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2024.01.01

2024年 新年のご挨拶 ー響き合って、未来へ。ー


西本学長より新年のご挨拶

皆さま、新年おめでとうございます。
2024年、本法人は創立100周年の年を迎えました。世界を見渡せば、長引くロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘など、世界の人々の平和と安全が脅かされる争いが後を絶たず、心を痛めておられる方も多いかと思います。一方で本学においては、「100周年記念アワード」「Happiness Meeting」WEBコンテンツ『輝け!武蔵野大生』などを通じて、“ハピネス・クリエイター”として活躍する学生の姿が多数見受けられ、彼ら、彼女らの想いや行動力に励まされる思いもいたします。皆さまにおかれましては「世界の幸せをカタチにする。」ことを願いとする武蔵野大学の教育研究活動に、あたたかいご支援を賜っておりますこと心より感謝、御礼申し上げます。本年が皆さまにとりまして平和で安穏な一年となりますことを念じております。

2024年4月、世界初のウェルビーイング学部誕生

武蔵野大学は、時代と社会のニーズに応えるべく、新たな学部・学科・大学院研究科を開設してまいりました。近年では、2019年にデータサイエンス学部、2021年にアントレプレナーシップ学部、2023年にサステナビリティ学科を開設いたしましたが、このような大学改革の流れを引き継いで、2024年4月にはウェルビーイング学部ウェルビーイング学科を開設します。ウェルビーイングは身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、近年では社会の至るところで、その重要性が語られています。日本語では「幸福」「しあわせ」と翻訳されることも多く、武蔵野大学が掲げる「世界の幸せをカタチにする。」というステートメントにも合致します。
ウェルビーイング学部では科学や技術の最先端の知見や成果も取り入れた学際的なアプローチによって、幸せ・生きがい・安心・福祉・健康・平和など、人々と世界のウェルビーイングをデザインし、創造していく人材の育成を目指します。

サブメジャー情報科目群「AI活用エキスパート」と全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL」

2021年度に全学の共通基礎課程を刷新し、「武蔵野INITIAL」がスタートしました。おかげさまで順調に展開し、2024年度は4年目を迎えます。今、武蔵野大学で学んでいる学生の皆さんが、社会の中核として活躍していく2050年の未来に向けて、世界の諸課題を担い解決していく人材となってもらうために必要な基礎的学びと実践力を養うことを目指しています。このプログラムには、①文理を超えて「AI×専門」のデジタル人材を輩出していくための18科目からなるサブメジャー情報科目群「AI活用エキスパート」、②本学のブランドステートメント「世界の幸せをカタチにする。」に基づいて、2030年に向けたSDGsの取り組みを推進するため、SDGsの理念を学び、自ら問題意識を持って主体的に学ぶ姿勢と実践力を身に付ける「Creating Happiness Program (CHP)」(SDGs基礎・SDGs発展)、③実際の社会を見て、体験し、自らの専門の学びの有用性を感じ、将来のキャリア選択のきっかけとしていく「フィールド・スタディーズ」などの科目群が含まれています。また、2024年度には、新たなサブメジャー科目群として「仏教プラクティスコース」を立ち上げます。本学の建学の精神である仏教の学びと実践について、学生の皆さんの理解が深められていくことを願っています。

武蔵野大学独自の学修スタイル「響学スパイラル」

武蔵野大学では、2022年に、学修者の主体的な学びの姿勢を引き出し、知識・能力を涵養する学修の仕組みづくりに寄与することを目的として、響学開発センターを設置しました。
全学共通基礎課程においても各学部学科の専門課程においても、全学のディプロマ・ポリシー「「アクティブな知」を獲得し、創造的に思考・表現する力を備えて、世界の課題に立ち向かう」を達成していくために、武蔵野大学独自の学修スタイル「響学スパイラル」に基づいて学修活動を進めることに力を入れています。「問う→考動する→カタチにする→見つめ直す」の4つのステップを繰り返しながら、他者と互いに学びあう中で成長し、2050年に向けてHappiness Creatorとしてcreativeな活動にチャレンジできる実践力を養ってほしいと願っています。

データサイエンス・数理工学・ビジネス法務など大学院教育の充実・研究活動の強化

学部教育の充実とともに、高度に専門的な知識や技術が必要とされる時代において、大学院の充実・発展も本格的に推進する必要があります。2021年4月には、大学院データサイエンス研究科修士課程、大学院法学研究科ビジネス法務専攻博士後期課程、大学院工学研究科数理工学専攻博士後期課程を開設しました。また、2022年4月には、大学院データサイエンス研究科博士後期課程を開設しました。1999年に最初の大学院研究科として人間社会・文化研究科を設置して今年で26年目を迎えることになります。時代のニーズに即応した大学院開設を進める中で今では13の大学院研究科を擁する総合的な大学院へと発展をしてまいりました。多様で複雑な世界の課題を解決し、未来の幸せを切り開きリードしていく人材養成を目指して、今後とも大学院の教育研究の質を充実させてまいります。

「世界の幸せをカタチにする。」 × SDGs

本学のこれらの教育改革の礎には、生きとし生けるものの幸せを願う仏教精神に基づいた人格教育があります。学祖高楠順次郎博士は、「理想が高まるに従って人格が高まり、人格が高まるに従って高い理想が現出する」と述べ、人格向上の教育を掲げられました。武蔵野大学に集うすべての人々が、本学のブランドステートメント「世界の幸せをカタチにする。」を心にとめ、Happiness Creatorとしてブランドステートメントの具現化に取り組んでいきたいと思います。本学では、2019年3月に「武蔵野大学SDGs実行宣言」を発表しました。「武蔵野大学しあわせ研究所」を中心とする全学的取り組みに加えて、各学部学科大学院研究科においても宣言を発表し、独自の取り組みを進めていく活動を展開中です。本年はさらにその取り組みを全学的に加速してまいります。

2024年の創立100周年を跳躍台に、響き合って、未来へ。

おかげさまで、学校法人武蔵野大学は1924年の創立から100周年を迎えることができました。現在本法人では、創立100周年のテーマを「響き合って、未来へ。」として、様々なプロジェクトに取り組んでいます。例えば、在学生や附属中高の生徒たちが卒業生に会いに行き、現在のお仕事や在学・在校中のエピソードなどを取材して発信する『卒業生を訪ねるプロジェクト』では、同窓のご縁により世代を超えたつながりと響き合いが生まれています。また、『SIC(スマートインテリジェンスキャンパス)プロジェクト』では、いつでもどこからでもアクセスできる仮想空間(メタバース)上に新たなキャンパスの開設準備を進めています。新たな学びの場・学生生活の場を創造し、学生同士や学生と教職員の交流はもとより、多様な響き合いを生み出していきたいと考えています。
武蔵野大学としては、この30年余りの間に、学部、大学院の開設を積極的に進め、13学部21学科13大学院研究科と通信教育部(2学部・3大学院研究科)を擁し、学生数では10,000人を超える総合大学へと発展を続けております。仏教の根本精神である四弘誓願を基礎とする人格教育を建学の精神として受け継ぎ、本学の発展を支えてこられた先人たちの願いを再確認しつつ、この100周年が、卒業生、現在生、未来生、教職員、これまでご縁を結んでいただいたすべての方々とともに、過去と現在と未来が響き合い一つとなって、世界の幸せな未来を切り開く新たなスタートになることを念じています。

学校法人武蔵野大学は、建学の精神を基礎に据えつつ、絶えざる改革と成長、発展を目指し、2050年を眺望した第一次長期計画MU VISION 2030(2020~2030年度)を推進中です。世界の人々とともに、「世界の幸せをカタチにする。」ために、今後とも教育研究活動を充実させてまいります。本年も引き続き、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

武蔵野大学学長
西本 照真

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