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2024.01.23

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工学部数理工学科西川研究室の4年生濱田 一輝さんがデジタル庁主催「e-Govデータコンテスト」で最優秀賞を受賞しました

デジタル庁主催の「e-Gov*データコンテスト」で、工学部数理工学科西川研究室4年生の濱田 一輝さんが最優秀賞を受賞し、12月10日にデジタル庁で開催された表彰式で、河野 太郎デジタル大臣から表彰を受けました。

*デジタル庁が運営する行政情報のポータルサイト

表彰記念撮影(640×525)

表彰式にて。向かって左から順に、河野 太郎デジタル大臣、濱田 一輝さん、渡辺 美智子審査員(立正大学教授)、石戸 奈々子審査委員(慶應義塾大学教授)

「e-Govデータコンテスト」について

魅力をアピールしたい地域を選定し、その地域が抱える課題に対してe-Govデータポータルのオープンデータを使用した原因分析をもとに解決策を提言する作品を募集し、審査・表彰するコンテストです。2023年9月26日~11月6日まで作品の募集が行われ、45チーム・104名の方から作品の応募がありました。濱田さんの作品はその中から最優秀賞に選ばれました。

受賞概要

最優秀賞受賞者濱田 一輝(工学部数理工学科西川研究室4年)
受賞作品北海道における新しい鉄道のあり方

受賞作品「北海道における新しい鉄道のあり方」

北海道富良野市を通る鉄道は赤字となっています。バスの運転士不足で将来バスを増やすことによる解決も難しい状況であり、移動弱者が拡大する懸念があります。鉄道と車の利便性を向上させることによって、住民と観光客による潜在的な鉄道需要が喚起されると考えられることから、車と人を乗せて線路を走行する電動台車、未来型鉄道RACo(Railway – Auto – Container)を提案しました。
RACoは、半デマンド型運行管理と自動運転により、人手とコストをかけずに、需要の変動にも対応可能な自動運行が可能です。RACoの利用は、電車利用者の利便性向上、車利用者の負担軽減によって、生活、観光の行動範囲の拡大に繋げることができ、ひいては、公共交通(鉄道)の持続可能性、観光客の増加、地域経済の活性化に貢献するものと期待されます。

image2(640×350)

プレゼン(640×377)

濱田 一輝さんの講演の様子。

全体集合写真1(640×326)

表彰式にて。前列は、河野 太郎デジタル大臣と受賞者。前列中央に河野大臣、右隣りに濱田さん。後列は、審査委員。向かって左より、リモート出演の丸田 之人氏(室蘭市役所緊急経済対策室長 デジタル庁オープンデータ伝道師)、石戸 奈々子氏(慶應義塾大学教授)、大林 尚教授(日本経済新聞社編集委員)、岡田 隆太朗氏(日本ディープラーニング協会専務理事)、稗方 和夫氏(東京大学教授)、渡辺 美智子氏(立正大学教授)、村上 敬亮氏(デジタル庁統括官)

コメント

濱田 一輝さん(工学部数理工学科西川研究室4年)

この度は、e-Govデータコンテストで最優秀賞を受賞し、大変光栄に思います。このアイディアは、大学2年生の時のプロジェクト授業で生まれたものです。その時は受賞には至りませんでしたが、そこから得た学びを活かし、更にアイディアを磨いて今回のコンテストに挑みました。作品では、多角的な視点からのデータ分析を行うことで、説得力を高められたと思います。また、提案内容には、システム設計の概要や費用試算、既存案との比較も含めることで具体性のある提案になりました。
今回の受賞は、武蔵野大学での4年間の学びの成果だと思います。データ分析の基礎となる線形代数や統計学はもちろん、プロジェクトやプログラミング演習など実践的な学習に1年生から取り組めたことが私にとって意義がとても大きく、それによって分析ツールを活用した課題発見や課題解決の面白さを味わえるようになりました。特に、私の所属する西川研究室の西川 哲夫教授の指導は、2年生のプロジェクトの時から大きな支えとなっており、深く感謝しています。今後も努力を続け、さらに成長していきたいと思います。

IMG_7922(300×360)

西川 哲夫教授

工学部数理工学科西川研究室では、データサイエンスの考え方と技術を身に着けるために、この数年間様々なコンテストにチャレンジしてきました。コンテストでは、通常、課題発見と課題解決のための提案の2つが求められます。本研究室では、課題の発見のためには、常に様々な分野の先端的な話題をウォッチし、個別のデータに至るまで徹底的に分析することを心掛け、課題解決のためには、背景の本質的な理解に基づいて、発想の転換と新しい技術の導入を組み合わせることによって、インパクトのある解決方法を目指しています。
濱田 一輝さんは、当初から志が高くアイディアが豊富で、時間を惜しまず上記のような活動を実践してきた一人です。今回の作品では、富良野市の状況へ元々関心があり、鉄道の廃線問題と車移動の状況調査をするうちに湧いたインパクトのあるアイディアを、単なるアイディアに終わらせず、新しい半デマンド型の運行方式や、最近の潮流であるフォグコンピューティング(クラウドと機能分散の組合せ)を用いた自動運転にまで展開することができており、実現性を期待させる提案になっていると思います。
今後の研究では、これまで以上に独創性の高い、内容的にインパクトのある研究を期待しています。

西川先生(300×360)

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