代的なデザイン思考を学びます。リアルなプロジェクトテーマに取り組み、新しいユーザ体験を生み出すサービスを創出します。
サービスデザイン」受講生 人間科学部 人間科学科 2年(2023年度) 山下 琴音  ”身の回りにあるサービスを多角的な視点から見つめなおすことができるようになった

949D6BFD-A11A-406C-88A5-819F8B29BB8E

山下 琴音 さん
人間科学部 人間科学科 2年(2023年度)
この授業を受けてみようと思ったきっかけや動機は何ですか  
私たちの身の回りには様々なサービスが存在しています。特に近年では、モノの提供のみならず、「新たな体験、経験」を提供するサービスも豊富になってきていると感じます。私たちの生活に欠かせない「サービス」はどのように考えられて、提供されているのか、今まで学んできたAIを使った情報分析、デザイン思考を、「サービスデザイン」という場面でどのように活かすのか興味があり受講しました。また、シラバスに書かれていた『「価値」の評価に重要となる、人間の感情や文化などを分析する考え方を学ぶ』というところに、自身の所属する人間科学科での知識も生かせるのではないかと思い、興味を持ちました。

授業では、どのような課題に取り組みましたか 
「Happyを提供するごみ箱」というテーマで、グループごとに提供するユーザーの設定、アンケートやインタビュー調査によるデータ分析、仮説検証などを行い、実際にプロトタイプ(試作品)を作成しました。4週目の中間発表では、作成したプロトタイプ、分析結果をもとに作成したプレゼン資料を使い、10分間の発表を行いました。先生や、他の受講生からのフィードバックをもとに、6週目の最終発表に向けて再度ブラッシュアップを行いました。

授業を受けてみて苦労したことや努力したことは何ですか
苦労したことは、設定したユーザーに近しい年代の人へのインタビュー調査の依頼や、考案したサービスはニーズを満たせているのかを知るためには、どのようなアンケート項目を作成すればいいのかを考えることです。どんなにいいアイデア、サービスであっても、提供するユーザーのニーズを確実に満たせるということをデータで証明できなければ、賛同を得ることはできません。私たちは、何度もアンケート調査を重ねることで、ユーザーの潜在的なニーズを導き出すことで、提供するサービスの価値を証明することを試みました。

資料1_仮説1の結果

仮説1の結果

資料2_プロトタイプ

プロトタイプ(試作品)
授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったことは何ですか 
私はこの授業を通して、自分の身の回りにあるサービスが、どういうニーズを満たすために開発されたのか、実際にこのサービスは良いものなのかを、多角的な視点から見つめなおすことができるようになったと思います。この力は将来、サービス開発に携わるときはもちろん、自分自身のことを考える際にも、様々な視点から考えることにも活かせます。

この授業を受ける方へのメッセージ
「新たなサービスを開発する」というと「創造力がないと難しいのではないか」と感じる人もいると思います。しかし、実際には、得たデータを地道に分析し、仮説と検証を繰り返すという地道な作業が必要です。また、チームでの協力が必須のため、積極的に課題に取り組むことのできる人に向いていると思います。なかなか思うようにデータが集まらなかったり、行き詰ってしまったりなど、上手くいかないと感じることもあると思いますが、他のチームのメンバーや先生、先輩など、様々な角度からのフィードバックをもとに、メンバーで協力すれば、必ず乗り越えることができます。少しでも興味がある方は、ぜひ受講してみてください。

サービスデザイン」受講生 法学部 法律学科 2年(2023年度) 村山 颯斗  ”実際に体験することで、サービスデザインというものに親しみを持ち、楽しめるようになる ”

写真_村山颯斗

村山 颯斗 さん
法学部 法律学科 2年(2023年度)
この授業を受けてみようと思ったきっかけ
実際に手を動かしハッピーなゴミ箱を作るという授業の説明を聞き、面白そうと思い、授業に興味を持ちました。そして、人に親しまれる製品やサービスをどのように作ればよいかを学ぶことは、今後何かを作成するうえで、とても役に立つことだと思い、履修を決意しました。授業を受ける前は、デザインということをやったことが無く、難しいものだと思っていました。またデザインは数値化できないため、運やセンス、経験則で行うものだと思っていました。授業を受けるにあたり、どのようなゴミ箱があるのか、気を配って確認するという事は行いました。

授業ではどのような課題に取り組みましたか 
授業ではハッピーとはといった定義をグループワークで意見共有を行う事や、毎週講義を受けながら、実際に教わったことを生かし、プロトタイピング(試作品を実際に作成する)を行い、それを用いて、目的が達成できるか実際に試しながら調査を行いました。また、どのようなゴミ箱が欲しいかや、ゴミ箱に関して現状どのような問題があるか、実際にプロトタイプを見せることや、試してもらう事を通じて、実際に問題を解決できるかについて、どのような調査手法で行えばいいか学び、実際に様々な方法で調査を実施しました。
また、世の中にあるゴミ箱や、良いサービス、悪いサービスについて調査を行う事で、サービスデザインについてさらに知見を深めることができました。どのようなゴミ箱の問題を解決したいかによってグループがきまり、そのグループで作業を分担、議論しながら、プロトタイプと調査、そして、発表資料を作っていきました。ハッピーなゴミ箱というあいまいな概念からスタートして、どのような人を対象にするかを決め、ペルソナや、ストーリーボード、カスタマージャーニーマップ等を作成することを通して、どのような問題があるかや対象について再認識するともに、発表の際に伝えやすくすること等も行いました。

授業を受けてみて苦労したことや印象に残ったことは何ですか
実際に何かを作る際には様々な方法や情報を収集し、対象を決め、とりあえず作ってみることの重要性を学びました。事前の問題設定や、対象の定義が誤ってしまっていれば、その後どのように努力しても、問題を解決することやニーズを満たすことができません。そうならないためにも、量的調査や質的調査といった手法を使い分け、問題やニーズを調査し、明確にとらえることは重要であると学びました。また、いくら良いアイデアや、悪いデザインがあっても、実際に形にしてみることで気づく問題点や良い点があるため、実際に作成して、問題点やデザインの長所を発見することは重要であるという事を実体験として学びました。そしてそれを実際に対象としている人や、関係ない人に見せ意見をもらう事で、さらなる改良のヒントをもらうチャンスとなるため、とりあえず試作品を作るプロトタイピングの概念は重要であると感じました。
また、対象とする人の情報を示すペルソナや、現状どのような問題があり、それを作成するサービスによって解決することのできるか示すストーリーボード、作るサービスがある場合とない場合でのサービスとの接点と、感情の動きを時系列順で表すカスタマージャーニーマップといった三つの手法をうまく活用し、現状を整理することや、サービスの価値について、定義、説明することは難しかったです。特に、ペルソナ以外の2つは初めて知り、作成する概念であったため、苦戦を強いられました。しかし何とか説得力を持ったものを作れるよう、グループメンバーと協力しながら作成しました。

サービスデザイン資料⑤_量的調査において行ったアンケートの一つの結果

量的調査において行ったアンケートの一つの結果

サービスデザイン資料④_グループで作成したストーリーボード

ストーリーボード

サービスデザイン資料②_グループで作成したプロトタイプ(バラバラのごみ箱を組み合わせると太陽の塔になる)2

プロトタイプ(バラバラのごみ箱を組み合わせると太陽の塔になる)

サービスデザイン資料③_グループで作成したカスタマージャーニーマップ

カスタマージャーニーマップ
「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
将来役に立ちそうだと思ったことはいくつかあるのですが、大きいものを上げると三つあります。
問題があった際にそれを定義するためや、本当に問題であるのかという事を確認するためにも今回学ぶことのできた調査手法やそのコツは今後とても役に立つものだと思いました。誤った問題認識で時間やリソースを浪費してしまわないためにも、とても役立つものだと思いました。
また、実際に作ってみることで、見えてくるものや、もらえる意見が変わってくることがあることも、今後何かをデザインするうえで、机上の空論や、使いづらいものを作成してしまわないためにも役に立つと思いました。
その他今回の授業では中間発表や最終発表、ワールドカフェといった現時点でできている物を説明し、意見をもらう事のできる機会があったのですが、相手はなぜそう考えたのか、そう認識したのか、等についても考えを及ばせ、改善していくことも将来役に立つと思いました。
 
授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
実際に法律にどのような問題があるかや、どのような困りごとがあるかについて調査する際に今回学び、体験した様々な調査手法を使い分けることや、とりあえずアイデアを描きだし、人に意見をもらう事、そしてもらった意見を分析することでさらに改善できるようにすることといった今回の学びを、所属学科でも生かしたいと思いました。

この授業を受ける方へのメッセージ
何か物やサービスを作るうえで、どのようなことが重要か気になっている人にお勧めです。また、実際にゴミ箱を作成するため、物作りが好きな人や、副専攻の授業で珍しい対面で行われる授業であるため、実際に人と話して、何かを作り上げたい人、学びたい人にもおすすめです。サービスデザインと聞くと、センスや経験が必要で難しいものなのではないかと思う方もいるかもしれませんが、お手本は日々の日常生活の中に大量にあります。身の回りで使っているものはすべて誰かが使いやすいようにとデザインしたものです。それをみて、どのように感じたか、どうしてそのようなデザインになったか考えを巡らせ、そして授業を受け、実際に体験することで、サービスデザインというものに親しみを持ち、楽しめるようになるはずです。是非授業を楽しんで受けてみてください。そして身の回りにある、様々な良いデザインを見つけ想いを巡らせてみてください。

サービスデザイン」受講生 経営学部 経営学科 2年(2023年度) 高橋 悠斗  ”この授業は必ずあなたにとっての貴重な学びの機会になる”

写真_ 高橋悠斗

高橋 悠斗 さん
経営学部 経営学科 2年(2023年度)
この授業を受けてみようと思ったきっかけ
私は、この授業を受講する前は、副専攻で「プログラミング・データ分析・人工知能技術(AI)」などについて学んできましたが、デザイン設計やサービスの立案などについて学ぶ機会があまりありませんでした。副専攻の履修過程を進めていくうちに、2年の後期に履修する科目として「メディアデザイン」か「サービスデザイン」のどちらかを選択できるというカリキュラムがありました。メディアデザインの場合は、主にプログラミングの知識を活用し、データの可視化を行い、目的のソフトウェアやサービスのWEBアプリを開発する能力を身につけることができます。
一方で、サービスデザインの場合は、副専攻で学んできたデータ分析・人工知能技術などの知識を活用しつつ、「サービスをデザインするとはどのようなことか。」という点に着眼点を置き、ユーザーにとって新たなサービスを提案し、付加価値を提供することの意義やサービスをデザインする際の一連のプロセスについて学ぶことができます。このような違いがある中で、私は、これまであまり学ぶことができていなかったデザイン設計やサービスの立案などについてサービスデザインの授業を通して、新たに学ぶことで自分の学びの幅を広げていきたいという強い思いからサービスデザインの受講を決意しました。
サービスデザインの授業は、これまでの副専攻の授業とは異なり、あらかじめ定められた大きなテーマに対して、対面でグループごとに7週間にかけてサービスをデザインするという授業であることから、グループでのコミュニケーションや協調性などを重要視し、授業に取り組むことを意識し、授業に取り組んで行きました。
 
授業ではどのような課題に取り組みましたか 
この授業は全7回に渡って構成されており、「Happyなゴミ箱をデザインする」という全体の大きな目標に向かって、各回ごとに取り組むべきことを明確化させ、目標の実現を図りました。目標の実現にあたり、サービスをデザインすることの意義や、サービスのデザインを検討する際に重要なポイントなどの知識を第1・2回の授業で学び、第3回以降の授業では、身につけた知識を活用し、実際にプロトタイプを作成し、アイデアを形にしていく作業を行っていきました。
私たちのグループでは「ニオイもヨゴレも気にならないHappyなゴミ箱」というサービスをデザインするために、プロトタイプを作成する際には、グループでの意見交換を行ったり、先生やSAの方のアドバイスを受けつつ、理想としているデザインに近づくような取り組みをしてきました。私たちは、初めにターゲットとなるユーザーを一人暮らしの大学生と仮定し、一人暮らしの大学生に対して、SNSなどを活用して、デザインしたゴミ箱の希望購入価格帯や実際に生ゴミなどニオイが気になるゴミの捨て方などをアンケート調査することによって、ニオイが気になるゴミへの対処法などの現状を明らかにすることから取り組みました。次に、これらのアンケート結果を用いて、一人暮らしの大学生のお財布にも優しい価格の低コスト化やSDGsに配慮したゴミ箱をデザインすることを意識し、本体は貸し出し製で無料とし、専用のゴミ袋をサブスクリプション形式で販売することやゴミ袋を燃焼した際に有毒ガスが出ないゴミ袋を用いるなど、価格面での課題やSDGs面での課題などにも対応できるような取り組みを行ってきました。
最後に、中間発表や最終発表などを通じて、他のグループ・先生方・SAの方などのフィードバックを受けたことによって、現状の課題や今後取り組むべきことを明確化させることができ、最終的には納得のいくサービスをデザインすることができました。

授業を受けてみて苦労したことや努力したことは何ですか
この授業では、数理工学科・人間科学科・経営学科など様々な学科の人たちが集まってグループが構成されていたため、1人1人が所属学科での学びを活かした「Happyなゴミ箱をデザインする」というテーマに対してのアイデアや考えを持っていました。これらの1人1人が持っているアイデアや考えを、双方で尊重しつつ、グループとしてのアイデアにまとめあげていくことに苦労しました。理由としては、数理工学科の人の場合は、実現可能性面での懸念点をあげていたり、経営学科の人の場合は、実際のデザインしたゴミ箱を販売する際の価格面での懸念点をあげていたりと、所属学科ならではの、着眼点を持っている人が多かったため、着眼点がそれぞれ異なるアイデアや考えを1つの考えとしていくことが難しいと感じたからです。
この苦労したことを踏まえて私が努力したことは、グループとしてのアイデアにまとめあげていく時に、グループの中心となって1人1人の考えを聞き出し、それらのアイデアや考えをグループ全体で共通認識を行い、グループとしての活動のプロセスを明確化させることに力を入れて取り組みました。また、どんなアイデアや考えに対しても否定的な考えを持つのでなく、そのアイデアや考えの良い点を汲み取りつつ、グループ活動が円滑かつ具体的に進行できるよう注力しました。私が中心となってグループのコミュニケーションを活発化し、今後のプロセスを明確化させることによって、アイデアや考えで溢れていくのではないかと考えたからです。また、それが結果的にユーザーに対して、よりよりサービスをデザインすることにつながるのではないかと確信していたからです。

実際のストーリーボード

実際のストーリーボード

ハードプロトタイピングの詳細①

ハードプロトタイピングの詳細①

ハードプロトタイプピングの詳細②

ハードプロトタイピングの詳細②

SDGsに配慮した取り組み

SDGsに配慮した取り組み
「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
PDCAサイクルのように、サービスをデザインする際に「計画→実行→評価→改善」という一連のプロセスに基づいて授業が進められていたことから、この一連のプロセスはアイデアを生み出す際に有効的な手法ではないかと考えました。この授業のように、グループとしての意見をまとめ、プロトタイプを作成し、中間発表や最終発表などのフィードバックを受け、改善を繰り返すことによって自分たちが理想としているサービスをデザインしてくことができるということを強く実感しました。
このようなことからも、一連のプロセスに基づいて取り組むことの重要性について実感し、課題を浮き彫りにしていく手法は、今後の将来で役立つのではないかと考えました。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
私は、経営学科に所属しているので、将来企業に勤めるようになった際に授業で学んだことが大いに役立つと考えています。企業での業務はチームワークが不可欠であり、コミュニケーション能力や協調性など相手を思いやる気持ちが求められます。このような考えから、この授業ではグループ活動が中心だったため、コミュニケーション能力や協調性を授業を通じて養うことができたので、今後グループでアイデアを考える際には、多様性を尊重した取り組みを行っていきたいと考えています。

これから授業を受ける方へのメッセージ
皆さんの中には、人と話すのが苦手な人や自分の意見を持つことが苦手な人がいるかと思います。対面でのグループ活動と耳にすると、大変そうだったり、作業が多そうなイメージを抱くかもしれません。ですが、先生方やSAの方が懇切丁寧に指導してくださり、とにかくサポートが手厚いので、大変な作業もグループの仲間と協力しながら進めることができます。グループで活動することが苦手な人でも、気楽に授業に取り組むことができ、今回受講した全てのグループで笑顔や対話が絶えない学びの場であったと感じました。グループで和気藹々と授業に取り組むことができ、授業を受講し終えた際には、達成感だけではなく、学ぶことの楽しさまでも感じることができました。これまでの副専攻の授業とは、異なる点が多くあり、とても魅力的な授業であると確信しています。自分のコミュニケーション能力を向上させたい人や魅力的な学びを求めている人は、是非受講してみてください。この授業の学びは、必ずあなたにとっての貴重な学びの機会になるでしょう。

サービスデザイン」受講生 経済学部 経済学科 2年(2023年度) 野田 彩乃  ” 自分の学科・学部では学ぶことができない分野を学び、それを吸収することができるとても良い機会 ”

写真_野田彩乃

野田 彩乃 さん
経済学部 経済学科 2年(2023年度)
この授業を受けてみようと思ったきっかけ
事業やビジネスについて実際に企画やサービスのデザインを考えるなど、体験を踏まえて学ぶことができるという事に魅力を感じました。また、物やデザインを考え作ることに元々興味があったため「サービスデザイン」の授業を受講しようと思いました。誰のために、どんな時になど、状況を考え検証し作成していくという、サービスをデザインしていく上で必要なスキルを身に付けることができる貴重な時間という印象を持ちました。また、授業を受けるに際して、この科目ではどのようなことを学ぶことができるのか授業のシラバスをきちんと読み、これまでの情報技法基礎など関連している科目の復習も行いました。
 

授業では、どのような課題に取り組みましたか 
授業では、「Happyなごみ箱とは何か」というテーマに基づいてグループに分かれ、実際にサービスのデザインを考え・検討しました。Googleフォームなどを活用してアンケートを実施してデータ収集を行い、分析し、実際にプロトタイピング(試作品の製作:ごみ箱)を行っていきました。中間発表と期末発表の2回のプレゼンテーションをする機会があり、中間発表では他のグループの学生や先生から良かった点や改善点・質問などフィードバックをもらいました。それを踏まえ、期末発表までに資料の変更やプロトタイプを改良するなど、最終に向けて準備をします。期末(最終)発表では、中間発表やデータ収集などを踏まえて与えられたテーマに沿って、この「ごみ箱」は誰を対象にどういった状況でどのような価値があるのかをプレゼンテーションをしました。


授業を受けてみて苦労したことや印象に残ったことは何ですか
苦労したことは、誰を対象にするのか・どのような状況で活用するのかを考え、実際に検証するためのアンケート調査でした。質問内容を考え、どこにアンケートの協力を依頼するのか、協力許可を取るのかなどの経験が無かったため、一つ一つの作業が大変でした。また、世の中にどのようなサービスがあるのかを調べる課題があり、これまで気づかなかったり知らなかったサービスを知ることができました。フィードバックは、自分では気づくことができなかった提案や改善点をアドバイスしていただけるので、製作やサービスを考案していく上でとても参考になるものだと学びました。

資料4_提案の概要_最終発表の際に活用したスライドから抜粋

最終発表時のスライド「提案の概要」

資料3_仮説検証②の結果_最終発表の際に活用したスライドから抜粋

最終発表時のスライド「仮説検証の結果」

資料2_プロトタイプ①正面の説明_最終発表の際に活用したスライドから抜粋

最終発表時のスライド「プロトタイプ」

資料1_期待されるカスタマージャーニーマップ_最終発表の際に活用したスライドから抜粋

最終発表時のスライド「仮説検証の結果」
「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
授業を通じて将来役立ちそうだと感じたことは多々ありますが、特に、課題やプレゼンテーションを通してサービスデザインやAIを活用する方法について学べた点です。これらの知識やスキルを修得することは今後役立つだろうと感じました。
 
この授業を受ける方へのメッセージ
AIやサービスデザインなどよく分からないし難しそうと思うかもしれません。実際私自身もそのように感じていましたが、担当の先生方はとてもやさしく分からないことは丁寧に説明してくださいますし、アドバイスも沢山してくださいます。この授業は4~5人のグループワークでの活動になるため、友達を作る機会にもなりますし、大変なこともグループの人と協力して解決でき、楽しく受講することができます。また、自分の学科・学部では学ぶことができない分野を学び、それを吸収することができるとても良い機会であると思います。「物を作りたい!」「人が喜んでもらえるサービスを考えたい!」という方はこの授業にとても向いていると思います。ぜひ「サービスデザイン」を受講してみてください!!
 

サービスデザイン」受講生 グローバル学部 グローバルコミュニケーション学科 2年(2022年度) 宮城 海鳴  ”成長のために、苦手な分野にも向き合いたい

servicedesign

宮城 海鳴 さん
グローバル学部 グローバルコミュニケーション学科 2年(2022年度)
受講のきっかけ成長のために、苦手な分野にも向き合いたい」  
AIプログラミング、機械学習、データサイエンスなどは最近よく聞くワードですが、具体的にそれらが何を意味しているのか知らず、パソコンの操作が得意なわけでもなかったので、「難しそう」と思っていました。高校生の時にも情報科目の授業でプログラミングなどを学びましたが、思うように学べず周囲より学ぶスピードが遅かったことがあり、情報科目に関しては苦手意識が強くありました。ですが、近年様々な業界でAIが取り入れられる中で、副専攻で学べる内容は将来どんな職業に就くとしてもこれから必須になると感じました。また、自分の苦手分野と向き合うことで成長したいという気持ちと、コースを修了した際には証明書も発行されることもあり、大学での学びにおける目標の一つに加えようと、副専攻の受講を決意しました。 
副専攻では「サービスデザイン」か「メディアデザイン」どちらかの授業を選択して履修することができました。「メディアデザイン」はアプリの開発などを行う講義で、一年次から学修してきたプログラミングを活用します。一方、「サービスデザイン」は、データサイエンス等の知識も活用しながら、事業やビジネスのデザインを包括的に学びます。私は、企画の立案やサービスをデザインすることに興味があったので「サービスデザイン」を選択しました。この授業は一年次での学修をベースにした発展的な講義だったので、授業を受ける前は一年次に必修で履修した情報科目の内容を復習して受講に備えました。 

授業の内容「サービスはどのように世に出るのか」 
授業ではテーマに基づいて実際にサービスを検討し、実際にデータを収集・分析して、プロトタイピング(試作品の作成)を行います。プロトタイピングは全講義中2回行い、それぞれ他の学生や先生からフィードバックを貰います。実際に手を動かしてプロトタイプを作成する機会はこれまで経験がなかったことに加え、座学と合わせて行うことで楽しみながら実践的な経験が積めました。最終課題では、実際にグループで検討したサービスを、先生や他の学生にプレゼンテーションします。与えられたテーマをどのような内容にするかは全て自分が所属するグループで決めます。特に苦労したことは、なぜその内容にしたのか、グループで検討したサービスは本当に良いサービスと主張できるのか、データを示しながら証明する必要があったことです。私たちのグループでは、アンケート調査を行ったり実際にプロトタイプを利用する様子を動画に撮影したりして、乗り越えていきました。世の中のサービスがどのようにして考えられ世に出されているのか、学ぶことができました。 

servicedesign

図:所属していたグループで検討したサービスの発表資料抜粋
授業での学び「色々な視点を持って、多様なメンバーで取り組むこと」 
世の中には多くのサービスがあり、私たちはそれらを日頃何気なく利用していますが、一つのサービスが出来上がるまでに、こんなにも考えに考えなければならないことにも驚きました。ただサービスを考えるといっても、本当に色々な角度からの視点が必要であり、一緒に取り組むメンバーの多様性も重要だと実感しました。私はグローバルコミュニケーション学科に所属しており、普段は英語や中国語、異文化コミュニケーションなどを学んでいます。これらと副専攻で学習していることは直接的には関係ありませんが、語学と異文化を学んでいることによって、副専攻で学習しているAI活用の幅も広げられます。AI活用は国内でも海外でも必須なスキルなので、語学力と掛け合わせて活かしていきたいです。 
この授業で学んだ「サービスを考える上で必要な思考法や手順」といった一連の学びは、将来何か企画を立案したり会社のサービスを改善したりすることに役立つと思います。サービスを作ることはどの分野にも関わりがあるので、将来もさまざまな場面で活かすことができそうです。副専攻の科目で一番印象に残る授業になりました。

この授業を受ける方へ「学科では学べない分野を学ぶ、絶好のチャンス」 
AIデータサイエンス、サービスデザインなど一見難しそうに聞こえますが、先生方が一から丁寧に解説してくれますし、分からないことがあれば分かるまで教えてくれます。文系でパソコンが苦手な私でも、楽しく受講することができています。難しいところもありますが、グループワークを中心としているので友達と一緒に乗り越えられますし、学科では学ぶことのできない分野を学ぶ、絶好のチャンスです。ぜひ、副専攻でサービスデザインを受講してみてください! 

 2年後期  機械学習活用1

現代のAIの中心技術である機械学習について、その概要と意義を学び、代表的な機械学習の手法やツールを利用して課題を解決する能力を身につけます。
「機械学習活用1」受講生 グローバル学部 グローバルコミュニケーション学科 2年(2023年度)  張 志鈞 ”文化や価値観が社会にとってどのような働きがあるかを、AIの分析でより正しく、客観的に、効果的に、効率的に検証できる”

写真_張

 志鈞 さん
グローバル学部 グローバルコミュニケーション学科 2年(2023年度)
 
授業を受けるきっかけ 「AIの実用化は、グローバル的なトレンド」
2022年後半から公開されたチャットGPTをはじめに、人工知能(AI)によるツールの便利さを知りました。欧米にとどまらず、私の地元の香港にある大学も次々とAIのツールの扱いについて話題になり、議論が起りました。それほどまでにAIが海外で重視されたことで、そこからAIの将来性が見えました。そして、チャットGPTといった言語処理AI以外にどのようなAIがあるか、どのように使えるか、それぞれのAIの仕組みやその利用法について興味を持つようになり、この機械学習活用を選び、履修しました。
 
授業の内容「AIによるデータ分析の仕組みと応用できる事例」
この授業では、機械学習に関する理論はもちろん教わっており、さらに実際にAIでデータ分析し、予測を行うという試みもありました。私は、この授業で「飲食店の売上の予測」と「収入が50,000ドルを超えるか予想する」というテーマで実験を行いました。授業で取り組んだ「飲食店の売上の予測」のプロジェクトでは、AIの仕組みを理解するため、私たちがAIの思考のロジックを分析しました。

資料1_売上の関係性

AIの操作画面

資料2_売上と客席数の関係性

関連性データの可視化①:売上と客席数の関係性

資料3_売上と従業員数の関係性

関連性データの可視化②:売上と従業員数の関係性
「収入が50,000ドルを超えるか予想する」については
以下のような公開データを使いました

資料4_データの種類_Barry Beckerが1994年アメリカの人口調査のデータに基づいて作成

Excelでデータを整理した様子です

資料5_Excelデータ_Barry Beckerが1994年アメリカの人口調査のデータに基づいて作成

この資料は、UCI Machine Learning Repositoryに公開されているBarry Beckerが1994年アメリカの人口調査のデータに基づいて作成したものです。
授業を受けてみて印象に残ったこと、驚いたこと
一番印象に残ったことは、AIを用いてデータを分析する実験プロジェクトで、グループ全員が予想したものとAI分析による結果が相違していたことです。その後、先生と相談し、グループメンバーたちも改めてその結果を検討した結果、グループ全員はAIのほうが正しいと認めました。このことから、AIによる客観的な分析の凄さに驚きました。

「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
将来役に立ちそうだと思うものは、この授業で扱ったAIツールの「DataRobot」です。その理由の一つとしては、実用性が高いからです。このツールの特徴はインストールが不要で、WindowsやMacOSでも簡単にウェブサイトでアクセスし、利用ができます。さらに、このツールの使い方を知り、普段自分がデータを分析したい際に、AIを利用するという新しい手段が取ることができるようになります。また、授業を通じ、教師あり学習や教師なし学習という機械学習の手法とその応用事例を勉強しました。そして、「将来どの業界はAIを利用できるか、どのように利用できるか」についても、大まかな概念を持つようになりました。将来の勉強や研究にも役に立ちそうだと思っています。
 
授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
グローバルコミュニケーション学科は社会現象を研究することにより、文化を勉強する学科です。この機械学習授業で行われたプロジェクトは、社会現象を分析することに似ていると思っています。例えば、「収入が50,000ドルを超えるか予想する」プロジェクトでは、性別や人種という特徴が収入に影響を及ぼすかどうかという仮説も検証しました。その検証の結果は、社会や文化の研究に繋がっていると考えています。文化や価値観が社会にとってどのような働きがあるかを、AIの分析でより正しく、客観的に、効果的に、効率的に検証できると考えています。

これから授業を受ける方へ「視野を広げ、能力を高める機会」
機械学習が応用できる場面は幅広く、学術的な研究のみならず、マーケティングといったビジネスの場面にも使えます。そして、実験プロジェクトは、他の学部学科の学生同士とグループワークという形で行われます。お互いの専門が異なるので、問題点に対する意見や考える角度も異なります。そのようなチームワークはおもしろく、機械学習のこと以外にも様々なことが勉強できます。ぜひ受講してみてください。
「機械学習活用1」受講生 経営学部 経営学科 2年(2023年度)  津留 美月 ”社会ではAIを活用する仕事が増え、それに対応できるスキルが求められている”

写真_津留

津留 美月 さん
経営学部 経営学科 2年(2023年度)
 
授業を受けるきっかけ 
現在、自分の身の回りには多くのAIで溢れています。毎日使っているスマートフォンをはじめ、普段から利用していた飲食店にもいつのまにかAIロボットが導入されていて、世の中はどんどん変化していることに気づかされます。そして社会ではAIを活用する仕事が増え、それに対応できるスキルが求められています。そこで、機械学習というAIツールを使った授業を受けることでパソコンのスキルや技術を学ぶことができ、将来役に立ち、自分の強みとなるのではないかと思いました。
授業を受けるにあたって準備したことは特にないのですが、私自身が納得するまで授業内容に時間をかけて理解したい性格なため、集中して講義を受けられるように日程調節をして課題に取り組める時間をあらかじめ取るようにしました。また、「Aidemy」というオンライン型プログラミング学習のアプリケーションをもとに授業を進めるということを聞いていたため、アプリのインストールや内容を先に見ていました。事前に進めておくと授業を理解しやすくなると思います。
 
授業で体験したこと
1〜5回目では毎週違う先生が授業をしてくださり、その授業内容に沿った課題に取り組みました。内容としては、「Data Robot」というAIによるデータ分析や数値予測ができるアプリケーションを使用し、そこに過去の顧客のデータを読み込ませ、そのデータをもとに存在しない先のことを予測し数値化したものを分析します。数あるデータから予測をする上で数値に影響のあるもの(特徴量)に焦点を当て、なぜその特徴量の影響が高いのか、その数値からどんなことが考えられるのか、を自分で考察したりまとめたりしました。また、データを組み込む際は全てを放り込むのではなく、分析に有効になるような特徴量を組み合わせて新たに作成したり、読み込みやすくするためにデータを整形したりします。
6〜7回目では、自分の気になるテーマごとにグループで別れ、前半の授業の応用のような感じで、それぞれのテーマに関するデータを「Data Robot」に読み込ませ、データの予測から考えられることをスライドにして成果物としてまとめました。私たちのグループでは4人でそれぞれ役割分担をし、「Data Robot」を使う前に影響がありそうな特徴量を予測して、その中で比較し有効そうな特徴量を選択しました。そこから、予測したデータや数値についてグループの人と話し合い考察をしていきました。

授業で苦労したこと、努力したこと
「Data Robot」というアプリケーションを初めて使ったので、1からの状態でどう動かせば上手くいくのか、どうやってデータを使えばいいのかが最初の方は分からず苦戦していたのですが、授業中にどんどん触れて試行錯誤したり、「Aidemy」を授業前に受講しておくことで理解が深まり、後半の方では徐々に感覚を掴み使えるようになりました。また、授業で新しく学ぶことが多く、頭の中が混乱してしまうため自分の中で整理整頓するため授業中では、単語や要点などをメモにまとめるなどしました。そうすることで、課題で躓いたところがあった際にすぐに見直し進めることができました。
「Data Robot」を実際に操作して、AIであっても予測をするということなので必ずしも正解ではないため、結果として出たデータが自分の思っていた結果と違かった時は、考察するのにとても苦戦しました。思った通りにはいかない結果でもなぜそうなってしまったのか追求することが大切だということを学びました。
他には、分からないところがあったらグループメンバーの方やTAの方などにすぐ質問するようにしました。グループワーク自体は2回しかないため、少しでも気になることがあれば声に出すようにしました。発表自体はグループ一つのスライドでそれぞれが1人で発表する形だったため、グループ内で解釈や理解を一致し共有し、分からないところはないようにしたり、いろいろな視点からの意見を得たりしてより深いとこまで考察し、最終発表に向けて内容を固めていくことができました。
 

資料1_テーマ、データセットの紹介と選択した特徴量PPT

テーマ、データセットの紹介と選択した特徴量

資料2_データセットの紹介と選択した特徴量PPT

データセットの紹介と選択した特徴量

資料3_選択した3つの特徴量、モデルの評価PPT

選択した3つの特徴量、モデルの評価

資料4_予測データの検証、考察PPT

予測データの検証、考察
「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと

<自分からして>
今回の授業では「Data Robot」の数値結果からどのようなことが言えるかということについて考察をしたのですが、このように考える力は将来とても役に立つと思います。理由としてより深く考察することは、問題解決力につながり、新しいアイデアや解決策を生み出すことにもつながる思います。また、個人のことを深く追求していくという点では自分の弱みと強みを知ることができ成長にもつながると思います。このような多くの場面で、将来役に立つのではないかと思います。

<社会からして>
この「DataRobot」では、過去のデータをもとに未来を予測することができます。性能としては完璧に正確とはいきませんが、予測することができるAIを使うことで、誰しも簡単に企業の今後のあり方を決める判断材料になり、具体的にいうと無駄な在庫過多や経費削減につながり企業にとって、とても役に立つツールになるのではないかと思います。
 
授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
経営学科では、ある企業のデータを集めどのような特徴があるのかを他の企業と比較したり、年度によって比較し分析したりするという内容の授業に触れているのですが、データの扱いや比較をするという点で機械学習活用1と似たような部分があると思いました。今回取り組んだ課題の考察のように、深くまで考え抜いて分析するということは、より説得力のある分析になるため自分の学科でも活かしていきたいと考えます。また、経営学科ではマーケティングにも触れるのですが、マーケティングでは新しいアイデアや違った視点からものを見ることが大切です。今回のより深く考えるという力は、さらに良い案を生み出すことにつながり、今後の授業でもこの経験を活かすことができるのではないかと考えます。

これから授業を受ける方へ
機械学習活用1は、将来的にプログラミング関連の仕事に携わりたい!という人はもちろんゲームが好きな人や、プログラミングに興味がある人などなど、少しでも興味があれば受講してみてください!そんな私は知識がゼロの状態で受講したのですが、先生方が毎週分かりやすく丁寧に教えてくださり、TAの方達も常に見守って下さっていたので、気になる点があればすぐに質問することができました。最初はもちろん初めましてのことばかりで、1人だと怖いと思ってしまうかもしれませんが、一緒に受講している人たちも同じなので1から成長することができます!またプログラミングが好きな人たちも集まっているので、質問すると自分の知らない知識を沢山持っていてとても学びになります!こんな私もグループの方達のおかげで、無事最後のミニプロジェクトを完成させ発表することができました。受講を終えた後には、やり抜いた達成感があり自信につながりました。この経験は確実にその人の強みになっていると思います!
是非みなさんにも機械学習活用1を選択して楽しく学んでほしいです!

 2年後期  機械学習活用2

機械学習活用1で学んだことを元に、時系列データ分析や画像認識、テキストマイニングといった具体的なテーマを選択して、課題を設定し解決する能力を身につけます。
「機械学習活用2」受講生 法学部 政治学科 2年(2023年度)  松本 蓮 ”プログラミングが苦手ながらも、最後まで学び通すことができた”

写真_松本蓮

松本 蓮 さん
法学部 政治学科 2年(2023年度)
 
授業を受けるきっかけ 
プログラミングが苦手で以前からAIツールの使い方や事例について学びたいと思っていました。その時にちょうど人を支援するAIツールについて学ぶことができる機械学習活用2の説明があり、受講しようと思いました。授業を受ける前の印象は、社会で活用されているAIツールの事例や使い方について学ぶことができる授業という印象でした。
 
授業で体験したこと
この授業では、いくつかのグループに分かれて授業を行いました。私は画像グループに所属し画像認識AIの事例や手法などを主に学びました。課題では、画像認識AIを用いて画像に写っている物が何かを判断して、その結果からなぜAIが画像に写るものをそう判断したのかを考察しました。最後に、課題で学んだ知識を活かして、人を支援する新しいAIツールを提案し、その有用性についてまとめて発表しました。

授業を受けて驚いたこと・苦労したこと・努力したこと
自分が学んだ画像認識AIに対して、騙そうとしたら予想以上に簡単に騙せたことが驚きました。苦労したことや努力したことは、最後のミニプロジェクトで画像認識AIを活用した新しいツールを提案するときに、それが本当に人を支援するツールとして有用かどうかを確かめるための実験を複数回おこない、実行した結果から考察を行うのが一番苦労しました。

資料1_テーマ

テーマ

資料2_実験1

実験内容
「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
現在私が目指している警察でも画像認識AIが事件・事故の調査に活用されてきているので、将来私が警察官になったときにこの授業での経験が役に立つことがあると思います。その他にもこの授業は、人を支援するAIツールの事例や仕組みを学べるため、将来そういった仕事に就きたい人にとっては、履修の優先順位はとても高い授業だと思います。

これから授業を受ける方へ
この授業はプログラミングの得意・不得意に関係なく、人を支援するAIツールの事例や仕組みを学びたいと思っている人は、誰でも受けることができます。実際、私自身もプログラミングが苦手ながらも、最後まで学び通すことができました。ですので、AIツールについて学びたい人は気軽に受講してください。授業までに準備しておくと良いこととしては、機械学習活用1で学んだ内容を復習しておくと、課題の進行や授業の理解がスムーズになると思います。
オンラインでの授業なので、先生に質問するのが苦手な人もいるかもしれませんが、先生は何でも答えてくれます。授業前後のオンライン質問の時間を活用するなどして、少しでもわからないことや不安なことがあったら先生に相談することをおすすめします。

機械学習活用2」受講生 法学部 法律学科 2年(2023年度) 村山 颯斗  ” AIは人間とどのような違いがあるのか、どのような特色があるのかについて学ぶことができた ”

写真_村山颯斗

村山 颯斗 さん
法学部 法律学科 2年(2023年度)
この授業を受けてみようと思った動機
機械学習が昨今話題になる事が多く、日々技術が進化している中で、どのような原理で動いているかや、技術の活用法について学びたいと思い、履修しました。授業を受ける前は、機械学習は手軽に扱うことができるものは、チャットボットや画像生成AI等、利用するための準備が整えられたものだけだと思っていました。それ以外のAIを作る/利用するには専門の知識や技術が必要というイメージがあり、難しいことで自分にはできないのではないかと思っていました。しかし強化学習について実際に自分が行って学ぶことのできるAIマリオチャレンジや、AIを用いた予測、画像認識等、すでにある程度ひな形が作られたサービスや、教材等があり、それを利用することで、実際に使用しながら学ぶことができるという事に驚きました。
授業を受けるにあたり、指定されたオンデマンド教材等を視聴することや、以前の他の授業の資料を軽くおさらいし準備を行いました。

授業ではどのような課題に取り組みましたか 
機械学習活用2では、人を理解するための人工知能というテーマで人の言語、視覚、行動という三つのテーマについて、実例や演習を通して学びました。また、その中でも最も自分が興味を持つ分野を選び、演習を通してさらに深く学んでいきました。言語グループではチャットボットの作成、視覚グループでは画像認識AIについて行ったようです。行動グループでは、強化学習についてAIマリオチャレンジという、AIにマリオをクリアさせるチャレンジを実際に行いながら、AIの学習過程や、人の行動における学習過程、および取得する情報の違いなどについて学びました。AIマリオでは、ただ単にAIが学習するのを待つのではなく、効率よく短い時間で学習させるためには、AIが環境から得る情報はどのような質や量であるかや、AIが学習する回数、方針、方針転換や報酬の重みづけ等を調整し、より早くゴールへ近づける学習方法の実現のため、数値等を調整しました。そしてその結果を考察することや、グループメンバーとの共有、議論等を行いました。
そして最終的に強化学習という手法がどのような分野、事象について活かせるかを学んだ知識や経験を活用し、提案・発表を行いました。提案・発表については、すべてのグループ共同で行うため、視覚グループや言語グループが行ったことや感じたこと、成果物や特性について見て学び、質問を通してさらに知見を深めることができました。

授業を受けてみて苦労したことや努力したこと
AIマリオの学習は、実際に数値をいじりながらの試行錯誤が必要になってしまう他、どれほど数値を変化させればよいのかなど正解がなく、学習がうまく行くかについても運次第といった側面もあるため、根気強く続けなければいけない事が苦労しました。また、変化が偶然起こったことなのか、数値を変えたことにより起こったことなのか、変化させた数値が何を表すかについて考えながら分析をし、再度数値を変化させ学習させるという、とても時間と手間がかかる作業であるため、グループメンバーとの議論や、先生からのアドバイス、些細な結果でもどうしてそのようになったのか考えることはとても重要だと感じました。また先述の通り、試行回数も重要にもかかわらず、一定時間経過してしまうとエラーが出てしまうため、定期的にリセットや確認を行う事や、後々混乱してしまう事が無いように都度分析を行う事は大変でした。また結果を共有する際に、その結果によってグループメンバーの考察やコメントから気づくことのできる新たな考察や気づきのために、出来る限りその理由とどうしてそうなったか等、わかりやすく共有できるよう努力しました。

機械学習活用2_資料①_マリオ学習過程の情報とマリオ失敗直前の画面

(マリオ) 学習過程の情報とマリオ失敗直前の画面

機械学習活用2_資料②_マリオ変更したパラメーター(数値)情報

(マリオ) 変更したパラメーター(数値)情報 

機械学習活用2_資料③_マリオ結果(ベストリワード3000であればクリアできている)の情報

(マリオ) 結果(ベストリワード3000であればクリアできている)情報
「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
人間がどのように外界から情報を得て学習、理解しているのか、そしてそれについて、AIは人間とどのような違いがあるのか、どのような特色があるのかについて学ぶことができました。そのため、実際に自分が新しく何かを行う際、または人に何かを見せるデザインを行うときや教える際に、どのような情報を得れば・与えればいいのか、どのように学習すれば・させればいいのかについて活かせるのではないかと思います。また、AIがどのような学習過程や考え方、情報を得ているのかについて学ぶことで、実際に自分がツールを使う際に、より確実に自分の欲しい結果や成果が得られるには、どのように、どのような情報をAIに掲示するかについて、考えることができるようになったという事は、将来役に立ちそうだと思いました。
 
授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
日々進化するAI技術を考えるうえで、AI技術がどのような内容、原理で動いているのかについての知識があることは、人々の困りごとを解決するうえで役立たせることができるのか、どのような規制を行えば困りごとを解決する手助けができなくなってしまうのか等について考える際に活かそうと考えています。
また、膨大な量の問題や困りごとについて、分類を行う際、AI等を活用することで、資料整理に係る時間を短縮させることで、所属学科の学びに生かそうと考えています。

この授業を受ける方へのメッセージ
機械学習について学んでみたいと考えている人や、実際に使用して経験として知識を蓄えておきたいと考えている人に向いているのではないかと思います。AIの分類や、使える場面、目的、どのような内部過程があるか等様々なことを学ぶため、大変ではありますが、先生もサポートしてくださり、オンデマンド授業で基礎については何度も見返せる等、根気強く、しっかりと授業を受講していれば、とても楽しく、知識を身につけることができると思います。実際にAIを活用して、予測や、画像認識、言語認識、行動に関する強化学習について、実体験として手を動かしながら学べるため、知識が定着しやすいと思います。
AIマリオチャレンジに関してはネットで公開されているので、興味を持った方は、実際に試してみるのも面白いと思います!そしてさらに細かいことや、しっかりと学びたいと思ったら、ぜひ機械学習活用を履修してみてください!

機械学習活用2」受講生 工学部 環境システム学科 2年(2023年度) 木口 春花  ” サポート体制が万全な環境で機械学習やAIの仕組みを学ぶ良い機会 ”

女性イラスト3

木口 春花 さん
工学部 環境システム学科 2年(2023年度)
この授業を受けてみようと思ったきっかけ
機械学習に以前から興味がありましたが、学ぶ機会をなかなか設けることができず、良い機会だと思い受講しました。専門的な知識やDataRobotの操作経験は、ほぼゼロに等しかったですが、授業についていけるように毎回集中して臨みました。
事前準備として、この授業は「機械学習活用1」の続き、演習編のような内容なので、「機械学習活用1」をきちんと受講して、DataRobotの基本的な使い方がわかっていれば、問題ないと思います。強いて言うとすれば、「機械学習をどのような場面で使うと、利用者の助けになるか」というのをあらかじめ考えておくと、集中講義の最終日に行う発表の準備がスムーズにいくと思います。

授業ではどのような課題に取り組みましたか 
授業では、テーマごとにグループを分け、各グループで演習を行います。私のグループはAIを使用した画像識別に取り組みました。授業の概要としては、Google ColaboratoryというPythonや機械学習、深層学習を利用できるサービスを用いて、画像認識AIの仕組みや特徴を学びます。課題では、AIがどのようにモノを捉えるのかを体験し、AIがモノを誤認する傾向を把握した上で、仮説を立て、その仮説が正しいのかを検証します。どの課題も「仮説→実験→考察」という流れを何度も繰り返し行い、自分の考察・意見の確度を高めることが重要です。
この授業は最終日に全体発表があり、自身が学んだツール(私であれば画像認識AI)をどのような場面で活用するのかを提案します。私は授業で学んだことをもとに、自身で仮説を立て、実験した結果をまとめ、それが支援ツールとして有用性があるのかを考察を踏まえ、発表しました。発表後は、質疑応答やフィードバックの結果をもとに、成果物をブラッシュアップして、最終課題として提出します。

授業を受けてみて印象に残ったこと
今回の授業で初めて画像認識AIに触れたのですが、画像認識AIがモノを誤認する傾向というのは、私たち人間とは大きく異なり、少しでも画像にノイズが入ると、画像識別の精度が下がってしまうことがとても印象的でした。ミニプロジェクトで、色と画像識別の関係について調べたのですが、画像を構成している色の種類や数が減少することで、私たち人間だと正確に捉えられるものであっても、AIは別のものとして捉えてしまうことがあります。あくまで、AIは学習したデータをもとに識別するため、ツールとして実用性を考える時に、この特性を念頭に置かないといけないなと思いました。

体験談挿入用写真_2245064木口春花

ミニプロジェクトで作成した資料
「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
この授業に限らず、自分の意見を伝えるうえで、それが説得力のあるものなのかと考えることは非常に大切です。情報や根拠が十分にあり、使用している言葉が適切で、聞く人・見る人が初見でも伝えたいことが伝わって、理解してもらえる成果物を作るというのは難しいです。実際に発表をして、質問されると「この部分がちゃんと伝わっていなかった。」ということがよくわかります。ですが、第三者からの意見や指摘は、自身の成長にとても役立ちます。意見や指摘をもらうことが不安だと思う方もいると思いますが、それは自分の伸び代だと思って、むしろ積極的にもらうべきだと思います。その方が今後のモチベーションにもなりますし、改善点をクリアできれば、自身の成果物に対する自信も向上すると思います。
 
授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
今回提案したツールは、動物の画像を識別するもので、十分な有用性が認められれば、野生生物の生息数や個体の把握に役立つと思います。私の所属する環境システム学科では、生物について学ぶことがあり、人間では個体を見分けることが難しい動物がいます。そこで、AIにその動物ごとの個体差を学習させることで、個々を識別することが可能になります。これは、種の研究や保護に役に立つ他、問題を起こす特定の個体を識別することができるため、野生生物保護の観点から、非常に実用的なツールとなる可能性があります。

この授業を受ける方へのメッセージ
この授業は基本的に個人作業で、「自分で仮説を立て、実験をする」の繰り返しではありますが、実験を繰り返す中で、機械学習についていろいろな発見や学びがあり、楽しくなると思います。特に最終日の全体発表では、他の受講生がAIをどのように活用してみたいのかを聞くことができるため、お互いに勉強になります。機械学習やAIという言葉を聞くと、小難しい印象を受ける方もいるかもしれませんが、逆に考えれば、サポート体制が万全な環境で機械学習やAIの仕組みを学ぶ良い機会だと思います。
AIに対して、「こういうことができたら役に立ちそう!」というアイデアをお持ちの方は是非、具体的なアイデアはなくとも、機械学習に少しでも興味があれば、受講してみてください。(受講してみたら意外と楽しかったなんてこともあると思うので!)

「機械学習活用1・2」受講生 法学部 法律学科 2年(2022年度)  木村 優明 ”将来的に様々な場面で活用できそう”

木村さん

木村 優明 さん
法学部 法律学科 2年(2022年度)
 
「授業を受けるきっかけ」 
 以前から機械学習に興味があAIに関する動画を YouTubeなどで視聴していましたが、理解できない所が多く、もっと理解できるようになりたいと考えていました。この授業はまさにAIや機械学習の分野の知見を深められそうだと思い、受講しました。授業に対しては漠然とAIについて学ぶという認識を持っていましたが、具体的な学習内容についてはよく分かっていませんでした。機械学習と銘打っているため、やはりアルゴリズム等の知識等が必要なのかなと考えていました。 
 
「機械学習活用1での学び」 
 この授業では、DataRobot」というAIを用いたデータの分析や予測が行えるアプリケーションを用いて、分析を行うためのAIを実際に生成しました。言葉だけでは難しく感じますがやってみると簡単で、用意したExcelファイルをDataRobot読み込ませて、アプリを動かすだけで生成できました。様々な予測や分析の根幹となるAIの生成がここまで簡単にできることに、非常に驚きました。 
 大変だったことはAIが予測や分析した結果の分析です。DataRobotを用いて分析や予測を行うと、分析結果としてグラフや数値が出力されますが、これらの結果をどのように読み取れば良いか判断することが大変で、非常に苦労しました。一方で、AIに関する基礎的な知識は「Aidemy」という AIやプログラミングが学べるオンライン学習サービスで学ぶことができました。また、DataRobotがAIの学習に用いているモデルの仕組みも、適宜調査して知識を習得しました。 
 AIや機械学習を理解することは非常に難しく苦労しましたが、分析においてAIは人間よりも正確かつ迅速に行えるため、ビッグデータが遍く存在する昨今の現代社会の分析手段として、非常に有用なツールになると思いました。 

木村さん_Datarobot

例:DataRobotで分析を行なっている様子 
「機械学習活用2での学び」 
 機械学習活用2の授業では、いくつかのテーマごとに他の受講生とグループを組み、活動しました。私のグループではOpenAIが公開しているシミュレーション環境を用いて、横スクロールアクションゲームのキャラクター操作の自動化に取り組みました。AIを組み込んだキャラクターがステージ上のゴールに到達するように何度も学習させたのですが、苦労が多くありました。 AIの学習は思い通りに進む場合もあれば、全く進まない場合もあったので、AIの学習やデータの分析を根気よく続けないと求める結果が得られませんでした。そこで、少しでもゴールに近づくようなモデルを作成したり、パラメータを調整したりして、試行錯誤を重ねました。そのような中でゴールできた瞬間はそれまでの苦労が報われたようで非常に嬉しかったです。また、こうした結果もAIの学習を続けている中で突然得られるので、強く印象に残りました。 
 OpenAIではゲームの他にも様々なシミュレーション環境が用意されていました。色々な環境を想定してAIを学習できるので、分析の幅も広げられそうだと思いました。 
 

木村さん_マリオ

「これから授業を受ける方へ」 
 この授業はAIの仕組み等も学んでいく為初見ではなかなか理解できないことがどうしても多くなります。事前にAIの仕組みに関する知識を得ておくと、理解がより深まると思います。また、AIが充分な結果を出してくれるまで学習をさせ続けるなど、根気も必要となってくる場面も多くなってしまうと思うので、覚悟した方がいいかもしれません(笑)。どちらの授業もAIの仕組みについて学べますし、授業で学んだことは自分でAIを作ったり、既存のAIを使ったり、将来的に様々な場面で活用できそうです。ぜひ受講してみてください。 

 2年後期  データサイエンス活用1

ヒトによる推論や判断を支援するためにデータを可視化する方法の概要と意義を学びます。データを可視化し、法則性を見いだし、結果を予測して意思決定するスキルを学びます。
データサイエンス活用1」受講生 人間科学部 人間科学科 2年(2023年度) 山下 琴音  ”知識とスキルを今後の人生に活かしたい

949D6BFD-A11A-406C-88A5-819F8B29BB8E

山下 琴音 さん
人間科学部 人間科学科 2年(2023年度)
この授業を受けてみようと思ったきっかけや動機は何ですか  
もともとパソコンやデータ活用に苦手意識があったのですが、存在しているデータを活かして、新たなデータや情報を得るというスキルを身につけ、その知識とスキルを今後の人生に活かしたいと思い、受講しました。

授業では、どのような課題に取り組みましたか 
AIツールとして、DataRobotを使用しました。大量のデータの品質評価、特徴量の分析などを通して、どんなことを主張できるのか、何がわかるのかを分析していきました。最終課題として、「お弁当の需要予測」を行い、グループごとに「何駅で、どんなお弁当が、どのくらい売れるのか」を分析し、プレゼンを行いました。時間外では、Aidemyでオンデマンド動画を視聴し、各動画のポイントを自分でまとめることをしました。

授業を受けてみて苦労したことや努力したことは何ですか
初めは、慣れない操作や用語が多く、戸惑うことも多かったです。しかし回を重ねるごとに、「どこを見ればいいのか」「どの情報が必要/不必要なのか」などを自分自身で判断できるようになっていったと感じました。オンラインでの受講のため、グループ課題に取り組む際に、みんなの予定を合わせて一つの成果物を完成させることは大変でした。しかし、一人一人が自分のデータ分析結果を共有し、積極的に課題に取り組むことで、最終発表でよい成果を残すことができました。

スクリーンショット 2024-02-14 174658

活用課題(抜粋)
将来これは役に立ちそうだと思ったこと「今あるデータを分析し、課題を解決する力」
授業を通して身につけた「今あるデータを分析し、課題を解決する力」は、将来に役立つと思います。将来、社会に出て働く際に、所属している企業や団体、関わっている物事に関する課題を解決する場面は必ずあると考えられます。その時に、過去のデータから傾向や問題の原因を分析し、予測データを出し、解決につなげる力は必ず必要になります。その力を大学生の内に身につけることは、自分の強みにもなると思います。

この授業を受ける方へのメッセージ
この授業は、地道にデータと向き合い、根気強く課題に取り組むことができる人に向いていると思います。大量のデータから必要な情報が何なのかを分析したり、データ整備に時間をかけて取り組む必要があったりするので、粘り強くコツコツと取り組む課題が多いです。初めは、なれない作業で辛いと感じることもあるかもしれませんが、先生や先輩に困ったら相談することができます。どの先生、先輩もやさしく、一つ一つ丁寧に教えてくださるので、データ活用に苦手意識がある方でも心配する必要はないと思います。少しでもチャレンジしてみたいと思ったら、思い切って受講してみてください。

データサイエンス活用1」受講生 法学部 法律学科 2年(2023年度) 高橋 知大  ”最後まで妥協せずにプロジェクトに挑戦することが質の高いアウトプットに繋がる

顔写真_高橋知大さん

高橋 知大 さん
法学部 法律学科 2年(2023年度)
この授業を受けてみようと思った動機と事前に準備したこと  
私は「自分と自分が大切に思う人々の人生を豊かにする」という人生のモットーを掲げており、これを達成するためには知的好奇心をもって様々なことをインプットし、多面的に物事を考えることが重要だと考えています。この授業では「過去や現在のデータを可視化したり分析したりすることを通して、未来を予測する」手法を学べることをシラバスで知り、この授業を受講することでより広く深い観点から物事を考えられるようになり、モットーの実現に繋がると感じたことが動機です。
私はAI副専攻に関係なくデータサイエンスについて独学で理解を進めていました。この科目について、内容は非常に興味深いものの、専門性が高くすべてを独学でインプットすることが難しいという印象を持っていました。授業を受けるにあたって、AI副専攻で学んできた手法および独学で理解を進めた部分を復習しました。

授業では、どのような課題に取り組みましたか 
「赤ワインの品質予測とそれに基づく分析」「飛行機の満足度データの分析と考察」など、データを可視化したり分析したりする課題に取り組みました。この取り組みにより、データの活用方法やデータに基づく課題解決の提案方法を身につけることができました。
最終発表では、データサイエンスのプロジェクトを進める際の手順を把握したうえで、天候や料理カテゴリー等の要素をもとに、販売マネージャーとして、とある駅における1週間の最適なお弁当の献立の提案をするという課題に取り組みました。具体的には、まず、出店する駅の特徴といった情報をもとにターゲットを設定して気象庁やインターネット等から天候や駅情報といったお弁当の売上に関する「データの収集と準備」を行い、次に、そのデータをAIに読み込ませて「モデルの作成」をして「モデルの評価と解釈」をし、データの整理や要素の追加により予測精度を高めたうえで予測結果からお弁当の献立を提案しました。

授業を受けてみて苦労したことや努力したことは何ですか
苦労・努力したこととしては、お弁当の売上には天候が影響しているという仮説を立ててモデルを作成したものの、提案する週は毎日似たような天気であったため、モデルの妥当性を確認するために天気予報があたった場合を想定した「実データ」と天気予報が外れた場合を想定した「理想データ」の二種類を作成して比較検討を行ったことです。苦労した理由としては、比較検討するためのデータを作成したため他のグループの倍活動したこともありますが、情報量が増えたことで考察や判断基準がより難解になったからです。しかし、大量のデータを使用して比較検討を行うことでよりデータサイエンスの観点から実現可能性の高い提案をすることができ、やりがいを感じたため最終発表の内容について全体的に印象に残っています。

赤ワイン授業画像

赤ワイン授業画像

エアライン授業画像

エアライン授業画像
将来これは役に立ちそうだと思ったこと
データサイエンスのプロジェクトを進める際の「①データの収集と準備」「②モデルの作成」「③モデルの評価と解釈」「④モデルの実運用化」「⑤現場における課題解決」というプロセスのインプットとそのアウトプット経験が役に立ちそうだと思いました。理由としては、将来、データサイエンスのプロジェクトを進める際に役立つためというのもありますが、個人的にはこのプロセスを把握することで解決すべき課題を発見し、解決に向けた道筋を立て、時には変化に対応して道筋を変更しつつ、グループで協力して課題を解決することができるため、私の理想像に一歩近づくことができると考えるからです。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
法律学科では「ルール創り教育」というテーマを掲げており、誰がいつどのような不利益を被っており、どのようなルール(法律)を創ることで解決できるのかという観点から法律を学んでいます。解決すべき課題を発見し、解決に向けた道筋を立て、時には変化に対応して道筋を変更しつつ、グループで協力して課題を解決するという授業で学んだ課題発見から解決までの一連のプロセスを「ルール創り教育」に活かそうと考えています。

この授業を受ける方へのメッセージ
データを収集して使える状態にする、何度もデータをAIに読み込ませてモデルの精度を高めるなど作業が多いため、作業をすることに抵抗感がない人は向いていると思います。もっとも、向き不向きかどうかは、実際にやってみるまでは分からないため、データサイエンスに興味がある人や課題発見から解決までできる人材になりたいと強く思う人ぜひ受講してみることをおすすめします。最後まで妥協せずにプロジェクトに挑戦することが質の高いアウトプットに繋がると考えていますので、よりやりがいや達成感を得るためにも、全力で取り組んでみてください。

データサイエンス活用1」受講生 経営学部 経営学科 2年(2023年度) 萬谷 実由  ”とにかく身構えすぎずチャレンジしてみてほしい”

女性イラスト2

萬谷 実由 さん
経営学部 経営学科 2年(2023年度)
この授業を受けてみようと思った動機
私は1年生の時に「データサイエンス基礎」を受講しており、表計算ソフトの使用方法や計算方法を学んでいました。その授業をとっていたおかげもあり、データに対する苦手意識が少なかったこと、データの活用を学んで利用できる場面が多いと実感していたため「データサイエンス活用1」の受講を決めました。また、副専攻自体を取り組むきっかけとして、私自身が将来やりたいことが定まっていないことがきっかけでした。データサイエンスはどのような業界に行っても自分の力になると考えます。そのため、やりたいことが決まっていないからこそ取り組もうと考えました。
 授業を受ける前の印象としては、「データサイエンス基礎」では表計算ソフトを活用してデータ分析を行ったため、基礎よりも複雑な方法を活用することでデータを効果的に使えるようになるのではないかというイメージを持っていました。また、基礎よりは確実に活用の方が難しいと考えていたため、大変なものだと考えていました。
 
授業では、どのような課題に取り組みましたか 
「データサイエンス活用1」の授業では「Data Robot」というデータ分析や数値予測ができるシステムを活用しました。Data Robotは「教師データと呼ばれる元になるデータを使ってモデルを作る」→「最も良いモデルを選択する」→「そのモデルと予測データを使って予測を計算する」という流れで行います。課題としては、「貸し倒れの予測」「赤ワインの品質予測」「データサイエンティストの転職予測」「航空会社の乗客の満足度予測」など実際のデータを用いて予測しました。また、予測だけではなく「特徴量」と呼ばれる、対象の特徴の何が結果に作用するか、「データクレンジング」と言われる外れ値や欠損値と呼ばれる数値がデータ上にあるかなども検討しました。最終課題では「お弁当の需要予測」を行いました。グループごとに山手線の駅を決めて、その駅に合った5日間のお弁当のメニューを考えました。そして、販売数を予測し、よりよいメニューを考えていくというものです。最終的には班で発表をし、個人でレポートを作成しました。

授業を受けてみて苦労したことや努力したこと
苦労したことは3つあります。1つ目は、最終課題の「お弁当の需要予測」のミニプロジェクトです。私の班では、渋谷駅の特色を活かした月曜日から金曜日までのお弁当のメニューを考えました。その中で特に苦労したのが特徴量の削除と追加です。特徴量の削除では、元のデータで足りていない数値を探すのに苦労しました。特徴量の追加では、実際に気象庁の天気や降水量のデータを活用しました。元々あるデータと数を合わせたり、欠損値を探したりする作業に苦労しました。この特徴量の削除と追加を繰り返すことでより精度の高い結果を出すことができました。2つ目は、最終レポートです。最終レポートでは、最終課題としてグループで取り組んだことを、グラフや画像を取り入れながら個人レポートとしてまとめました。文章が長くなりすぎないように簡潔にまとめたり、数値をできるだけグラフで可視化したりするように心がけました。3つ目は、グループワークです。これはデータサイエンス活用1の授業以外にも言えることですが、オンラインでは意見を出しづらかったり、積極性に欠けてしまったりすることがあります。そのため、グループワークでは積極的に会話をし、情報をグループ間で共有することを心掛けて行いました。

資料1_設問1(スクリーンショット 2024-03-01 225930 1)

基礎課題 設問1

資料2_設問2(スクリーンショット 2024-03-01 231830 1)

基礎課題 設問2

資料3_最終レポート1 1

最終レポート1

資料4_最終レポート2 1

最終レポート2

資料5_最終レポート3 1

最終レポート3

資料6_最終レポート4 1

最終レポート4
将来これは役に立ちそうだと思ったこと
「Data Robot」を使ったデータ予測が将来役に立つと感じました。私は、将来のやりたいことが定まっていません。ですが、どんな業界でどんな仕事をしたとしても「データの分析」は必要であると考えています。例えば、営業なら売上高、広告関係なら広告の影響データ、デザインなら過去のデザインの傾向データなど様々です。そのため、Data Robotでデータ予測の流れを学んでいれば様々な場面で活用でき、役に立つことができると感じています。また、Data Robotを使う際にはデータクレンジングや外れ値の確認などを行います。これは、Data Robotを使用していなくても活用できることだと感じています。特に外れ値は、必要のない外れ値と必要な外れ値があります。このことは、膨大なデータでなくアンケート調査などの、身近でそこまで大きくないデータにも役に立つため、多種多様な業種の様々な場面で活用できます。
また、授業の内容だけでなく、オンラインのグループワークも将来役に立つと感じました。そもそもグループワークでも相手の顔を伺ったり、同調しなければと考えたりするため意見を出しにくいと感じることがあると思います。それに加えて、オンラインのグループワークは対面と違い相手の顔が見えないため話が切り出しにくかったり、意見を出しにくかったりすることがあると思います。しかし、この授業では毎週グループで話す時間があり、1つの課題に向けて協力し活動します。そのため、グループワークへのハードルが低くなり、これからの授業のグループワークや将来会社などででも積極的に活動できるようになるだろうと感じました。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
私は、経営学科に所属しています。経営学科では、経営の基礎から実際の企業の話まで学ぶことができます。特に、ゼミでは実際の企業のデータなどを使って分析することがあります。私は、来年ゼミで経営戦略について学び、研究するため、売上高を始めとしたデータと向き合うことが多くあると考えています。その際に、データの分析の仕方や手順、結果の見方などの学んだことを活用することで、より説得力のある資料を作成していけると考えています。

この授業を受ける方へのメッセージ
これから授業を受ける人は、とにかく身構えすぎずチャレンジしてみて欲しいと考えています。データサイエンス活用1という名前だけ聞くとデータを活用していくのだ、きっと難しいと感じてしまうと思います。私も授業の前はどのようなことをしていくのかあまり分からず、初回の説明を聞いてもそんなことできないと思っていました。実際の授業は確かに、簡単なことばかりではなく、大変なこともありました。ですが、結果的には担当の先生や友達などに支えられながら最後まで授業を受けきり、自分の成長も感じることができました。そのため、授業についていけるか不安だと感じている方も身構えすぎず、是非チャレンジしてみてほしいです!

 2年後期  データサイエンス活用2

ビジネス課題の理解、データの理解、データの準備、モデル作成、評価と展開という流れを学びます。モデル作成における、探索型の可視化と仮説・検証型の可視化の概要と意義を学びます。
データサイエンス活用2」受講生 法学部 法律学科 2年(2023年度) 高橋 知大  ”自分と自分が大切に思う人々の人生を豊かにしたい

顔写真_高橋知大さん

高橋 知大 さん
法学部 法律学科 2年(2023年度)
この授業を受けてみようと思った動機と事前に準備したこと  
私は「自分と自分が大切に思う人々の人生を豊かにする」という人生のモットーを掲げており、これを達成するためには知的好奇心をもって様々なことをインプットし、多面的に物事を考えることが重要だと考えています。この授業の基礎となる D S 活用 1 では楽しく学習しながらより広く深い観点から物事を考えられるようになり、モットーの実現に一歩近づくことができました。この授業では 「 DSプロジェクトの事例を学び、自らも実践することを通して、分析対象に関する情報を踏まえて適切な分析結果を得るための計画立案 」を学べることをシラバスで知り、この授業を受講することでよりモットーの実現に繋がると感じたことが動機です。
この科目で学ぶ知識やスキルについて、非常に興味深く感じるともに、DX化が進む現代において非常に有用であるという印象を持っていました。授業を受けるにあたって、副専攻で学んできた手法、独学で理解を進めた部分、およびDS活用1で学んだことを復習しました。

授業では、どのような課題に取り組みましたか 
「週刊少年ジャンプ」「週刊少年マガジン」「週刊少年サンデー」「週刊少年チャンピオン」の四つの週刊誌に掲載されていたマンガ作品のうち、すでにアニメ化されている作品をもとに「どんな要素があるとアニメ化されやすいか」 を分析する課題に取り組みました。分析方法とその手段としては、 第一にアニメ化に影響していそうな特徴量を考案して学習に使うデータ作成など実験環境を整え 、第二にそれらのデータをA Iに学習させたうえで評価するためのデータを挿入してアニメ化の有無について予測させた結果から混合行列を計算し、第三に「どんな要素があるとアニメ化されやすいか」を見極めるため、どの要素がアニメ化に影響を与えているのかについて具体的な仮説を立ててその検証 を行いました。

資料_最終発表資料

授業で努力したことは何ですか
努力したこととしては、「どんな要素があるとアニメ化されやすいか」を見極める際、学習に使うデータにおけるアニメ化すると予測された作品とアニメ化しないと予測された作品の比率が非常に偏っていたため、自分で新たに「 F1 の値」という基準を設定してその値 の変化を分析することで仮説の正誤を判断したことです。努力した理由としては、やはり妥協せずにプロジェクトに参加することが質の高いアウトプットに繋がり、それが自身の成長にもつながると考えているからです。

将来これは役に立ちそうだと思ったこと
様々な背景情報から解決すべき課題を設定し、その課題の原因について AI ツールを用いて明確化し、グループで協力して課題を解決するための提案をするという課題発見から解決までのプロセスをインプットできたことです。理由としては、「第四次産業革命」「 Society5.0 」と呼ばれて日々変化し続ける現代において、その変化を楽しみつつ様々な困難を解決し、より良い未来を創造できる人を私は理想の一つに掲げており、その理想像に一歩近づくことができるからです。
 
授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
法律学科では「ルール創り教育」というテーマを掲げており、誰がいつどのような不利益を被っており、どのようなルール(法律)を創ることで解決できるのかという観点から法律を学んでいます。日々社会が変化しつつげることで発生する課題を発見し、解決に向けた道筋を立て、時には変化に対応して道筋を変更しつつ、グループで協力して課題を解決するという授業で学んだ課題発見から解決までの一連のプロセスを「ルール創り教育」に活かそうと考えています。

この授業を受ける方へのメッセージ
AIツールに読み込ませるデータを使える状態で作成する、何度もデータをAI ツールに読み込ませて仮説の検討を行う、モデルの予測結果から計算して精度を評価するなど作業が多いため、作業をすることに抵抗感がない人は向いていると思います。もっとも、向き不向きは実際にやってみるまでは分からないため、データサイエンスに興味がある人や課題発見から解決までできる人材になりたいと強く思う人ぜひ受講してみることをおすすめします。
最後まで妥協せずにプロジェクトに挑戦することが質の高いアウトプットに繋がると考えていますので、よりやりがいや達成感を得るためにも、全力で取り組んでみてください。

「データサイエンス活用1・2」受講生 工学部 環境システム学科 2年(2022年度)  渡辺 杏奈 ”授業での学びを環境問題の解決に活かしたい”

渡辺杏奈さん顔写真

渡辺 杏奈 さん 
工学部 環境システム学科2年(2022年度) 
受講のきっかけ」 
 データサイエンスと聞くと難しそうな印象を持っていましたが、社会を効率化し未来を豊かにしてくれるものでもあり、その面白さをもっと知りたいとも思っていました。また、これからの就職を考える上でも、データ分析のスキルを身に付け、AI活用のエキスパートを目指したいと思っていました。データサイエンティストになるために必要なスキルは多いと感じていましたが、この授業を受けることで、AIを取り入れた分析ツールの活用方法に関する知識やスキルが身に付けられると思い、受講を決めました。 
 
「データサイエンス活用1」での学び 
 データサイエンス活用1では、AIを活用しデータの分析を学びました。分析の対象が抱える課題の抽出から仮説の立案・検証までを、グループで取り組みながら学びました。授業の難易度はかなり高いと感じたのですが、人工知能やIoT、データサイエンスなどを分かりやすく学べるカリキュラムが用意されていたことが非常にありがたかったです。授業内では、データ分析に関する知識やツールの使い方を習得し、データサイエンスのツールを活用して自ら問題を解決できるようになりました。また、授業外にもオンラインでAIやプログラミングが学べるサービス「Aidemy」を活用し、授業に関連する講座を受講することで、これまでに受講した副専攻コースの科目の復習ができました。 
 
「データサイエンス活用2」での学び 
 データサイエンス活用2は、マンガとアニメーションの振興に着目して、「アニメブームで繋ぐメディア芸術」をテーマに、アニメ化される要因やアニメブームが起きた時代について、最終課題の中で分析しました。データは文化庁の「メディア芸術データベース」で公開されている情報を活用し、分析にはビジネスの現場でも使われているデータ分析ツール「DataRobot」と表計算ソフト「Excel」を利用しました。 
 課題への取り組みを通じて、分析の目的を定義し、分析内容や分析方法の検討を行うといった、分析設計スキルが身に付きました。また、分析には、情報処理や数学、統計学の専門的知識が必要なことに加え、分析内容を仮説の検証に応用するスキルも求められることが分かりました。 
 データサイエンス活用2の授業で分析をした内容を、外部の方にも伝わるようにブラッシュアップして、「3回ディア芸術データベース活用コンテストのデータセット分析部門に参加しました。結果、データセット分析部門の最優秀事例に選んでいただきましたアニメ化を目指している漫画家に貴重な示唆を与えるテーマ設定や、データから新たなトレンドを捉えたり、隠れた知見を見出したりといったデータセット部門の審査基準を満たしていたこと、最終的なアウトプットだけでなくその過程においても仮説を示しながら発表した点を、高く評価いただきました。 

渡辺杏奈さん図1


渡辺杏奈さん図2

図:コンテストで使用した発表資料の抜粋
 この授業を受けて、AIを利用したデータ分析への関心が高まりました。そして、社会では様々な分析ツールの利用が進んでいると知り、データサイエンスをより身近に感じられるようになりました。また、データをどのように分析していくか時間をかけて考える過程で、毎回新たな発見があり、それこそがデータサイエンスの最大の面白さだと気付きました。就職先の視野も広がり、データ活用の経験を活かし早めに就職活動を始められ、最終的にIT系企業からエンジニア職の内定をいただきました。データサイエンティストは今後も成長する可能性が高く、将来性のある職業と言われています。この授業を受けることでビックデータやAIなど、最先端のITスキルを持った人材を目指せると思います。  

 授業での学びを環境問題の解決に活かしたい」 
 データサイエンスは単なる研究やデータ活用に終始するのではなく、蓄積したデータを社会実装し、課題を解決することが期待されています。私は、環境問題の解決に授業で学んだデータ分析の知識やスキルを活かしたいと考えており、特にファストファッションが抱える問題に関心があります。私たちが店頭で手に取る一着一着の洋服の製造プロセスではCO2が排出されます。また、原料となる植物の栽培や染色などで大量の水が使われ、生産過程で余った生地などの廃棄物も出ます。服一着を作るにも多くの資源が必要となりますが、大量に衣服が生産されている昨今、その環境負荷は大きくなっています。ファストファッションの浸透により、安価な衣料品が市場の多くを占めるようになった今、業界が頭を痛めているのが商品廃棄の問題です。そこでアパレル業界での、ビッグデータの活用による市場分析や、AIを利用した正確で効率の良い在庫管理などを積極的に行い、市場への供給を適正化すれば、環境への負荷を抑えることに繋がるのではないかと考えています。 
 
これから授業を受ける方へ」 
 この授業は、一つのことに打ち込む根気や探求心のある人に向いています。データの整備に時間をかけたり、トライ&エラーを繰り返したりすることも重要です。細かく積み重ねていく地道な作業が多いため、人によっては辛いと感じるかもしれません。ですが、授業では周りに頼れる先生やメンバーが多く、孤立せず適切なサポートを受けられるので、心細い思いをすることはありません。自分から学ぶ意欲があると先生方も全力でサポートしてくれるので、ぜひ受講してみてください。出来ないことは何もないと思います。 

 3年前期  人工知能実践プロジェクト

指導教員の下で、自分で定めたテーマに関連した人工知能技術(AI)を活用したサービスを企画立案し、その実践を通じて有用性を検証するプロジェクトを行います。
「人工知能実践プロジェクト」受講生 工学部 環境システム学科 3年(2023年度) 渡辺杏奈  ”課題解決能力を身に付けることができた”

写真_渡辺杏奈さん

渡辺 杏奈 さん
工学部 環境システム学科 3年(2023年度)
授業を受ける前の印象と授業を受けるにあたって準備したこと
副専攻(AI活用エキスパートコース)のコース履修にあたり、修得してきた科目の知識の総まとめとして授業を受けました。卒業時に、人工知能を仕事で活用できる人材になっていることを目標にして授業を受けました。授業を受ける前は自分で人工知能を活用したプロジェクトを行うのはとても難しそうだと感じていました。授業を受けるにあたって、京王プラザホテルで行われていた圓崎先生のAR美術館の展示を見学しに行き、自分のプロジェクトの構想に役立てました。

授業を受けてみようと思ったきっかけ
人工知能実践プロジェクトでは、自身でプロジェクトを企画・作成し実行します。この授業を通して、これまでの副専攻の授業で修得してきた情報分析の知識やプログラミングのスキルを活かしたプロジェクトを行ってみたいと思い受講しました。プログラミング基礎やプログラミング発展の授業ではWEBアプリを作る楽しさを体験しており、人工知能実践プロジェクトでは自分でWEBアプリを作成したいと思っていました。

授業で体験したこと
授業ではこれまで副専攻で学んだ知識やスキルを活かして、自身が考える課題を解決する為のプロジェクトを作成し、実行しました。私は武蔵野大学のオープンキャンパスのWEBでは高校生に大学の様子が伝わりにくいという課題を解決する為に、オープンキャンパスで使えるARアプリの開発を行いました。圓崎先生と武藤先生に毎週個別で指導していただき、プロジェクトを進めていきました。実際に大学へ行きどのようなアプリを作るかを考えたり、360度カメラで撮影を360度画像の作成を行ったりととてもアクティブに学ぶことができました。アプリの作成に取り組む中で、これまでに学んできたプログラミングの知識を活かし、自己の能力を向上させることができました。

アプリの概要_渡辺杏奈さん

アプリの概要

掲載用画像(アプリの概要)_渡辺杏奈

実際に制作した3Dアプリ
「プレゼン能力を高めることができた」
成果発表会において、実践プロジェクトの内容が優秀者選ばれ、全体で発表する機会をいただけたことが一番驚いたことです。お世話になった先生方や企業の方々、また、一緒に副専攻を頑張ってきた学生の前でプロジェクトの発表を行えた点が良かった点です。私は入学当初は発表経験もなく、パワーポイントの作り方から分からなかったのですが、副専攻の授業ではどの授業も発表をする機会が多く、沢山の経験を積み、プレゼン能力を高めることができました。印象に残ったのは成果発表会において企業の方から直接発表についてのコメントを頂けたことです。プロジェクトを進める上でのアドバイスや、今後の発展のさせ方についてお話をしていただき、深い学びになりました。

「学びの多い授業」
授業を受けてみて一番苦労した点は、実践プロジェクトを授業時間外に自主的に進める必要があるため、その過程でぶつかる課題をその都度解決していかなければならない点です。しかし、週に1度先生とお話して課題を解決する為の時間をいただき、プロジェクトを個別にサポートして頂けたため、スムーズに進行し学びの多い授業となりました。先生方も本気で指導して下さるので、授業においてやりたいことができずに困ることが無かったです。授業を受けてみて一番努力したことは、実際に自分の手を動かして体験型の学習にしたことです。実践プロジェクトは自由度の高い授業ですので、パソコンの前でプログラミングを行う座学だけでなく、キャンパスのAR情報アプリを開発する為のキャンパスへの偵察や360度カメラでの撮影、アプリの評価アンケートを行うなど、実際に手を動かして副専攻での学びをより深く体系的に行うことができました。

「課題解決能力を身に付けることができた」
授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったことは、シータを利用した360度カメラの使用方法やプレイキャンバスで得たプログラミングスキルなどです。また、課題を発見し計画を立てて課題を解決する能力なども身に付きました。実践プロジェクトでは自身の関心のある課題について考え、それを解決する為のプロジェクトを副専攻の技術を用いて進めます。そのため、プロジェクトを進める中で使用するツールの使い方など分からないことが沢山出てきます。その疑問点を一つ一つ学び解決していくため、課題解決能力を身に付けることができました。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
授業で学んだことを環境システム学科での学びに活かせると思います。例えば、本授業では360度カメラでの撮影について学びました。このカメラは360度動画撮影をすることも可能です。その場所全体の様子を記録することができるため、定点カメラとして使うことで場所全体の環境の移り変わりを記録し、環境分析に役立てることができます。武蔵野大学有明キャンパスの屋上には屋上菜園があり、1年間を通して様々な種類の農作物や草木が栽培されています。人工知能実践プロジェクトでの学びを活かして、屋上菜園に360度カメラを設置し、365日いつでも屋上の様子を360度確認できるアプリなどを開発すると、環境教育の推進に役立てられると考えています。

これから授業を受ける方へ
この授業は自ら物事に興味を持って楽しく学べる人に向いていると思います。自分のやりたいことが見つかると、人工知能実践プロジェクトの担当の先生方は、それぞれの学生に的確なアドバイスと指導をして下さいます。プロジェクトの内容によって学べる知識や修得できるスキルも様々です。この授業を受けるまでに、副専攻の基礎科目や発展科目の復習をして学びの土台を作ってから授業に参加すると、副専攻での学びを実際に発揮できる場として、楽しく授業に参加できると思います。

「人工知能実践プロジェクト」受講生 グローバル学部 日本語コミュニケーション学科 3年(2023年度) 新川 大海  ”自分のワクワクを突き詰めて、楽しみながら学ぶことで、自ずと能力はついてくる”

写真_新川大海さん_2023

新川 大海 さん
グローバル学部 日本語コミュニケーション学科 3年(2023年度)
授業を受ける前の印象「文系学科に所属しながら情報科目に深く触れることができる」
データサイエンス学科などの専門の学科に入学しなくても、文系学科に所属しながら情報科目に深く触れることができる、副専攻AIエキスパートコースの最終科目として取り組みました。これまでの勉強を活かしていれば、「何を研究してもいい、好きなことをしていい」という内容だと聞いていたため、何を作って楽しもうかとワクワクしていました。

授業を受けてみようと思ったきっかけ
副専攻AIエキスパートコースの最終科目なので、そもそも受けないという選択肢が私の中には存在しなかったのですが、「これまでただでさえ楽しかったコースで学んできたことを使って、好きなものを作れるなんて」と楽しみにしていました。

授業で学んだこと
本副専攻はそもそも、名前にもあるとおり“AIエキスパートコース”なので、AIを活用する、というのが主題でした。ただ、個人的にはAIは自分程度では使いこなせないので、「AIっぽいことをしつつ、結局はプログラミングで何かをつくるんだろうな~」ぐらいにおぼろげに考えていましたが、ChatGPTやStable Diffusionを皮切りに、誰もがAIを活用する時代が本当に訪れてしまったことに恐怖しつつ、それに乗っかって「アーリーアダプター」になるべく様々な情報や指導があったので非常に学びやすかったです。わからないことは担当講師やサブ講師の方々に聞きながら、本当に「やりたいこと」をさせてくれたので大満足でした。

授業を受けてみて驚いたこと
自分のやりたいことをその道のプロの大人が力を貸してくれるなんていう、本来いくらお金を払ったら得られるんだろうという環境の中で、やりたいことができるという時間は本当に貴重でしたし、楽しかったです。本音を言えば、一生副専攻生として好き勝手していたいです。

授業を受けてみて苦労したことや努力したこと
苦労であり努力でもあるのですが、先生方の期待値はやればやるだけどこまでも跳ね上がっていきますし、いろんなことを教わったからには、先生方に納得していただけるような、もしくは納得はして頂けなくても、僕を教えてよかったと思っていただけるような何かをなし得たいというのはちょっとありました。僕なんかにあまりある期待をしていただけたことが、自身ややる気、その他に繋がったと思います。

将来これは役に立ちそうだと思ったこと「自分で調べる力」
役に立たないことを探すほうが大変なのですが、何よりも「自分で調べる力」だと思います。先生方もいろいろ教えてくれるのですが、それが一生あるわけでもないし、それで全てを納得できるわけでもありません。そんな時に、そういったことをどのように調べたらいいのか、インターネットの海から欲しい情報を見つけるための検索スキルが身に付いた気がします。もっというと、それでも困ったときは遠慮なく質問ができる環境の中で、「困ったときに人を頼る」という能力も身についたのかなと思います。
 
授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
所属学科はもちろんのこと、あらゆることに対して活かしています。プログラミング発展A/Bで習ったプログラミングの基礎は、いまや「これがあったら便利じゃないか」からさくっとモノを作れるようになった自分のスタートラインでした。また、サービスデザインで学んだ「ユーザーの観点で物事を考える」というのは、人と話をする時に、自分の意見を相手にヒアリングしながらフィットさせる練習となり、メディアデザインで学んだ「情報を作り変えることで、別の価値を生み出せる」という視点を身に付けたことは、情報分野のみならず、対人関係その他にも役立つと思います。

これから授業を受ける方へ
勉強は受け身となる側面があり、授業によっては興味が持てないながらも、身になるところはないかと探しながら受講することもあります。一方で副専攻AIエキスパートの授業および人工知能実践プロジェクトはそうではありません。自分のワクワクを突き詰めて、楽しみながら学ぶことで、自ずと能力は付いてきました。
「これをやるにはどうしたらいいのだろう、これはどうしたら面白くなるのだろう」といったことばかりを考えていたら、いつの間にか、副専攻AIエキスパートコースおよび人工知能実践プロジェクトをやる前の自分では考えられなかったようなことができるようになっています。
「自分の中にくすぶる楽しい発想があるなら、それを形にすることを様々な道のプロたちが教えてくれる。」と聞いてワクワクできる方が向いていると思います!
「人工知能実践プロジェクト」受講生 人間科学部 人間科学科 3年(2023年度) 石田 桃香  ”データの傾向を読み取り、根拠のある提案をすることを授業の中で多く経験できた”

似顔絵_石田桃香さん

石田 桃香 さん
人間科学部 人間科学科 3年(2023年度)
授業を受ける前の印象
名前のとおり、AIを扱う能力を身につけられる授業と認識していました。授業内容の説明会に参加して、AI技術だけでなくそれを活用しているツールを使いこなす力や、現在のAI情報など、実に幅広いことを学べる授業だと感じていました。正直、この分野に興味があっただけで特にスキルや情報に詳しくなかったので、準備ということはしていなかったので、本当に0から学び始めました。

授業を受けてみようと思ったきっかけ
私は入学する前に大学の情報としてこの授業があることを知っており、大学入学の志望動機にこの授業を受けてみたいと書いたことを覚えています。そのため、入学前からこの授業に興味を持っていました。ほかには、基礎科目の授業でより興味を持ったのも、副専攻を受講したきっかけになります。


授業で学んだこと
私は主にデータの扱い方や初歩的なプログラミングの方法を学びました。また、企業の方のお話を聞く機会が多くあったので、社会でのAIの価値や最新の事業内容、AI導入の考え方・失敗談など、本当に様々な情報・知識を得ることができました。
個人で行うものは、毎回の授業で資料が配られるので各自で読み進め、授業内に課題をこなしていくものが多かったです。しかし、私はわからないことだらけで授業外の質問時間を利用して、先生と一緒に課題に取り組んでいました。グループで取り組む課題も多く、メンバーと試行錯誤をしながら課題に取り組み分担して発表資料を仕上げていました。やはり、この分野に強い人はいて、私は非常に助けてもらいました。特別なことはできなくても当たり前のことはしっかりやろうと取り組みました。

授業を受けてみて驚いたこと
周りの人の、AIや情報系に対して持つ興味や関心、収集欲が高いことに最初は驚きました。あるグループワークの際に二人のメンバーが会話していたのですが、行きかう言葉の意味や何の話をしているのかわからず、驚いたことがあります。この分野は日々爆発的に発展していくので、この人たちのように常に知識を求める力も必要なのだと学びました。企業の方の話を聞いたとき、「AIを導入することが目的になっていることが多い。」という話を聞いて衝撃を受けました。また、「データを大量に持っていても目的をもって収集していないと使えないデータばかりである。」という話を聞いたとき、何をするにもまずはその先に何をしたいのか目標を持って取り組むことが大切であると学びました。なんとなくツールを使ってなんとなく分析をしては、目指す目的がぶれて結局役に立たない結果だけを得て、何も進展しないのです。行動に移す前に、まずは考えるということに気をつけています。

副専攻サムネイル

発表資料の概要

副専攻ポスター①(A1サイズ)

実際に制作したポスター
授業を受けてみて苦労したことや努力したこと
授業内容が難しいこと、特に私はプログラミングに苦戦しました。資料を読んでも分からない、課題が進まない、周りの人は進んでいるのに一人だけ遅れているということが悔しかったです。プログラムを書くためのルールや関数など、とにかく覚えることが多く、学んだことを活用できていませんでした。このままではだめだと思い、見やすいように習ったことをノートにまとめてみたり、図書室で関連書籍を借りて読んでみたりなど努力しました。あとは、AIパスポートという資格も取得しました。これは上記で述べたメンバーが持っていて、興味を持ったので挑戦してみました。

将来これは役に立ちそうだと思ったこと
データを扱う方法は今後も役に立つと思います。データの傾向を読み取り、根拠のある提案をすることは授業の中で多く経験しました。データの扱いだけでなく、結論を出すまでの論理的思考力も副専攻では身につけることができました。実際、二年時のGPSテストは一年時よりも5上がり、思考力総合Aをとることができました。得た情報を整理して組み立てて結果を導く力は、副専攻で大きく伸ばすことができました。
 
これから授業を受ける方へ
文系学科の知識が少ない私でも無事に終了することができたので、興味がある方は皆さん向いていると思います。あとは、根気と負けん気とやり遂げる気持ちがあれば。かくいう私も、二年生の発展授業が難しく、挫折続きで、履修のぎりぎりまで実践プロジェクトを受けるか迷いました。しかし、ここまで来たからには最後まで終えて、AIエキスパートという実績を取ってやろうという気持ちで授業を履修し、副専攻を完走できました。わからないことは先生方が授業中でも授業外でも教えてくださるので、まずは受けてみてほしいです。

よくある質問

Q1.AIやITとはなんですか。
A1.AIは人工知能(Artificial Intelligence)と呼ばれ、人間の知的な活動を人工的な方法で実現することを目指す技術分野のことです。ITはコンピューターなどの情報技術(Information Technology)のことで、これらを扱う企業はIT企業と呼ばれます。

Q2.何か資格も取ることはできますか。
A2.副専攻(AI活用エキスパートコース)で学んだことがそのまま資格試験に活かせる、ということはありませんが、情報・IT系の資格試験の取得を目指す方には、教員との面談の中でアドバイスをしています。
 
Q3.副専攻(AI活用エキスパートコース)を受講するにあたって学費は別途必要ですか。
A3.学費は別途かかりません。ぜひ挑戦してみてください。
 
Q4.何年生から受けるのですか。
A4.1年生からです。まず1年前期に必修科目2科目(データサイエンス基礎人工知能基礎)を受講します。これらの科目は本学の「武蔵野INITIAL」という教養科目でもあるため、副専攻を希望するかどうかにかかわらず、武蔵野大学の全学生が必ず受講します。これらの科目を受けてみて、副専攻を受講したい学生が受講申込を行い、申込みが認められた学生がコース修了認定を目指すことができるようになります。副専攻の説明会は例年4月と7月に、受講申込は7月頃に実施していますので、授業を受けながら副専攻コースを受講するかどうか判断することが出来ます。
 
Q5.プログラミング言語は何を学びますか。
A5.JavaScript Python などを学びます。
 
Q6.どこの学科の学生が副専攻を受講できますか。
A6.データサイエンス学科以外の全学科が受講可能です。
 
Q7.途中で脱落する可能性はありますか。
A7.2年次以降に開講する科目の履修やコース修了の認定には条件を定めていますが、脱落者が出ないようフォロー体制も整えています。詳しくはコース構成履修要覧をご覧ください。

Q8.社会人向けのコースはないのですか。
A8.現在は武蔵野大学に所属している学生向けのコースのみになります。

<お問い合わせ>
①入学希望の方・入学予定の方
 大学入試部 入試課 お問い合わせ
②在学生の方(履修に関わるお問い合わせ)
 教学事務部 学務課/武蔵野学務課 お問い合わせフォーム
③企業・マスコミ・他大学の方
 教育企画部 MUSIC事務課 お問い合わせフォーム

大学案内
入試情報
教育
学部
大学院(研究科)
研究科(一覧)
研究
研究所・研究室・センター
学生生活・就職

大学案内

入試情報

教育