政治経済研究所主催講演会に経済学科生が参加しました

11月14日、令和５年度文化勲章を受章された岩井 克人客員教授（神奈川大学特別招聘教授・東京大学名誉教授・武蔵野大学客員教授）をお迎えし、武蔵野大学政治経済研究所講演会「会社の新しい形－ミルトン・フリードマンはなぜ会社についてすべて間違えていたのか」を開催しました。岩井客員教授は、かつて武蔵野大学大学院でマクロ経済学の講義を担当していました。

ミルトン・フリードマンの「ビジネスの唯一の社会的責任は利潤を増大させることである」という考え方は理論的な誤りであるとし、会社の２階建て構造の理解から考えられる会社の新しい形についての講演を、経済学科の３・４年生を中心とした学生たちが興味深く聴きました。

当日は経済学科生179名を含む210名が参加しました。参加した学生からは、「法人の定義をわかりやすく説明したうえで、モノとしての企業と人としての企業の違いをはっきり区別し、違いをわかりやすく解説して下さったため理解できた」「株主主権論、経営者代理人論、利潤最大化論は法人企業においては否定できることがわかった。またこれらの理論は個人企業と大きな会社の混同によって生まれるということを理解した」などの感想が寄せられました。
これまでの経済学科での学修も踏まえて会社の在り方についてより多角的に深く考える良い機会となりました。