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Vol.22

「幸せに気をつけよう。健康と同じように。」

幸福度を高めるためには何をすればいいのでしょうか? 健康と比べながら考えてみましょう。なぜなら、健康は体のウェルビーイング、幸せは心のウェルビーイング。相似形だからです。

健康増進のためには何をすればいいでしょうか。以下の3ステップだと思います。

(1)健康についての知識を身につけ、
(2)健康診断を受け、
(3)健康診断の結果も参考にしながら健康増進の活動を行う。


知り、調べ、行動する。
幸せも同じです。

(1)幸せについての知識を身につけ、
(2)幸福度診断を行い、
(3)幸福度増進のための活動を行うこと。

まず、幸せについての知識とは、この連載でも取り上げてきたように、幸せな人は主体的である、さまざまなことに感謝する、利他的である、楽観的である、創造性が高い、生産性が高い、成長意欲が高い、友達が多様である、自己肯定感が高い、健康長寿である、などの幸せな人の特徴について知ることです。健康のためには、運動をした方がいい、食べ物のバランスを取るべき、睡眠を十分に取るべき、などの知見が知られているのと同じく、幸せのリテラシーを高めるべきでしょう。大学でウェルビーイング教育をすべきだと思うのも、このためです。

次に、健康診断と同様に、幸福度診断を行うことをお勧めします。ひとつは『実践!ウェルビーイング診断』(前野隆司、太田雄介、ビジネス社、2023年5月発売)にも書きました、幸福度診断。無料で試せますので、ぜひやってみてください。多面的に、あなたの幸せの形を測れます。他にも、はたらく人の幸せ/不幸せ診断や地域生活のウェルビーイング指標など、さまざまなアンケートがありますので、ぜひ試みてみてください。

そして最後が、行動です。健康のためには、ジョギングをしたり、ダイエットをしたり、睡眠時間を確保したりと、いろいろな健康増進策があります。健康産業と呼ばれる分野もあります。しかし、なかなか持続できない人もいます。みなさんは、継続的に、ジョギング、ダイエット、睡眠確保を心がけるのが得意な方ですか? そうではない方ですか?

幸せも同じです。たとえば、感謝をすると幸せになります。しかし、感謝をし続けるのは、ジョギングを続けるのと同じくらい、続けることに慣れている人にとってはやらない生活なんて想像できないくらい気持ちよいものですが、続けられない人にとっては億劫です。同じく、笑顔になる、利他的な行動をする、チャレンジする、大きな声で目を見て挨拶をする、やりがいのある仕事をする、仲間との信頼関係を構築するなど、幸せな人にとってはあたりまえなことが幸せに寄与するのに、できていない人にとっては難しいことです。

あなたは、幸せのためにこれから何を継続しますか? 継続は力なり。健康と同じく、継続した人に、幸せは訪れます。ぜひ、好きでワクワクする幸福向上法を、ひとつでいいので選び、継続してみてください。
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