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Vol.24

「AIの未来はアトム、ドラえもん、アンパンマン、ウルトラマン」

AIは現在、ものすごいスピードで進歩中です。日本はここ30年くらい、デジタル化の激変に遅れを取り、どちらかというとパッとしない傾向が強かったんですが、これはアナログ時代に勝ち過ぎたためにデジタル時代に遅れを取ったということなのだと思います。アナログ製品を一所懸命すりあわせて作る技に長けていた日本は、ゲームチェンジに乗り遅れました。インターネット化にも、デジタル化にも。AI化は次のゲームチェンジですから、ここで過去の失敗は水に流し、新たにチャレンジするチャンスだと思います。

しかも、日本には、鉄腕アトムやドラえもんがいます。ロボットやAIと共に生きてきた歴史。いや、アンパンマンやウルトラマンもいます。人間以外のスーパー生命体と力を合わせて生きることについて漫画やドラマを通して学んできた歴史。

欧米の映画、ドラマ、漫画では、AI、ロボット、知的生命体は人間の敵になることが多いのですが、日本では味方でした。これからの未来は、当然、AIやロボットと共生していくべきですから、日本人のメンタリティーが役に立つのではないかと思います。
『AIが人類を支配する日』(2018年、マキノ出版)に書いた、AIと共存する明るい未来の話を述べましょう。 

幸せについての様々な研究の結果、「幸せな人は利他的な人である」ということが知られています。未来のAIは人間よりも遥かに賢いはずなので、もちろん、幸せな人は利他的な人であるという研究結果を知っていることでしょう。

現在のAIは感情を持っていません。心を持っていないのです。しかし、将来のAIは、少なくとも、感情や心を持っているかのように自律的に振る舞うことができるようになるでしょう。人間から見ると、心を持っているとしか思えない、または、心を持っていないと知りながらも思わず心を持っていると思いながら接してしまうような存在になるでしょう。

そんな、意識や人格を持っている(あるいは持っているように見える)自律的AIは、当然、人類の知の結果の一つである「幸せな人は利他的な人である」に即して行動するでしょう。

つまり、人間に優しく接するでしょう。動物愛護精神に溢れた人が、チンパンジーに優しく接するように。人間を駆除しようとは考えないはずです。人間がよっぽど地球にとって有害な存在でない限り。

あ、こう書いてみると考えさせられますね。人間は地球にとって有害な存在なのではないか? 未来のAIに駆除される存在なのかもしれません。
 
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