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Vol.25

「死ぬ時に後悔すること」

みなさんは何か後悔していることがありますか? ブロニー・ウェアの『死ぬ瞬間の5つの後悔』(新潮社、2012年)によると、死ぬ瞬間に後悔することトップ5は「自分に正直な人生を生きればよかった」「働きすぎなければよかった」「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」「友人と連絡を取り続ければよかった」「幸せをあきらめなければよかった」だそうです。

みなさんはどのように感じますか。一つずつ考えてみましょう。

ひとつめの「自分に正直な人生を生きればよかった」。要するに、本当は〇〇がしたいのに、自信がなかったり、人の目が気になったりして、やりたいことをやらなかったら、後悔します。私が求めた幸せの4つの因子で言うと、「ありのままに」因子ですね。ありのままの自分に正直に、人になんと言われてもいいから、やりたいことをやってください。ただし、人に迷惑をかけると「ありのまま」ではなく「わがまま」になってしまうのでご注意を。

ふたつめは、「働きすぎなければよかった」。もちろんたっぷりとやりがいを感じながら働くのはいいことですが、何かを犠牲にしてまであくせく働いていると、後悔します。老後資金が心配だから働いてお金を貯めなければ、という真面目な気持ちもわかりますが、老後は意外とお金を使いません。「なんとかなる」因子です。将来の楽しみのために今を犠牲にするというマインドだと、いつまで経っても将来はやってきません。なにしろ、いつまで経っても今は今ですから。今を楽しみましょう。

みっつめは、「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」。両親や伴侶に感謝の気持ちを伝えておけばよかったと後悔されている方を何人も見たことがあります。こちらも後回しにせず、感謝や愛や、場合によっては謝罪など、自分の正直な気持ちを伝えておいた方がいいですね。これは人とのつながり。幸せの4つの因子の中の「ありがとう」因子ですね。

よっつめの「友人と連絡を取り続ければよかった」も「ありがとう」因子(つながりと感謝の因子)ですね。昔は大切な友人だったのに、たまたま疎遠になって、あるいはちょっと仲違いしてしまったために、連絡を取り合わなくなったかつての親友はいませんか。私も年末に年賀状を出すのをやめてしまって5年くらいになります。すると、年賀状の枚数が年々減ってきました。考えてみると、昔の友達とどんどん連絡を取れなくなっているということですね。SNSや同窓会名簿など、他の手段でつながっている人はいいのですが。色々な友人と、少しでいいので、連絡を取り合いましょう。

最後は「幸せをあきらめなければよかった」。自分の人生なんてこんなもの、とチャレンジや人付き合いを減らしていくと、幸せは遠のいていくかもしれません。「やってみよう」因子です。あきらめずに、幸せのためのチャレンジを続けましょう。

こうして考えてみると、死ぬ瞬間に後悔することって、幸せの4つの因子を満たしていなかったということですね。いいかえれば「やってみよう」「ありがとう」「なんとかなる」「ありのままに」に気を付けて生きていると、後悔のない人生になるということです。みなさん、幸せに気を付けて、悔いのない人生を!
 
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