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2023.11.20

有明キャンパスで「インクルーシブ・ダイアローグ」を開催しました

11月8日、有明キャンパスで「インクルーシブ・ダイアローグ」を開催しました。
当日は19名(学生9名、教職員7名、学外者3名)が参加し、学生は日本語コミュニケーション学科、グローバルビジネス学科、データサイエンス学科、人間科学科、社会福祉学科、言語聴覚士養成専攻科などさまざまな専門の学生たちで、学年も学部1年生から大学院生まで多様な学生が参加しました。

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インクルーシブ・ダイアローグとは

インクルーシブ・ダイアローグは、よりよい地域社会、コミュニティ、大学組織を考えるために、インクルージョンの観点を含んだテーマを決め、参加者がゆるやかに対話・おしゃべりをする取り組みです。
本学では「しあわせ研究」の一環として開催、第1回となる今回は「障害者のインクルーシブ」をテーマに開催しました。
(研究題目:インクルーシブな社会を実現するための対話の場の創出に関する実践的研究(Inclusive Campus/Community Project:ICP)-障がい者・外国籍者等マイノリティの社会参加の実現に向けて-、研究代表者:神吉 宇一、共同研究者:明石 修・木下 大生・清水 潤子・友田 奈津美・渡辺 裕一)

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焚火を囲んで自己紹介を行っている様子
当日は、3号館屋上のルーフトップコモンズにて焚火を囲んで、簡単な自己紹介や参加した動機について共有したのち、教室に移動し障害者に対する合理的配慮をキーワードとして対話を行いました。
今回はゲストスピーカーとして、社会福祉学科学修支援室の佐久間 桃子さん、障害者支援団体「たんぽぽの会」の嶋田 千詠子さん、「こぴあクラブ」の北村 恵子さんの3名に、ご自身が取り組んでいること、考えていること、今後の社会に期待することなどのお話をいただき、それぞれグループに別れてさらにディスカッションを重ねました。
ディスカッションを終えた参加者からは、
「普段は新しい情報を得ることばかり考えているけれど、今日は情報のやり取りではなく、それぞれの心の中から出てきたことばを交わせたのがよかった」
「一人でできることはないかもしれないけど、みんなとつながってみんなでやると何かできるかもしれないと感じた」
などの、前向きな意見が多く寄せられました。

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教室でディスカッションを行っている様子

コメント

神吉 宇一 教授
(グローバル学部 日本語コミュニケーション学科) 

今回のインクルーシブ・ダイアローグは、とにかく「開きっぱなし」のファシリテーションで実施しました。「開きっぱなし」とは、答えを出さない、まとめないというイメージです。その「開きっぱなし」のゆるやかな状態が続いたことが、参加者たちのさまざまな声を引き出すことに繋がったと思います。そして、今回参加したみなさんは、この「開きっぱなし」の状態に耐えられる柔らかさを持った人たちであったことも、対話が次々に生み出されていく大きな要因だったと感じました。
近年の学術的なことばであえていうなら、ネガティブ・ケイパビリティが備わっている人がそろっていたということでしょうか(こういうふうにまとめてしまうのがよくないのですが…)。

さいごに、ことばってなんのためにあるのか、そして私たち自身が「善く生きる」ことができるしあわせなコミュニティをつくっていくときに、ことばはどのような役割を果たすのでしょうか。人とことばとコミュニティの関係をどう考えたらいいのか、インクルーシブ・ダイアローグの第1回は、そのことも改めて深く考える機会にもなりました。

第2回は2023年12月6日(水)17時から武蔵野キャンパスで、テーマは性的マイノリティのインクルージョン、第3回は2024年1月17日(水)17時から有明キャンパスで、テーマは外国人のインクルージョンです。改めてご案内しますので、ぜひご参加ください。

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