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Vol.27

「感謝」

感謝をする人は幸せです。これには、多くの研究結果があります。感謝をすると、愛情ホルモンないしは幸せホルモンと言われるセロトニンやオキシトシンが分泌されます。

みなさん、感謝していますか。

ところで、この連載、母が毎回読んでくれています。そこで、プライベートな事例で恐縮ですが、この場を借りて、母への感謝を伝えたいと思います(笑)。

お母さん、まずは、産んでくれてありがとうございます。驚くべきことに、八十億人、すべての人は母親から生まれました。当たり前といえば当たり前ですが、すごいことですよね。すべての人は、お母さんに感謝しましょう。お母さんが産んでくれたから、あなたは今ここに存在しています。お母さん、ありがとう。

私の場合、六十一年前の一月の山口市で、大きな氷柱が軒先にできている寒い日の深夜に、僕を産んでくれました。ありがとうございます。そして、寒い木造の家で、父と一緒に小さな僕を育ててくれました。

三歳で広島に引っ越してからのことは、いろいろと覚えています。僕が小学生だった頃、お父さんとお母さんは、全く喧嘩をしませんでした。仲のいい両親だなあー、と思いながら育ったものですが、中学か高校に進学した時、驚愕の事実を知らされました。なんと、両親は、子供たちの前では喧嘩をしないと話し合って決め、それをきちんと実践していたのです。ありがとうございます。仲の良い夫婦の子供は幸せに育つ傾向が高いことが知られています。おかげさまですくすく育ちました。ありがとうございます。

十八歳まで父母と一緒に暮らしていましたが、東京の大学に進学した時に一人暮らしを始めました。弟も関西の大学へ。二人に仕送りをし続けてくれて、ありがとう。父はいつも「財産は残さないが教育は残す」と言っていました。お陰様で博士号まで取得して研究者になりました。

父は五十代の後半に脳梗塞により右半身付随になりました。それから、父が亡くなった七年前まで、二十年以上にわたって、甲斐甲斐しく、そして仲良く父と暮らしてた母。大変だったと思いますが、お母さん、ありがとう。

西暦二千年。僕が三十八歳のときに、私の家族四人と父母二人で、横浜の二世帯住宅に引っ越しましたね。今思えば大きな決断でした。母六十一歳、父は六十八歳のとき。それから、家族六人、楽しく暮らしました。みんなでご飯を食べたり、二人の孫のためにいろんなものを作ってくれたり、妻とも仲良くしてくれたり。ありがとうございました。

コロナの時に、小さな庭を少し広げて、トマト、ズッキーニ、オクラ、パセリなどを一緒に育てています。花の大好きなお母さん。庭木の育て方についても、いろいろと教えてくれて、ありがとう。

十八歳までと、三十八歳から六十一歳まで、気がついてみると僕の六十一年の人生のうち、四十三年も、いっしょに過ごしているんですね。いくら感謝しても感謝しきれないくらい、感謝しています。これまで、ありがとう。これからも、よろしくね。
 
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