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Vol.04

「ありありなんやっ!」

今、小学校の先生三人と、小学生向けの冒険物語を作っています。来年発売の本で、『ウェルビーイングの魔法』というタイトルです。小学生がウェル族の人たちから幸せについて学ぶというストーリーになっています。ウェル族の長老のタックさんは私がモデル。イラストもついています。そのウェル族の人たちの呪文が「ありありなんやっ!」。

「ありありなんやっ」とは、幸せの四つの因子(ありがとう、ありのままに、なんとかなる、やってみよう)の頭の二文字を並べたもの。

幸せの四つの因子とは、幸せに関連する項目についてのアンケート結果を因子分析した結果求めた、幸せの四つの条件です。すなわち、これら四つを満たしている人は幸福度が高く、どれかを満たさないとやや幸福度が低く、全部低い人は幸福度が低いことを表します。

それぞれについて説明しましょう。

まず、ありがとう因子。感謝をする人は幸せです。また、豊かな人間関係を持つ人は幸せです。孤独感を感じる人は幸福度が低くなりがちなので、誰かと話をするといいでしょう。また、利他的で思いやりのある人は幸せです。他の人のためにボランティア活動をしたり、他人に対して親切な行動をする人は幸せです。

ふたつめは、ありのままに因子。人と自分を比べすぎず、人は人、自分は自分と自分の軸を明確に持ち、個性に自信のある人は幸せです。ただ、これだけが強すぎるとわがままになります。一つ目のありがとう因子と、二つ目のありのままに因子のバランスのいい状態が、「和して同ぜず」。みんなと仲がいい上に、個性的であること。そうするとふたつの因子を満たします。

みっつめは、なんとかなる因子。前向きで、楽観的な人は幸せです。くよくよ心配しすぎず、何かにチャレンジすると幸福度が高まります。何かチャレンジしているでしょうか。何歳になっても、小さなことでもいいので、何か新しいことにチャレンジする人は幸せです。

最後は、やってみよう因子。主体的に行動する人は幸せです。この反対が、やりたくない、やる気がない、という状態です。皆さんはどちらでしょうか。休みの日に、何かやってみるか、のんびりゴロゴロするか、悩むときはないでしょうか? そんな時には行動する方を選択することをお勧めします。

四つ合わせて「ありありなんやっ!」。この呪文、「なにをやるのもありだよ」と言っているようで、気に入っています。

幸せの四つの因子については幸せに関する私の著書では必ず説明していますので、さらに詳しく知りたいからは、たとえば『幸せのメカニズム』をご覧ください。

それではみなさん、ありありなんやっ!
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